マガジンのカバー画像

82
少しでも温かい気持ちになっていただけるような詩を重ねていこうかなと思います。「余白のある日々」「ユメミルヒト」のような作品をこちらでも生み出していこうと思います。
運営しているクリエイター

2019年8月の記事一覧

こと

酒に酔っている 時に書いている。 好きが続くって どういうこと? 長くいれば 好き続けることも 好かれ続かれることも 減ってくる。 何かあれば気持ちなんて変わってくる。 反対に 好きが深まっていく なんてこともある。 どうなるかはわからない。 わからないことがわかってる。 だからこそ 初めての気持ちを忘れないようにすること。 それでも一緒にいたいと思った気持ちを 忘れないこと。

目を覚ましたら始まってしまう この想いをなんと名付けよう。 幸せかな。 と違う君は言って見せたけれど 到底そうは思えないな。 僕の願いは目に見える気持ちだけ。 そうして、 君にとっての僕も違う君になっていったんだろう。 1年かけて、10年かけて、100年かけて、 必死になって探したところで 見つかりはしないのに。 だって答えなんてないのだから。 旅に出よう。 全てが違うものと変わったこの世界を 始まりから繋げてやろう。 流れていく時間を抑えていこう。 そして 僕の

東京の空

「tokyo.sora」 という映画のサウンドトラックを聴きながら いつも詩を書いてる。 映画自体は見たことがないけれど 空の広さと対比する東京の狭さ、そこにどこか宇宙の存在を感じる 叙情的な音楽で何だか泣けてしまう。 お風呂の中で聞いて 文章を書きながら聞いて 寝る前に聞いて 夢の中で聞いて いつでも泣きたい時に 泣かせてくれる。 そんな音楽があることに そして救いようのないことに 僕はただいつもゆらゆらと それを眺めている。 ありがとうと 伝える術なんて持ち合わ

まだまだ

死ぬのが怖くなくなる日まで今を重ねていくこと。 重ねる余裕のある今はまだ、まだまだ怖い。

幸せだ

幸せだと 毎日毎日毎日毎日 言い聞かせてる。 ハッピーな男だと言われれば ハッピーだと言い張るし 幸せそうだよねと言われれば 幸せだと言い張る。 そう生きてきた。 今僕は幸せだ。 幸せすぎるくらい。 でも初めて 幸せすぎて絶望している。 僕はものすごく幸せだ。

残ってる

いつ死んでも良いように 今に幸せを目一杯詰め込んでるのに タバコも ピアスも タトゥーもしないのはきっと それを嫌う あの人をまだ忘れられないから。 残ってる。 残せない跡が残ってる。

絶望の果て

かつてこれ程までに 絶望したことがあっただろうか。 使い古された哲学書には 殆どの終わりに絶望が含まれていて 僕のそれはそんな大それたことじゃないのは知っていながらも あくまでも主観的に僕は随分と絶望しているようだった。 前も後ろも右も左も どこを見渡しても もうそこに僕の理想とする僕は居なくて 後戻りも前進も何一つ意味のない虚無にいた。 悪いことが 連続して二つ続く事はまあそうない。 嫌な事があれば良い事もあるし そうやって繰り返される輪廻こそ人生だと胸を張って言えて

あなたが

高円寺の赤提灯が照らす僕たちは 少し赤く染まって宇宙の話をした。 得体の知れない闇が目一杯広がる宙に 恋い焦がれてしまうのは 星に命を感じるから。 一つ一つにどこか僕たちと似た 生命力を感じているから。 僕たちは地球そのものだから。 あなたに恋をすることは 宇宙にとっては必然で 僕に何ができるのかを探している。 地球そのものである僕たちが宇宙の幸せを願っているのだから 愛さなければならない。 あなたの幸せを願っている。

