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キャラの使い込みはどの位必要なのか

多キャラを使いこなす。これ程までに甘美で人を惹きつける言葉はそうないだろう。

スマブラSPは単キャラで戦うには厳しいマッチアップがどのキャラにも存在し、そいつらと対峙する度に「他キャラで楽して~」と思うだろう。

使えるのであれば他キャラを被せたいと思ったことは誰だって一度はあるだろうし、そのために尽力しているプレイヤーも多い。自分もその一人だ。

しかしサブキャラをある程度のクオリティまで仕上げるには相当な練度がいる上、元の使い手に追いつくことは難しい。サブ育成に尽力している間にも、単キャラで極めている人は当然練度を更に高めてきている。


仮に練度が上がったとしても被せられてる方も対策をしっかりと施しているので、生半可な覚悟では別キャラを被せたとしても簡単に勝利なんてできないだろう。そんなことが出来たら単キャラ使いはとうに絶滅している



ところで練度とはいったい何なのだろう。使い込みと言い換えることもできるが、スマブラにおいては何がどうなったら使い込みは上がり、練度が増していくのだろうか。

その人のキャラの動かし方を観て「練度上がってきてるな~」と漠然と感じることがあっても、それを言語化するのは地味に難しいように思う。何がどう増してるのかはぜんぜんわからない。俺たちは雰囲気でスマブラをやっている。

しかし昨日トーナメントでバンカズとゲッコウガの両方のファイターを使った時、「あ、練度上がったってこういうことなのか」と気づかされるシーンが幾つかあった。結構しっくりきた内容だったので、忘れないうちにメモがてらnoteを更新しておこうと思う。

選択のミスが圧倒的に少ない

練度が高いキャラは場面ごとの選択ミスが少ない。

コンボの始動を当てた後の取りこぼしが無く、技選択にも大きな隙が生まれる余地がない。常にローリスクハイリターンな選択肢が取れている。

しかしいざゲッコウガをトーナメントで使用すると1試合に少なくとも3回はコンボミスをしている。

なぜ?あれだけトレーニングモードで練習したのに。これではVIPのクソラグカズヤに嫌気が差した分の時間をトレモに宛てた意味がまるで無い。

もちろんコンボ自体を知らない訳ではない。上手い人の動画でコンボのルート研究はしているし、その再現も練習済み。なのに本番だと出来ない。出来るはずなのに…。


思うにこれは、技を当てた後にコンボを選択する準備が出来ていないのだと思う。コンボをするための始動技なのに、始動技を当てるのに満足してしまっている状態になっている。

例えばバンカズの場合、爆弾や卵をヒットさせた後のコンボは殆どミスらなくなってきている。転がした爆弾がヒットしたら高い確率で空前を選択でき、自然と撃墜のチャンスに繋げることができる。

これは爆弾の位置と相手のモーションを見て、「あ、爆弾に当たるだろうな」と瞬時に予想できているからで、自然とその後の空前入力に移行できる。

これは紛れもなく経験による理解の部分で、練度と言い換えて良いものだと思う。考えなくても身体が覚えてるので技の選択がスムーズに行えるのだ。

ゲッコウガにはそれがない。DAをどう当てようか考えて、DAを当てて満足している。だからその後の反転空後もミスるし空Nのあとの空前も小ジャンプに化ける。技の選択に自信がないのが見て取れる。

相手の行動を見る余裕がある

世の中には確定しないコンボが山のようにある。

スマブラは空中回避のフレームに差がある。普通のファイターは3Fで出せるが、選ばられし者達は2Fで出せる。コンボする側にとってこの1Fの差は非常に大きい。

またベクトル変更で繋がったり繋がらなかったりするコンボもある。ダックハントの下投げが良い例で、外変更の相手には基本やることがない。

しかしこれらのコンボが繋がらない状況において、回避や暴れを選択させるということは、それを狩る余地が生まれてるということでもある。

熟練のプレイヤーはこういった怪しい状況でしっかりと回避を見てくる。コンボしてる側は繋がらないことが分かっているので、相手の防御行動ですらも攻めの起点にする余裕がある。

この相手を見る余裕があるというのは、キャラの練度を高めてる証になる要素だと思う。コンボの理解と、その状況再現度が高くないとたどり着けない、やり込みが求められる箇所だからだ。

ダックハントとバンカズを使っている時はこの行動選択の余裕がある。弾キャラは相手の行動の釣りと、その状況再現がしやすいので比較的やりやすい。

緑川のこと笑えなくなってきた

自分のゲッコウガにはそれがない。コンボ始まったら完走したくて仕方ない。下強を外変更されてるのに思考停止で上スマをしている。覚えた芸を披露見せたくて仕方ない犬っころのようである。

結局練度ってなんなんだ

まとめると、練度が高い状態ではコンボの選択ミスが極端に少なく、相手の防御行動を見て選択肢を変える余裕がある、脳のリソースが少ない状態なのだと思う。

タイトルの話をすると、キャラを使い込めてる状態にするためには練度が必要で、練度を上げるには試合中に思考を働かせる回数を減らすのが最も効率的に思える。

引き出しの多さは大事だけど、それらは動画を見て研究することである程度補填される。伸び悩みを感じてる人はそれらのテクニックを実践においてをひたすらに再現し、無意識に選択できる状態にすることを是非試してほしい。

僕は練度をより高めるため、次は刺身にして食べみようと思う


参考

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