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レンストファンが見るハリケンジャー 2話


巻之二「巨人とカラクリ」

Aパート

 今回も軽快なOPから始まり。アバンタイトルがないのかなこの作品。あと、朧さんは感じじゃくてひらがな記名が正式だった。
 さて、前回のシーンからの続きです。初陣を終えたハリケンジャーの前に、ジャカンジャの幹部たちが姿を見せます。
「宇宙忍軍ジャカンジャ、暗黒七本槍!」
七本槍なのに五人しかいないのを突っ込むのは野暮なんだろうか。おそらく後釜の幹部なんでしょうね。ちなみにレンストでも彼らはカード化されているのですが、肖像権の関係でフラビージョとウェンディーヌはカード化されていません。彼女たちだけではなく、顔出し系の幹部はごく一部の肖像権をクリアできたキャラのみカード化されています。残念。
 チュウズーボとフラビージョの攻撃に翻弄されますが、隙をついて館長を奪取すると、そのまま撤退です。まだ実力も低いので七本槍も気にせず見逃します。
 それから一週間。ジャカンジャは何故か行動せずに沈黙を保っているようです。ハムスターと化した館長も油断せずに、とおぼろに伝えます。
「まさかこんなにも早く、あの子たちがハリケンジャーになるとはなぁ」

 しかし、まだ未熟な面も多いです。館長にも手伝ってほしいですが、元に戻ることができないようです。なんでも術を発動する際に一部を間違えたらしく、そのせいで術の効果がおかしくなったようです。ドアップで移った時の着ぐるみ?(アニマトロス?)が絶妙に可愛くなくて面白い。妙な厳めしさがある。
 一方のハリケンジャーたちは街に忍んでジャカンジャの動向を探るようで、バイト先を探しているようです。七海はまさかのスカウトされて芸能界に。そんなことある?
「うちは何でも屋なの、チョー零細の!」

 鷹介は何でも屋のバイトになったようですが、こき使われているようです。いっくら零細だからって500円で仕事を請け負うのはどうかと思うの。そこで吼太を見かけます。
 一方のジャカンジャ。特に一週間、沈黙を保った理由は語られず、「アレ」を探すために地球を腐られるのが目的の様子。どういうことだろう。
「その役目、このサーガインにお任せを!」
 今回は五の槍のサーガインの担当のようです。やけにメカメカしいと思ったら本体は頭部に入ってる小さい宇宙人のようです。MIBであったなこんなやつ。こういう敵って自分の本体がコンプレックスだったりするんですけど、そういうのはないみたい。発明に優れているようですが、磁石忍者ジシャックモを生み出します。
「お前意外と優しいんだな、介護士か」
 吼太は介護士を選んだようです。介護士というよりはリハビリのようでもありますが、看護関係なのかな。ハリケンジャイロを車に置きっぱなしと聞いて鷹介は激怒します。意外と意識が高いんだな鷹介。スカウトされた身でもあったのであんまりそういう意識は低いのかと思ってた。
 幼稚園から演歌が聞こえると思って見に行ったらそこにはまさかの熱唱している七海の姿が。なんで幼稚園で演歌?? 売り方大丈夫か? 本人も思ってたのと違う演歌歌手というデビューに複雑なようです。
 ハリケンジャイロを身に着けてない二人に鷹介は激高しますが、幼稚園児たちに二人が呼ばれて呆れてしまいます。
 ジシャックモは街中で人々を磁石にしてくっつけては奇怪なオブジェに変えていきます。ギャグみたいな能力だけど、普通に恐ろしい能力だな。町中にいくつもの武器なオブジェが並んでいる光景は、結構怖いな。要請を受けて一人駆け付ける鷹介。
「ハリケンジャーは三人と聞いていたが?」

 怪人に突っ込まれますが、一人で十分と粋がりますが、あっさり磁石化の忍術で苦戦することに。おぼろが急いで残りの二人を呼びます。ようやく気付いて駆け付ける二人。変身前なのに飛び蹴りで怪人を吹き飛ばす吼太が辞意に凄いな。
 今度は一人で先行したことを責められる鷹介。二人とも、ハリケンジャーの使命を忘れていたわけではないようです。ハリケンジャイロのことを謝罪します。
「私たち、三人そろってハリケンジャーなんだから!」

 再び三人そろって名乗り。和風に全振りした演出がとてもいい。ニンジャモチーフだけに、こういう演出に力が入ってるのはいいね。OPもかかってノリノリで戦闘開始です。

Bパート

 しかし、磁石がモチーフなせいか、思ってた以上に硬いジシャックモ。おぼろさんの解析によると相手は純粋なロボットのようで、エネルギー源になっている場所があるようです。エネルギーの動きを見てすぐに発見。
「磁力には地力、大地の力だ!」
 トリプルガジェットで止め。しかし、そこでお約束の巨大化です。このトリプルガジェット、レンストではカード化されておらず、ハリケンジャー自身の能力にもないので存在を全く知りませんでした。割と使い込みそうな武器だけに意外だな。
「コピージャイアント、発信」

