棚に上げちゃうヒト

他人の事はものすっごく観察して冷静に見る事が出来るのに、自分の事となると全然ホント全く見えないヒトがいる。
いわゆる、自分の事を棚に上げて他人の批判ばっかりするヒト。
自分以外・・・違うな、自分と自分の身内以外の事をもの凄く的確に批判する。
聞いているワタシからすると、そのヒトから出る言葉の全てがそのヒト自身に100%当てはまるから、鳩が豆鉄砲を食らったような表情になってしまう。
そしてニヤニヤしちゃう。
・・・おっと、気を付けなければならないね。
棚に上げる、と言ってもそんじょそこらの棚じゃない。
CMで長く伸ばし過ぎてヤケドしちゃうウサギの耳が届く太陽の距離位離れて高い棚。
(うん、わかるようでわからない例えだね)
なぜその洞察力をほんの1ミクロンでも自分に向ける事が出来ないのか、と常々思う。
決して友達ではない付き合いの職場の人なので冷静に考えてみた。
自己主張が大型ハリケーン並みに強く、他人をメッタクソに批判する。
そして自分の事を全く分かっていない。
あ!そうだ!なるほどね!
そのヒト、自己肯定感が異常に低いんだ!その上本当は気が弱いんだ!
そんな自分を自分で認める事が出来ないし、それを誰にも知られたくないんだ。
自己防衛の極みとして、自分の真実の姿を見る事が出来ないし、先制攻撃を繰り返すんじゃないか。
振り返ると、親やオットに自分の悪い所を指摘されると図星であればある程攻撃的になってたよね、アタシも。
確かにその時はカチンと来て、冷静に耳を傾ける事なんか出来ないけど、少し時間が経つとだいたい「あぁ・・・まぁ・・・確かに・・・そうかも・・・」と腑に落ちる事が多い。
腑に落ちると気を付けていこうかな、ほんの少しだけでも・・・って思ったりする。
自分の悪い所はなかなか自分でわかっていても認める事って難しい。
どストライクの時程認められない。
でも、そんな自分のそんな部分にも目を逸らさないでいないとヒトって成長しない気がする。
もの凄く苦しくて痛い作業だけど。
・・・そうか、それをしてこなかったんだ、あぁいうヒト達は。
ずっとずっと目を逸らして、自分は絶対絶対間違ってないし!!って雄叫びを上げて来たんだ。
だから、そのうち周りのヒト達が賢くなって、聞き流したり本気で付き合ったりしなくなったんだ。
みんな、棚に上げてる事を知っていながら知らんぷりしているんだ。
だって、棚から下ろされたら面倒な事になるのは目に見えているもんね。
世の中、100人いれば100通りの考え方や生き方がある。
正解も不正解もないのかもしれない。
でもさ、でもさぁ、自分の弱さを受け入れられないからってさ、ヒトを攻撃するのは違うんじゃないのかい!?

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