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レンストファンが見るハリケンジャー 4話


巻之四「トンネルと兄妹」

Aパート

 今回もOPから。旋風神がOPでしてる技は何なんだろう。
 いきなり、ジャカンジャの怪人、モリドラゴが地中から現れます。そこに駆け付けるハリケンジャー。話が早い。何を企んでいるのか尋ねますが、モリドラゴは煙に撒きます。
「知りたければ俺様を捕まえてみろモグ」

 売り言葉に買い言葉で、地中に潜ってハリケンジャーたちを錯乱します。地中には土忍です。ハリケンイエローが超忍法・土驀進で追いかけるも、あっさりと吹き飛ばされてしまいます。地中の戦いでは相手のほうが分があるようです。
「もっと慎重に!」

 トリプルガジェットで倒そうとしますが、相手の手の内が読めないことからイエローが反対、その隙をついて攻撃されます。レッドは無理にでも撃とうとしますが、イエローが止めようとして揉めている間に逃げられてしまいます。レッドとブルーが責めますが、イエローも引きません。
「お前らみたいにただ突っ込めば倒せるってもんでもない」

先週と打って変わってギスギス展開。館長も心配してます。一方でおぼろさんは仲間のことは仲間で解決すればいい、と放任主義。というか、新しいカラクリボールを作るのに忙しいようです。
 モリドラゴをどうするか悩む鷹介と七海ですが、吼太はプライべートで用事があるとさっさと帰っていきます。その様子にあきれる鷹介とデートを疑う七海。それぞれの個性が出てるなぁ。
 吼太が向かったのは、児童養護施設で働いている妹の元に。つい、子供から目を離してしまったことを叱ります。おお、ただ妹に甘いだけではないらしい。シスコン気味のデンジブルー見たばかりだからなんか対比しちゃうな。
「私、アフリカに行こうと思うの!」

 いきなり妹からカミングアウト。難民の子供たちを助けたい、と言います。吼太はもっと考えるべきだと諭しますが、逆に忍者の修行で一年間、音信不通だったことを責められます。事情が事情だけに話せなずに口どもっているうちに妹はさっさと仕事に戻ります。頭を抱える吼太が後ろを向くと、ちょっと気まずそうな鷹介と七海の姿が。着いてきてたんかい(笑)。
 自分の身の上を話す吼太。事故で両親を亡くし、妹と共に先ほどの児童養護施設で育ったようです。いや、そんなところまでデンジブルーと一緒なのか。しかし、12年前に自分の軽率な行動がきっかけで事故を起こしてしまい、大けがを負ってしまったようです。そのことを深く後悔している吼太。
「それから俺は、決して軽率な行動はとらない、て決めたんだ」

 彼の過去を聞いて、彼の慎重すぎる性格の理由を知った鷹介と七海。理解を示します。なんだかんだで仲いいよなこの3人。
 一方、ジャカンジャはジャカンジャ地下鉄を掘るためにモグドラゴに穴を掘らせているようです。地上ではそのせいで、地震が起き、電気線や水道管を破壊して進んでいるせいで大きな被害が出ています。
「ハリケンジャー、出動じゃ!」
 仕事を途中で放り出して向かう鷹介と七海。一方、吼太は駆け付ける途中で空港に来た妹に会います。いや、もう飛行機に乗って向かうような段階なの!?
「お兄ちゃん……」

 さすがに疲れたのか、一休みするモリドラゴに、レッドとブルーが挑みます。
 何がなんでもアフリカに行こうとする妹を問い詰める吼太ですが、逆に妹に諭されます。
「飛ぶときは飛ばなきゃって、じゃないと本当のことはつかめないって」

 12年前の事故のことも、彼女は覚えており、あれは吼太が軽率だったわけではなく、兄の近くに居たかった自分のせいであり、兄を恨んでも後悔もしてない、と。兄が思ってるよりも妹は早く成長しているんだな。妹の後姿を、見つめることしかできない吼太。
「わかんないよ、俺には全然わかんないよ」

 アイキャッチ。

Bパート

 場所は戻ってモリドラゴとレッド&ブルー。相性が悪いせいか、苦戦しています。
「ハリケンジャーの力とはその程度モグか? 笑わせるモグ!」

 苦戦する2人の前に、吼太が駆け付けます。攻めまくる2人に慎重になるように叫びますが、一方で2人は苦戦しながらも攻略の糸口をつかんだ模様。
「やられっぱなしだけど、なんとなく分かってきたぜ!」

