わんだふるぷりきゅあ! 36話 感想
#36「特別なワンダフル!」
アバン:告白
前回の続きから。メェメェの失言でなし崩し的に想いを伝えてしまった悟くん。いまいち恋心を理解していないこむぎが可愛くて癒し。今のは冗談です、とメェメェは誤魔化しにかかり、いろはもそれに乗っかります。なんだ、やっぱり誤魔化してお茶を濁す感じか……
「冗談じゃないよ……犬飼さん、僕は君が好きだ!」
ちゃんと言った!!!!!!!!!!えらい!!!!!!!!!
事故のような展開で想いを伝えることになりましたが、例え今の関係を壊すことになろうとも、自分の気持ちだけは蔑ろにしないことを選んだのでしょう。今の関係性を続けるならば誤魔化しに乗っかるのも手でした。でもそれは、自分のいろはに対する想いを、誤魔化すために否定することになる。それだけはできない。
いろはが目を見開いたところでOP!!
Aパート:戸惑い
本当の意味で悟くんの恋心を知ったいろは。理解するまでにタイムラグがありましたが、理解した瞬間に顔が茹で蛸になってしまいます。可愛い。とりあえずその場から逃げ出すことを選びました。
「今の何……? 悟くんが、私に……」
どうすればいいのかわからず、とりあえず走ることしかできないいろは。まゆが急いで追いかけますが、絶望的に体力がないので途中で断念。こむぎはよくわかんないけど、2人で爆走します。
「バイバイ、さよなら、別れの挨拶……つまり断られた……?」
置いてかれた悟くんは彼は彼でなんだか考えすぎて袋小路に。いろはの反応を見るに断られたわけではなくて、いきなり想いを伝えられてびっくりしただけに見えますが。ニコ様がフォローを入れるものの、それはそれで全く意識されてなかったという事実にショックを受けます。難しい。覚悟を決める前に告白してしまったようなものだしな。
フレンドリぃの前で待っている猫組。帰宅したいろはが泣きつきます。話が拗れそうなのでこむぎの相手はユキが対応。こう言う時にはちゃんとフォローしてくれる彼女の存在はありがたいですね。滅多に相手してくれないのも会って、心なしかこむぎも嬉しそう。
「悟くんはいい友達で、すっごくいい友達で……」
悟くんが聞いたら卒倒しそうな会話です。友達の好きと恋愛の好きはどう違うのか、とまゆに聞くも当の本人も恋愛未経験なので何もいえません。お父さんが差し入れ、そんな彼を呼びにきた母親はいろはの異変に気付きます。
「いろは、もしかして悟くんに告白でもされた」
思いの外、周囲からはバレバレだった悟くんの想い。……いやまって、じゃあこれもしかして家族公認か!? 割と周囲は認知して応援してくれているので、悟くんの未来は明るいな。
「友情と恋愛の違いか、この場で説明するのはむずいな」
まぁ、大の大人でも簡潔に言うのは難しいよね。恋愛って個人の価値観とか結構出るし。お母さんも何度も告白されたことはあるそうですが、自分から告白したのは旦那さんだけ……え、告白したの陽子さんからだったの!? なんかそこらへんの話もすごく知りたいな。
「特別だから、剛くんは」
結構、陽子さんがゾッコン見たいな感じなのかな犬飼家。特別、と言う言葉にいろはも強く反応します。
帰った悟くんは大福に告白したことを報告。ニコ様が大福の気持ちを代弁してくれます。やけに漢気のある答えに毎度笑ってしますが、大福は彼なりにちゃんと飼い主のことを見てたんですね。
「みんな、あなた達みたいなら、良いのにね」
互いに支え合う大福と悟くんの姿を見て、思わず心情を吐露するニコ様。あまりにも憂いを帯びた声音ですが、彼女は誰のことを想っているのか。それでも、感謝を述べる悟くんにはいつもの反応。
「特別な気持ちってどんな感じ?」
いろはは中々、寝付けない様子。母親が言っていた、特別な気持ち、に想いを馳せます。翌日、学校で悟くんに出会うと、やはりギクシャクしてしまいます。そんな彼女を見て、悟くんは何かを決意します。
「昨日言ったことは、忘れて。これからも、これまで通り友達で、良いかな?」
あー、悟くんの優しさが出ちゃったな。そうね、彼が今まで想いを伝えてこなかったのはいろはを困らせたくないから。だから、告白を無かったことにしようとしたんですね。でもね、悟くん、一度言った言葉は何をしても消すことはできないのだよ。
ガオウ様は相変わらずに寝ているようで、ザクロは面白くありません。ドキドキが欲しいと、男漁りに向かいます。それでええんか。
Bパート:特別な人
「忘れてって言われても……」
授業中、いろはは先ほどのことを考えてモヤモヤ。悟くんの思いやりから出た言葉ですが、忘れてと言われて忘れられるほど簡単な話ではありません。
「これ以上、犬飼さんを困らせたくないから」
