メキシコでSIM買った話

私をツイッターでフォローしている方はご存知のかもしれないが、先日メキシコを初めて訪問した。メキシコシティ周辺を約1週間ブラブラしていただけだが、初めてのラテンアメリカ圏を楽しむ事が出来た。

さて、私はメキシコでも普通にインターネットを利用していた。海外でインターネットを使う場合、レンタルWifiを使う人も多いと思う(イモトのWi-fiとかグローバルWi-fiとか)。今回は現地でSIMを調達する方法について書きたい。

現地でSIMを使うにはいくつかのステップを踏む必要がある。今回のノートはほぼ初めての投稿に近いので1から順に説明したいと思う。

現地SIMを使うためのステップ
1.自分の携帯がSIMフリーか確認する
2.情報を収集する
3.自分の携帯と通信会社の周波数を確認する

4.現地で買える場所を確認する
5.購入と設定

1.自分の携帯がSIMフリーか確認する
Docomoやauといったキャリアを使っている方だと、携帯のSIMがロックされている場合も多い。多くの場合店頭で確認、ロックを解除出来るが、機種によっては出来ない場合もある。そういう場合は前述のレンタルWi-fiを使うのがベターだと思う。

2.情報を収集する
当たり前だがSIMを外国人が気軽に購入出来るのか、滞在する街や利用する空港に販売店はあるのかという確認もしなくてはいけない。
現地のSIM事情を調べる場合、地球の歩き方等のガイドブックよりもインターネットで検索する方が良い情報にたどり着ける事も多い。海外旅行のガイドブックといえば地球の歩き方が定番だが、多くのレンタルWi-fiの広告が掲載されている現状、あまり深い情報を掲載出来ないのだと推測している(記載されていても後方ページに少ししか書かれていない、情報が正確ではない場合も多い)。
検索する場合は、素直に国名+SIMで検索すれば情報にたどり着ける。例えば台湾に行く場合は、「台湾 SIM」で検索するといい。現地で買えるSIMの情報や、amazonで買える旅行者用のSIMの情報も出てくるだろう。ほとんどの国には日本人旅行ブロガーが何かしらの情報をブログに書いてあるし、ある程度メジャーな観光地のある国ならいくつもの情報があるので吟味してほしい。
メキシコの場合、Telcelという通信会社が一番シェアがあり、販売店も多くあるという情報を得る事が出来た。

3.自分の携帯と通信会社の周波数を確認する
このステップが一番重要。携帯電話や通信会社は扱っている周波数がそれぞれ異なる。自分の携帯が現地の通信会社でも使えるかどうか、確認を怠った場合、使えないSIMを買って泣きを見る場合もあるのでしっかりと確認してほしい。
確認の仕方だが、まず携帯電話の場合は端末を検索して公式ページにアクセスするとその携帯電話が対応している周波数がわかる。
私はASUS製のZenfone2 Laser(ZE500KL)を海外旅行用に所持しているが、この機種の場合はASUSのページを見ると一目瞭然。

赤線で囲われた通信方式の欄を見ると、この機種がどの周波数に対応しているかがわかる。2G,3G,4Gとそれなりに対応しているようだ。
なお、iPhoneの場合は大概の周波数に対応しているので、わざわざ調べる必要は無いのかもしれない。心配なら調べたほうがいいかもしれないが。

次に通信会社側が利用している周波数を調べる。各通信会社の公式サイトに掲載されている場合もあるが、言語が違ったり、掲載されているページを探すのも中々面倒なので、今回は一番楽な方法を紹介したいと思う。ウィキペディアだ。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_mobile_network_operators_of_the_Asia_Pacific_region

これはアジア太平洋圏の周波数を網羅したページだが、日本の欄もこのように記載されている。

今回はメキシコへの旅行なのでメキシコの記載されているアメリカ圏のページにアクセスすると、このように記載されていた。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_mobile_network_operators_of_the_Americas