 体当たりでも相手に食らいつく姿勢に、先ほどの妹の言葉を思い出した吼太は何かを振り切るように叫ぶと、変身して飛び込みます。
「行くぞ!! シノビチェンジ!!」
 崖から飛び降りながら変身するシーンがなかなか格好いい。
すぐさまモリドラゴは地中に隠れますが、クェイクハンマーを地面に叩きつけることで、衝撃で相手を地面からはじき出します。なかなかの力技ですが、それを見ていたおぼろさんがひらめきます。行き詰っていたカラクリボールのヒントになったようです。
 戦術もへったくれもない攻撃でモリドラゴを追い詰めるイエロー、その姿に思わずブルーたちのほうが若干引き気味。
「鷹介! 七海! 見てないでやつの動きを!」

 すぐさま、先ほどの戦闘で得た相手の行動パターンをイエローに教えます。完全に動きが読まれたモリドラゴは追い詰められたところで、トリプルガジェットで倒されます。
 今回はコピージャイアントで巨大化します。巨大化する手段が風数あるのも面白いな。こちらもシノビマシンを発進。カラクリボールはまだ完成して内容です。相手が地中を高速移動するので、こちらも負けじと旋風神ハリヤーで対抗しますが、そもそも地中の相手を捕らえることが出来ないので苦戦します。手札にハリヤーのカードが無かったんやな……。
「ニューカラクリボールや! そいつでこんどこそ、そのモグラ野郎を倒すんや!」

 と、土壇場でカラクリボールが完成、すぐさま通常形態の旋風神に戻ると、新武装であるゴートクラッシャーを呼び出します。モリドラゴは再び地中に逃げますが、先ほどのイエロー同様、地面を叩いた衝撃で相手を地面からはじき出します。
「究極奥義、疾風豪快落とし!」
 新必殺技でトドメ。
 戦闘終了後、妹のいる空港まで吼太は見送りに行きます。また、反対されるかと感じて足早に去ろうとする妹に対して、精一杯のエールを送ります。
「飛んで来い、お前らしく。俺も飛ぶから、俺らしく」

 兄のエールに笑顔でアフリカに向かう妹。それを見送る吼太に寄り添う鷹介と七海。なんだかんだで仲のいい描写が良いですね。帰りに何か食べに行こうと言いますが、ラーメンとハンバーガーで鷹助と七海が仲良く喧嘩、それに対して、
「ここはもっと慎重に、よく考えてだな」

 慎重な部分はなくなったというわけではなさそうです。大胆さも慎重さもどっちも大事と館長が語って次回に続く。

次回予告

 銭湯に潜入回。流れ的に鷹介の回かな……?

感想

 吼太担当回。個人回ではお約束ともいえる家族のエピソード。今回はちょっとギスッたものの、内容としては仲良く喧嘩しているという感じなのでそこまでシリアスにならなかったかな。獅子モチーフなのに慎重派、という吼太のキャラクターも意外性があっていい。彼のバックボーンもわかる、よい掘り下げ回だったと感じる。次回は鷹助の回かな? 楽しみです。

レンスト雑語り

 今回は素直にメインを張ったハリケンイエローのカードを雑語り。

「斬って撃って走れ!」

 ハリケンジャーたちは第二弾『二人の黒騎士』で参戦しており、イエローも同じ弾で収録されている。超忍法・舞獅子を発動した姿がアメコミチックに躍動感がある姿で絵が描かれている。アメコミチックなのは先輩であるカクレンジャーがアメコミを意識した演出をした影響かな?

「3つの影が次々に岩山を叩いて回り、あっという間に中継基地の建設スペースを確保した。」

 ちなみにハリケンジャーの3人は第五弾『五竜の逆鱗』に採録されており、レンストでは珍しく絵柄違いで採録されている。こちらはクェイクハンマーを振り下ろして豪華に岩盤を砕いている姿が描かれている。ちょっと和風の絵柄が前回と違う印象を与える一枚。
 能力的にはパワー4とやや重めのコストのわりにBP1000と低め。戦闘面での活躍は難しい上、能力の【超忍法・舞獅子】は同名のカードをサーチする能力で、CNも1で使い勝手はよいのだが、いかんせん本人のBPが低すぎてサーチしても使いづらい、とどうにも使い勝手が悪い。序盤に展開を早めるために使えればいいのだが、今度はやや重めのコストが足を引っ張ってしまう、というちょっと困ったカードである。まぁ、M以上のユニットを出すうえでのコスト代わりに使えばいいのかもしれない。
 第二弾というかなり早めの時期に参戦した関係で、まだ公式もカードバランスを図っている時期だった故の微妙な性能だろう。 

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