警報のあった日Remixについて
警報のあった日 - ナクモ&めろう
警報のあった日は、ボカコレ2023夏ルーキーランキングで3位にランクインした楽曲である。ポストロックやオルタナの要素が大きい楽曲で、2000年代のオルタナに強く影響を受けたことを伺わせるそんな楽曲だ。
私は歌詞考察マンではないし、文学が専門ではないため推測として述べると、大体こういうのは歌詞とMVはセットになっている。
MVに出てくる人物は、制服を着た少女と巨大化した女性の二人だ。最初は巨大化した女性が何者かわからないが、空が赤くなるシーンで女性が少女と同じセーラー服であることが分かる。つまり、巨大化した女性は少女なのだ。
からは、楽曲中での『私』がこの少女と仲が悪くなってしまったことが分かる。
「歩行可能な怪物」とは何者なのだろう。きっとここで多くの人間は津波だと思うが、私はそうではないと思う。どちらかと言うと、この楽曲では『私』が海を見ながら少女のことを思い出し、後悔に苦しんでいると言うことが大きいだろう。自己の中の少女が肥大化することにより、街という自己の比喩が少女(巨大化した女性)に飲み込まれると言う構図になっているのではなかろうか?
警報のあった日Remix by Raison
今回、警報のあった日をRemixした理由は、、、特に深い理由は無い。普通はこう言う時、何か強い思い入れがあったりするものだが、ボカロだったり歌詞のある曲は基本的に聴かないため、STEMデータ一覧を見た時、全ての曲が分からなかったし何一つ聴いたことすらもなかった。
しかし、『警報のあった日』は友人とシェアしているSpotifyのプレイリストに友人が追加していたのを知っていたためデータをダウンロードしRemixを行った。
基本的に私のRemixスタイルはvocal音源はそのまま使いそれ以外は全て作り直す。"歌/主旋律=意味"をきちんと生かしつつ、まったく別の曲に聴こえるようにする事で、原曲に対し適当なループ音源くっつけた子供騙しみたいな酷い音源や、原曲をダンストラックとして機能させるという愚行を避ける為だ。
つまり、私の考えているRemixの最大の魅力、と言うよりも使命は、原曲とは全くの別物を作り新しい発見を楽曲に与えると言うことにある。
ちなみに、ピアノの音はagraph(牛尾憲介)を意識して作っている。上記の楽曲のようなピアノのリアルな音、つまりピアノが出す音を全て収録するような技法をDTM内で再現しようとした。
また、ナクモやメロウの音量は原曲とは異なり、メロウがメインになるように工夫した。これは完全に私の好みである。最後のシンセソロは相棒のprofet5の音である。
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