メキシコでメジャーなTelcelの周波数と、私の所持しているZenfoneの対応周波数を比較すると、2G,3G,4G問わず対応しているように見える。
しかし、アメリカ圏は4GLTEの規格が日本の規格とどうも違うらしく(AWSという規格らしい)、日本の1700Mhzが対応している=アメリカ圏の1700Mhzも対応している というわけではないのでご注意を。

つまり私の所持しているZenfoneだと、2G,3Gが利用出来る模様。Androidユーザーの場合、ここまで調べないと安心出来ない事も多いが3Gが使えるならば一安心という感じだ。


4.現地で買える場所を確認する
使えるのを確認したら現地で買う場所を確認しよう。ある程度の経済力のある国であれば空港でSIMが売っている場合も多いが、不慣れな土地なので念には念を入れた方がいいと思う。
Telcelはメキシコシティ空港に出店しているので、空港で買う事とした。
ただ、店舗は中々行き難い所にあった。店舗はメキシコシティ国際空港の2階にあるのだが2階に上がってフードコートを抜け、ちょっと奥まった所にあった。最初はどこにあるかわからず、インフォメーションカウンターの方に伺ってようやく辿りつく事が出来た。

参考までに空港公式のマップを。ちなみにこの店の営業時間は9時から19時まで。ANAの直行便であれば余程の遅延が発生しない限りは買えると思う。


5.購入と設定
店舗まで来ることが出来れば、後は購入と設定だけである。
TelcelのSIMはアミーゴSIM(スペイン語でSIMはチップ)という名称なので、窓口の人にアミーゴチップをください、と英語で言えば買える。
購入にあたって、下記の事を質問されるが、ちゃんと答えれば問題ない。
・SIMのサイズ
・利用期間
・利用する容量
Telcelはいくつかプランがあって、公式サイトで確認出来る。
https://www.telcel.com/personas/telefonia/amigo/todavia-no-tienes-amigo#!tarifas
私は3GBのプランを200ペソで購入した。公式サイトによると、2019年2月現在はプロモーションで3GB使えるようだが、本来は1.5GBのプランの模様。このプロモーションが期間限定なのか恒久なのかはわからなかった。
プランの200ペソの他に、SIMを購入する費用も必要で、そちらは29ペソだった。合計で229ペソ。2019年2月上旬の時点で1ペソが5.8円程なので、大体1300円程で3GBのインターネットを利用できる計算だ。日本の感覚で考えれば安く感じると思う。

購入が終わったら、SIMを携帯に挿して設定をするだけだ。
APN(アクセスポイント名)の設定で、この設定がしっかり行われていないと電波を掴んでもインターネットが使えないのでちゃんと設定してほしい。
ただ、多くの場合SIMを買って起動した後、店員さんに設定やってくださいと言えば大体やってくれると思う。私もAPN設定は店員さんにやってもらった。やってもらう場合は、携帯の言語を現地語に変えてから店員さんに携帯を渡した方が親切なので、その辺りの配慮も忘れずに。

アクセスポイントの設定欄。言語の切り替えとアクセスポイントの設定欄がどこにあるかは確認しておいた方がいいかもしれない。

肝心の使ってみた感想だが、ほぼほぼ問題なく3Gのインターネットが使えたという印象だ。建物内だと反応が悪い場合もあったが、約1週間ネットに不自由する事無く利用する事が出来たと思う。参考までに、レンタルWi-fiだとメキシコ1週間滞在の場合、プランにもよるが大体4000円は必要。レンタルWi-fiは荷物になって嵩張り、かつ値段も高いので調べものをする余裕がある人、空港到着時に余裕がある人には、ぜひ現地SIMをオススメしたい。


終わりに
実質初めてのnoteの記事をここまで長く書く事になるとは思わなかった。
修正したり記述を変えたりで文字数の割には結構な難産になってしまったが、中々使いやすいツールだなと感じた。
この情報は、正直言ってかなり断片的なものなので、見ていて実際に役に立つかはわからないが、これからメキシコに行こうとしている人、メキシコに今滞在している人に届いて、少しは旅の参考になればなと思う。
では、今回はここまで。閲覧ありがとうございました。今後も宜しくお願いします。

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