見出し画像

「人を巻き込むチカラ」って何だろう?

「あの人の周りっていつも人が集まるよなぁ」そんな人を見ながら、いつも羨ましいと思っていた。今だって思ってる。

「私っていつもひとりっぽい」
3人で集まってカウンター越しに横並びになる。真ん中に座れば、私を飛び越して両端の2人で話が盛り上がっている。片側に座れば「3人グループじゃなくて、2人と1人に見える」そんなセルフイメージを常に持っているし、実際そうなることが多い。

そんな私に、
「あなたは、そうやって自分では気づかずに人を巻き込んでるのよねぇ」
という人がいた。

どういうこと?

あの時の状況を冷静に振り返ってみると見えてくること。

私にはどうしても行きたい場所があった。
そこへ行くためにはレンタカーが必要だった。
とある3日間の会合参加のために出発地点が同じという理由だけで集まった4人。4人で借りたレンタカー、自由時間にそのレンタカーを私ひとりの目的のためだけに使うと、3人は行動するための手段を失う。そうと分かっていたけれど、おずおずと聞いてみた。

「皆さん、最終日の自由時間はどう過ごされるんですか?何か計画ありますか?」
「私、行きたい場所があって、もしよかったら一緒に行きませんか?」
「もしくは、私、数時間だけレンタカーを1人で使ってもいいですか?」

即答で却下された。そりゃそうだ、私にとっては大事な場所でも、3人にとっては全く意味のない場所。私だって、却下するだろう。

でも、どうしても行きたかった。本当は一緒に行ってほしい訳じゃない、とにかくレンタカー数時間だけ独り占めさせてくれーって気持ちだった。

会合の初日、翌日、折を見て「私にレンタカー使わせろ」発言をやんわりと伝えるわたし。

そして最終日、私の願いは叶えられ、3人にとっては、どーでもいい場所へ4人で行く事になり、私はどうしても行きたかった場所へ行く事ができた。

「人を巻き込むチカラ」って?

人を巻き込むには、当然自分の周りに人が必要になる。自分の周りに人が集まらない私には、そもそも巻き込むモノがない。だから「人を巻き込むチカラ」は自分にはないと思っていた。

常に周りに人が集まる人気者にしかできない事だと思っていた。

「人を巻き込むチカラ」って、自分の想いの強さの事だった。

これをどうしてもやりたい。そのために他人に迷惑をかけるかもしれない、でも、どうしてもやりたい。1人でもやりたい。その想いの強さが強ければ強いほど、どうすれば出来るのかを考えて、必要な手段を得るために人に話さざるを得ない、お願いせざるを得ない。

「そんなに、どうしても、行きたかったんだ」
しつこく話す私に1人が言い始めた。
そして最終的には皆で行くことになった。

今だって「私っていつもひとりっぽい」、自分の周りには常に人が集まるようなそんなタイプじゃない、と感じる自分と生きている。

でも、それと「人を巻き込むチカラ」とは別のものだったんだ、って、

「あなたは、そうやって自分では気づかずに人を巻き込んでるのよねぇ」
こう言われた意味がほんの少し分かったような気がしたんだ。


最後まで読んで頂きありがとうございます! また覗きにきてください スキ♡を押していただけると書くことへの励みになります コメントをいただけると私の小さな目が輝きます♡