再生

惑星

好きな曲。 「惑星」 作曲:和賀裕希 作詞:伊礼亮 編曲:SHIRO 淡い甘美な色した夕焼け雲に 星がこぞって息を呑み始めた 錆びたレールの上で飲むビールが美味しい 時間に変わっていた 雑踏抜けたらフェルメールを観て 近場の穴場バーラウンジでさ 『一緒に飲んでる時間がやっぱり落ち着く』 ここまでがテンプレだったな 微々にスモークを揺らした針の先が 進歩する少年の心を癒していた 絶え間ない銃声を鳴り止ませている グラスの影が重なった 感情のルール 酩酊の体裁 保てども道は不自然に曲がる 猛毒のループ でもさ今日は幸せな方だよね 目に見えない合図でさ 夜間旅行に出て 僕らが望んだ未来を見に行こう 水面のライトと踊る様に 美しい君は ぎゅっと胸の奥締め付けた あれは 小骨が喉に痞えるように いつか気付かず消えてしまうような 眼に映る月から目が離せなかった 雫が落ちて溶けていった 歩いてきた 四半世紀くらい しょうもないものだけを背負いながらさ 『でもね幸せな方だよね』って 君の笑顔 僕を変えた いつからか忘れていた 深くかろやかな幾何学模様 先制をプール 後攻が有利 同じ明日来るのに ありふれた数の他人事に紛れて 目の前の君を見失っていた 数えきれない星たちの踊る胸には いつもさ 君の声が響いてた 宇宙の果ての果て 渦巻く光の粒 願いを届けよう ひとつまみ違う明日へ 目に見えない合図でさ 夜間旅行に出て 僕らが望んだ未来を見に行こう 水面のライトと踊る様に 美しい君は ぎゅっと胸の奥締め付けた 目に見えない愛でさ 星間旅行に出て 僕らが望んだ 未来を見に行こう 水面のライトと踊る様に 美しい君は ぎゅっと胸の奥締め付けた そっと光差す 音のない部屋

カーテン

カーテンの端から薄く漏れる光で目を覚ました。 昨日飲み残したワインの香りで 少しばかし視界が揺れている。 ふとした瞬間に隠れてた静かな衝動を 素直に言葉にできるあの子への憧れは か細い寝息の緩やかさに 僕の心を乱しながら でも深くへ落ちていく静寂を与えてくれていた。 何か作ろうか。 キッチンの換気扇が静かに鳴って 気を少し引き締めたら 冷蔵庫の中身を見て また布団の中に戻っていくんだ。 そしてまた一つ僕は僕を優先して まどろみのなか。 いつか、来るのだろうか。 この

色彩

夢はない 何一つない 長い階段を4つ飛ばしで駆け下りてみて 傷一つできないのはまだ忘れたくはないとは思えているから。 パソコンのブラックライトの明かりだけでも生きれることを知って もう生きていける世界は夜にしかなくなった その夜さえ真っ白な何かに変わり始めていた。 勝手に鳴り続ける心臓は 空気と呼ばれる本当の意味で何かもわかっていないそれをせがんでくるけれど 僕の意思と全く違っていることはわかっているようだった。 ほとんどの事に僕以外の存在は関係がなくて 色褪せ

楕円の恋

好きな人の話をしている その声にまだ僕は恋をしていたけれど今は 話の内容より少しがさつなお酒の飲み残しに目がいっていた。 記憶の奥にある嫌な出来事を久々に風呂敷に広げ出して 悪態をついてみたりしたけれど、そんな自分にも辟易してしまった頃 記憶のない最後の夜を迎えていた。 好きだった。 どうしようもなく好きだった。 自分の世界にもう彼女しかいなくなって 揺らぐことのないと自分の核とかいうものさえ 最初からなかったかのように色を変えた頃 夢見がちな夢には見切りをつけて 早

ふるさと

あの頃よく歩いた 幾ばく続く八王子の浅川の川沿いをまた想う。 ブランコと滑り台と色褪せたパンダのデザインの遊具だけを 備え付けた公園が僕たちの終着地点。 僕たちが声をあげて 悪巧みをしたことも 笑いあったことも 時に涙をも受け止めてくれていた。 君の事が好きだと知ったあの日 オレンジ色に染まっていく空は ブランコから優しい影を落としていた。 僕は静かなあの街を捨てて この街に来た。 小さな悪巧みも 笑い合うことも 涙することも いつからかしなくなった。 寂しいと