怖くないもん!
なんともブリッコ的な響きで失礼。
おばちゃんになると・・・いやいや歳を重ねると、ドンドン怖いモノがなくなってくる。
無くなる訳じゃないけど、少なくなるって言うのか感じなくなるって言う感じかな。
昔って言うか、若い頃は色んな事が怖かった。
人生経験がないのだから当然なのかもしれないけど、経験値が少ないと言うより、自分がどう見られているのかが一番気になっていて、ヒトの目が一番怖かった気がする。
優しくて、気が利いて、賢くて、いつも笑顔のいわゆるイイヒトと言われたかった。
ヒトの目ばかり気にしていた暗黒の時代があった。
誰かがコソコソ話していると自分の事を言われているような気がした、
「昨日楽しかったよね~」と話している職場の人達を見かけると、自分を仲間外れにして飲みに行ったんじゃないか!?と勘ぐっていた。
まるでカメレオン。
あ!カメレオンは元々緑色を持っているか?
そしたら当時のワタシは透明なのか?
色んなヒトの顔色ばかりをうかがって、その色に染まる事に全集中していた気がする。
だから時々自分の中で辻褄が合わなくなって、誤作動のようなおかしな言動をしていた感じもする。
動きを合わせ、発言を合わせ、昨日は黒と言っていたのに今日は白と言うトンチンカンチンイッキュウサン。
そこまでしても他人に好かれたかった。
引っ張りだこの存在になりたかった。
・・・病んでるな・・・間違いなく自分不在だな・・・
そうだ、そうだったんだ。「自分不在」だったんだ。
「自分がなりたい自分」じゃなくて「ヒトから見てこれなら幸せそうな自分」だったんだ。
全然違うじゃん!180度どころか表裏一体と言うか、全く関連性が無いと言うか・・・
とにかく、自分自身じゃないじゃん!
そんなワタシがいつからだろう、素のままの自分でよくなったのは。
その重たい鎧って言うか、殻って言うか、とにかく素の自分を覆っていた何んか、物凄く固くて身動きの取れない価値観の鎧の中で「ワタシは絶対ワタシを幸せにする」「ワタシはワタシを絶対裏切らない」って呪文のように、お経のように呟き続けてその鎧に少しずつ少しずつヒビを入れて来たんだと思う。
※あくまでイメージだけれども・・・
それがある時、バァン!と割れると言うよりスルッと抜けた感じで「人生百面相」のコトバが浮かんだ。
そしたら、本当に嘘みたく怖いモノがなくなった。
自分の言葉で発言出来るようになったし、イイヒトのフリをしなくなった。
そりゃもちろん、1000%自分自身って訳じゃないけど、自分を幸せにする方法は自分が一番良くわかっている!って言う自信はある。
素の自分になるって、好き勝手な事をやりたい放題じゃない。
大きく変わったのはヒトへの接し方かもしれない。
以前 嫌い=意地悪する、感じ悪くする、(めっちゃ極端だけど・・・)=自己嫌悪 みたいな公式だった。
現在 嫌い=受け流す、自分に入れない、上手くかわす=感情が動かないからワタシの機嫌がいい の公式。
いわゆる、立て板に水方式。
相手に対して嫌な事をしないから自己嫌悪にならない。
自分を不快にさせない=相手も不快にさせない それが新しいワタシの公式になった。
当たり前だのクラッカーなんだけども。え?今更?なんだけども。
出来なかったんだなぁ、これが。
相手の反応が自分の価値観の全てだったワタシにとって、否定的な反応をされる事が一番怖かったんだ。
ちょっとした事でも全否定されたような感じになって、ズンドコベロンチョの気持ちになっていた。
例)ラーメン食べようと誘う→(ラーメンは)食べたくない=ワタシの存在を全否定された(ダイジョブ?アタシ・・・)
でも今は違う。ラーメンを食べたくないだけで、ワタシの価値とは全然関係ない。食べたくないのはラーメン。
そんなこと普通じゃん!って皆思うよね。
でもさ、アタシはそう思えなかったのさ。だから毎日毎日カメレオンを演じ、毎日毎分勝手に傷ついていたのさ。
だから今のワタシは怖くない。
唯一怖いのは自分で自分を否定する事。アタシってダメだ!って思う事。
間違ったら謝ってやり直せばいいじゃん。
もしそれを許して貰えないなら、それだけの関係だったってことじゃん。
ヒトとの関係は変わっていくモノだし、繋がるモノもあれば切れるモノもある。
でも、自分との関係は切れる事はないじゃん。
だから、いつも自分の機嫌は自分で取っていたい。イヤな思いをする事を自分にさせたくない。
もう自分以外は怖くないもん!!
一番怖いのは自分だけだもん!!
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