悟くんもやや諦観気味。なんかもう、フラれたこと前提で対応してない??? むしろ意識しているので今がモーションというか、意識してもらう絶好のチャンネスだと思うんだけど、それだけ計算的に動けたら苦労はしないよね。まゆも何もいえません。
「悟は気持ちを伝えてきた、貴方の気持ちを悟に伝えたら?」
ユキは自分とまゆが喧嘩した時のいろはの言葉を、今度は投げ返します。ユキがここまで今回の騒動に首を突っ込むのは珍しいですが、彼女にとっても悟くんは大切な友人で、彼が勇気を出して伝えた想いを、大事にして欲しいのでしょうね。
浜辺にやってきたザクロはアベックばかりで激怒、完全に八つ当たりで鳶のガオガオーンを生み出します。悟くんが気になりますが、急いで駆けつけます。物語の展開上、しょうがないのですが、こむぎの影が薄い(笑)。悟くんは相変わらずの観察眼と知識でガオガオーンの素体を当てます。
変身して保護に努めますが、相手は空を飛ぶ相手、しかも猛禽類ということもあって荒事にも慣れているのか、プリキュアを圧倒。悟くんも余波で吹き飛ばされてしまいます。すると、ザクロが何かに気づいて悟くんに急接近。
「あんた、人間にしては良い目をしているね。揺るぎない強い意志が見える」
容姿ではなくて目を見て判断しているのがザクロらしいというか、あくまで似ているだけで人外というのを強く意識させます。悟くんが気に行ったのでまさかのお持ち帰りをするザクロ。プリキュアでNTR展開が起こるなんて!()
「やだ……っ!」
咄嗟にフレンディは飛び出すも手が届きません。走馬灯のように流れる彼との思い出、彼女の中で何かが弾けます。ノーバンクからのキラリンスワンで飛翔。鬼気迫る表情で追いすがります。
(悟くん、私が困っている時、いつも一緒にいてくれて、何度も助けてくれた。私もだよ、悟くんが困っている時、“私“が助けになりたいの! 悟くんと笑っている時間が好きだから……これからもずっと、ずっと一緒にいたいから!)
いやもうこれ告白やん!!!!言ってないけど!!!! 想いを爆発させて追い縋る姿に、ザクロもやや圧倒されます。彼女がフレンディに集中している間に、他のメンバーは捕獲のために動き出します。
「しつこいね、あんたは他の奴にしなよ!」
「代わりになれる人なんていない、悟くんじゃなきゃダメなの!」
いやもうこれ告白やん!!!!!!(2回目)。ザクロがフレンディに集中して余裕が亡くなった瞬間にニャミーがシールドを飛ばして強制的に方向転換、その先に待ち構えていたリリアンがネットでガオガオーンを捕獲。落下した悟くんとフレンディはワンダフルがぷにぷにバリアで受け止めます。ガオガオーンはエターナル・きずな・シャワーで浄化します。
戦闘終了後、悟くんに怪我がなくて安堵するフレンディ。なんか良い雰囲気になってる2人に毒気を抜かれたのか撤収するザクロ、お疲れ様です。君の行動がなかったら2人の関係が進展しなかったので、影の功労者です。こむぎは猫組が回収。本当に今回のエピソードではこむぎは蚊帳の外です(笑)
いろはの力になりたくて頑張ってるけど、助けれられてばっかりだと自嘲的にいう彼の言葉を、彼女は否定します。
「私ね、困ったり悩んだりするとき、いつも悟くんの顔が思い浮かぶの。頼ってばかりでいっぱい迷惑かけて、ごめんね」
「迷惑だなんて思ったことはないよ。むしろ、頼ってくれると嬉しい」
いっぱいいっぱいになりながら自分の想いを伝える2人。作画も戦闘以上に気合いが籠ってて良いです。今回の話の重要なところがどこかよくわかります。2人の感情の機微が手に取るようにわかります。
「私、悟くんと一緒にいるとすっごくワンダフルなの。普通のワンダフルじゃなくて、特別な“ワンダフル“なの!」
いっぱいいっぱいの彼女の告白。しかし、十分過ぎるほどに想いは伝わっています。
「僕も、ものすごくワンダフルだよ!」
最後は互いに笑い合う2人を、夕陽が優しく照らして続く!!!!!!
次回予告:#37「みんなで初デート!?」
とりあえず落ち着けまゆ。一言も喋ってないのにメェメェもうるさい(笑)
感想
悟くんはよく頑張ったよ!!!!!!!本当に!!!!!!よかった!!!!!!!
プリキュアも長いことシリーズを続けていますが、こうやってちゃんと告白してカップルが成立したのは初めてなんじゃないかな。まぁ、最終的に結婚した先輩もいるけど。こむぎがいるお陰で普段はあまり感じませんが、いろはもどちらかと言えば感覚派の人間なので、初めての気持ちに戸惑い続けてましたが、収まるところに収まったという感じですね。1話まるまる、見てて微笑ましかったし、最後は幸せを感じられる素敵なエピソードだったと思います。終始蚊帳の外のこむぎには笑ったけど。
次回は初々しいカップルの初デート、どうなる!? 特にメェメェ!!(笑)