 なるほど、巨大ロボットが怪人をコピーする形で巨大化するのか。ドラえもんの道具みたい。しかし、ここでハリケン側も負けずとシノビマシンを出動させます。基地描写が格好いい! いいよねこういうの。
「ハリケンホーク、ハリケンドルフィン、ハリケンレオン、スタンバイ!」

 なにやら転送するような形で消えたと思ったら現実世界の飛行機がハリケンホークに、遊覧船がハリケンドルフィンに、観覧車とジェットコースターがハリケンレオンになります。まって、ハリケンレオンだけなんかおかしくない!? 現実にある乗り物が迷彩(?)を説いて本来の姿を現すのはテンション上がりますね。
「シノビマシン、新世代のハリケンジャーのために開発された忍者カラクリじゃ!」
 早速乗り込んで巨大化したジシャックモに挑みます。合体する前の単体でも活躍があるのは嬉しい。喜ぶドルフィンの姿が可愛い。しかし、一方的にやられる相手ではありません。
「宇宙忍法、蔦磁石!」
 もうそれ忍法でもなんでもないやろ。
野暮な突っ込みは置いておいて、磁石が付いた触手でホークとドルフィンを拘束します。彼らを助け出すためにが竜巻を引き起こして救出します。この技はレンストでも再現されているのですが結構強いんですよね。最後は体当たりでトドメ! と思われましたが、粉々の状態から蘇ります。おぼろさんからの助言で、ついに合体です。
「忍風合体!」

 特撮とCGを巧みに合わせた合体シーンがとても格好いい。この時期のトレンドなんでしょうか、合体した際に内部機構がチラッと映る演出が格好いいですよね。男の子はこういうのに弱いんだ。合体した旋風神の前ではジシャックモの攻撃はきかず、カラクリボールでソードスラッシャーを出します。ちなみにソードスラッシャーもレンストではカード化されており、原作通りに旋風神に持たせることもできますし、逆に無敵将軍やマジキング等に持たせて、分身幻斬りを発動することもできます。
「究極奥義、分身幻斬り」

 さすがにこれはジシャックモもかなわずに倒されます。カラクリボールはなんか超古代の凄いエネルギーによって生成されるらしい。説明がめちゃくちゃふわっとしてて笑ってしまうが、そういうもんだと思いましょう。
「ニューヒーローの誕生だ! 忍風戦隊ハリケンジャーの旅立ちだ!」

 いい感じのナレーションも入って締め。

次回予告

 次回はハリケンブルーの回。芸能人と兼任するってのも何気に珍しいな、他に誰かいただろうか。

感想

 思ってた以上に三人のハリケンジャーに対する意識が高かったというか、前回ではスカウト組でそれほど真剣に修行をやっているという感じではなかったので、むしろちゃんとヒーローとしての意識も持ってたことがわかって好印象だった。鷹介もそうだけど、一見すると不真面目に見えるけど芯はしっかりしている三人なのかもしれない。

レンスト雑語り

 今回、紹介するのはメインだった旋風神のカード。
 旋風神は第二弾『二人の黒騎士』でハリケンジャーの面々と共に収録。黄色属性のミスティックアームズ(以下MA)では二体目となる巨大戦力、Lユニットである。
巨大ロボであるLユニットは基本的に協力無比なカードが多く、出すことが出来ればほぼ勝利は間違いないレベルなのだが、その反面、出すまでが非常に難しく、大抵の場合は出す前に試合が終わることが多い。正直なところ、Lユニットを出すのは基本的に浪漫である。
 まずハリケンレッドなどのSユニットを出す→Sユニットを捨て札にしてビークル系のMユニットを出す→さらにそのMユニットを捨て札にしてLユニットを出す、という流れになる。今回紹介する旋風神ならハリケンジャー三人にシノビマシン三機の合計六枚を捨て札にしてようやく出すことができる。旋風神などまだ少ない方で、ボウケンジャーのアルティメットダイボウケンになれば二十枚ほどのカードを捨て札にしてようやく出すことができる。ちなみにデッキ枚数は四十枚だ。まず、現実的ではない。
 しかしながら、巨大ロボは戦隊の肝でもあるので、公式としても出しやすくしようと都度、テコ入れが入りサポートカードも豊富ではあったが、結局、展開終了まで改善することはなかった。残念。

 改めて旋風神である。絵がカードの枠組みからはみ出すほどの躍動感があるのがとても良い。特に旋風神のメインギミックであるからくりを展開しているのも高評価だ。
 BPは16000と高いがLユニットの中では標準的な数値でとりわけ強いというわけではないが、特筆すべきはその効果だろう。ラッシュエリアのSユニット限定とはいえすべてのユニットを手札に戻す【タテガミハリケーン】は強力だ。
 とはいえ、旋風神を出せることは試合も終盤になっているので、相手にも強力なMからLユニットが存在する可能性も高く、なるべく相手よりも先んじて出したいカードでもある。

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