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レンジャーズストライクファンが見るハリケンジャー 27話

巻之二十六「串焼きと無重力」

Aパート:学友との再会

 焼き鳥屋を探す鷹介、どうやら今日の派遣先のようです。メニューを見ると、シュリケン焼きにマキビシセットと妙に忍者絡みの名称が多いことに違和感を持ちます。田井章一郎と名乗った店長、その名前に聞き覚えがあります。どうやら忍者学校を中退した元同級生のようです。顔合わせしたことにお互いびっくりします。

 そんな中、街中では重力忍者オモ・カルが町中の人に重力シールを張っていきます。それを見て楽しそうなサタラクラ。

 鷹介に自慢の手裏剣焼きを御馳走する章一郎。本来であれば黒子ロボが記憶を消去するはずですが、消される前にロボットを殴って破壊したとのこと。……腐っても元忍者候補生、てところですか。どうやら鷹介も自分と同じくしたものだと勘違いして話を進めています。

「やっぱ鷹介も中退したか、まぁ、無理もねぇな。俺も散々落ちこぼれだったけど、鷹介も負けず劣らず成績悪かったからな」

 散々な言われようでちょっと頭に来ますが、ハリケンジャーのことを話すわけにもいかず、ジャカンジャの連絡を受けてとりあえず向かいます。オモ・カルと対峙しますが、章一郎もついてきてしまいます。

「水忍科のへっぽこクノイチ、野乃七海と陸忍科のおちこぼれ、尾藤吼太じゃねぇか!」

散々な言われようで笑ってしまう。3人が周囲からどのようにみられていたのかよくわかります。彼らがハリケンジャーになったことに驚きを隠せません。しかし、オモ・カル相手に苦戦する姿にやっぱり落ちこぼれだと頭を抱えます。しかし、シュリケンジャーが駆けつけてくれます。ファイヤーモードで圧倒され、オモ・カルはとりあえず撤退。

「やっぱりお前は忍者の器じゃねぇ!」

 戦闘終了後、一部始終を見ていた章一郎から忍者の才能がないと駄目だしされます。学校時代の訓練光景が流れますが、お互いに授業についていけずに見事に落第を食らっています。才能がないんだから忍者をやめろ、という言葉に七海も吼太も怒りを見せますが、「お前らも一緒だ!」と説教を食らう羽目に。

「あんた、何偉そうに説教なんかしてんのよ!」

 彼らを助けてくれたのは彼の奥さんのメグさん。どうやら妊婦さんのようです。どうやら立派なカカア天下のようで、彼女の前では形無しのようです。

 ハリケンジャーのアジトでも章一郎との再会を驚きます。アジトではその話でもちきりです。

「こんな俺とどっこいどっこいだった鷹介にハリケンジャーなんか勤まるはずがねぇよ。やっぱりやめさせなきゃ」

 どうやら嫉妬とかではなく純粋に心配しているようですが、彼はこれまでの鷹介の活躍を知りません。確かに初めのころは落ちこぼれでしたが、今では立派な戦士です。

 ジャカンジャではオモ・カルが目立った戦果を挙げてないことを責められますが、まだ準備段階のようです。マンマルバはサタラクラのことを嫌ってますが、未来視できる彼はサタラクラの真意が読めるので、意外と愛称は良さげですね。

 オモ・カルの宇宙忍法、重力無秩序により、シールを張られた人々が軽くなって空に飛んでしまったり、地面にめり込んだりと阿鼻叫喚に。これが彼の真の目的だったようですね。

「お前らだけじゃ危ないよぉ……!」

 オモ・カルに挑むハリケンジャーですが一蹴され、それを見ていた章一郎も心配そうに見つめています。今度はゴウライジャーが助けに来てくれます。2人はオモ・カルを圧倒、さらにシュリケンジャーも合流して追い込みます。

「あの人たちがいれば、鷹介1人いなくなったって地球は大丈夫だ!」

 3人の実力を見て、勝手に決めつけますが、オモ・カルは圧されるフリをして全員に重力シールを張り付けていたようで、全員が重力無秩序の餌食になります。

Bパート:ハリケンジャーとしての資質

 重力無秩序の前に、手も足も出せない6人。悪態をついた鷹介は重力を重くされて地面にめり込みます。動けない彼を相手に挑発するオモ・カル。それを見ていた章一郎は、彼を助けるためになけなしの勇気を絞り出します。

「こうなったら一か八かだ! 忍法、串焼き手裏剣!」

 偶然にも一本だけがオモ・カルの尻に突き刺さり、隙を生み出します。急いで駆けつけると逃げるぞ、と彼を助け出そうとしますが、

「俺は逃げない!」

 そう力強く答えると、回想シーンで失敗していた飛雲雀で抜け出せるといいます。そんな2人の元にオモ・カルが現れますが、章一郎は逃げるどころか、鷹介を助けるために生身で果敢に挑みかかります。当然のように一蹴されますが、その光景を見て鷹介の怒りが爆発します。

「空忍法・飛雲雀!」

 空を自由に舞い、オモ・カルを翻弄し、車に叩きつけたところをドライガンで追撃。それにより、彼の術も解けて仲間が解放されます。仲間から賞賛を浴びる彼の姿を、嬉しそうにみている章一郎。本当に鷹介のことを心から大事に思っているんだろうな。最後は6人でビクトリーガジェットを使ってとどめ。

 巨大化したので旋風神、轟雷神で応戦。オモ・カルの重力操作を使った高速戦闘に苦しめられますが、轟雷旋風神となります。重力操作で宙に飛ばされますが、関係なしにローリングサンダーハリケーンをぶっぱして撃破します。

「鷹介、見直したぜ。お前は……お前たちはやっぱ伝説の疾風流忍者ハリケンジャーだった」

 鷹介たちの実力を知った章一郎は彼らの実力を認めます。落ちこぼれの自分とは違う、と自虐しますが、鷹介がそれを否定します。

「忍者をやめたのも、奥さんと生まれてくる子供を守るためだろ。それだって偉いよ!」

彼が忍者をやめたのは、何よりも愛する者を守るため。今回のエピソードを通してみると、納得できる理由です。

「大将、俺たちは大将っていう同級生がいたこと絶対、忘れないぜ」

 あくまでも最後まで明るく、少し切なさを感じさせながら、次回に続く。

次回予告:巻之二十七「ハリアーと逆襲」

 サンダールの逆襲!?

感想

 元、同級生を出すことで鷹介たちが半年でどれほど強くなったのかを感じさせてくれる回。ゲストキャラクターがとにかく良い奴で、幸せになってほしいと思える人間なのがとてもよかった。こういったエピソードだとどうしても嫉妬とか負の感情が出てきやすいから……。

レンスト<重力忍者オモ・カル>雑語り

 今回紹介するのはジャカンジャの中忍、重力忍者オモ・カル。第7弾「七忍の炎陣」にて参戦。重力無秩序で人々を苦しめている姿が描かれている。

これ一枚で、重いも軽いも思いのまま―根源の力を操る忍法に、抗う術は無かった。

 必要パワー3でBP2000のユニット。能力の【宇宙忍法・重力無秩序】はCNの数字を必要パワーの数字に変更するというトリッキーなもの。特に前回紹介したデンジイエローのように強力な能力を持っててもパワー0のユニットは能力は消してしまう。非常に面白い能力なのだが、敵味方関係なく対象になってしまうので気を付けていないと自分も苦しめられてしまうので、気を付けたい。

 数字を操作することでカードの能力を「重く」したり「軽く」するということで能力を再現しているのだろう。能力の再現の仕方が面白いカードである。

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