レンストファンが見るデンジマン 4話
第4話「ベーダー魔城追撃」
Aパート
今回もいつも通りOPから開始。デンジブルーの紹介の時の映像がなかなか派手でいい。
冒頭、ベーダー魔城では、へドリアン嬢王が美女の写真を眺めています。
「どれもこれも胸糞悪くなる写真だ」
ベーダー的には地球人の美女は好ましくないらしい。いや、へドリアン女王もわりと地球人の美的センス的には高いほうなんだけど、なんか微妙に違うんだろうか。モデルの一人を選ぶと、「壁潜り」と言います。なんだそれは。
地球では青梅大五郎と桃井あきらがファッションショーに顔を出します、その華やかさにあきらは感嘆の声を上げますが、一方で大五郎はアンパンを取り出してぱくついてます。ぶれないなこいつ。
「ペコペコなんだ」
完全に花より団子、と思われましたが一人のモデルに思わず目が奪われます。先ほど、へドリアン女王が選んだ人ですね。思わず美人だな、とつぶやいて紹介を求めます。時代だなぁ。
しかし、へドリアン女王が彼女の写真を壁に押し込むと、地球の彼女も壁にめり込んでいきます。完全に壁に呑み込まれて消滅するモデル。その光景を見て高笑いするへドリアン女王。
「へドリアン女王は美しいものをすべて嫌った!」
どうにもベーダー側と地球人との美的センスは違うらしい。その後、立て続けに地球上の美女が殺される事件が多発します。デンジマンも捜査しますが、犯人が分かりません。その陰で何人も殺されます。
「こりゃあ明らかに殺人だよ」
元刑事の勘か、緑川は完全に事件だと疑っているようです。そんな中でも、大五郎はご飯の催促。ブレないな。緑川の新聞を見てあきらは被害者の共通点に気づきます。ある写真家のモデルになっているようですが。無藤礼という写真家の展示会に行ってみると、そこには被害にあった五人の写真を見つけます。
疑いを強めるデンジマンですが、無藤側もそれに気づいたのか、展示会を後にします。追跡するデンジマン。
「うるさい蠅め」
尾行しているのを逆手にとって待ち伏せして車を機関銃でハチの巣にしますが、デンジマンもそれは織り込み済み、変身した状態で回避します。
「ベーダー03ルパンカメラ!」
カメラはわかるけどルパン要素はどこだ……?と思いつつ、胸のカメラで取った相手を自由に動かせるようです。3人ではさすがに苦戦するので、赤城と黄山も呼びます。すぐに合流してデンジブーメランで倒そうとしますが、ルパンカメラたちはすぐに撤退。取り逃がします。
「美しい女が毎日一人消ずつえていく……楽しみじゃ!」
一方でへドリアン女王はさらに被害者を増やしていきます。手の打ちようがない状況に悔しがるデンジマン側、囮をだそうにもあきらの顔が割れているのでできません。しかし、そこで大五郎にちょうどいい知り合いがいるといいます。
「無藤礼がすぐに飛びつくかわいこちゃんだ!」
どうやら彼の義理の妹のサチ子だそうです。身内をかわいこちゃんなんて、こいつ結構シスコンだな。さっちん呼びだし。サチ子は大五郎の提案に面白そう、とノリノリです。逆に大五郎が心配するありさまでしたが、兄が守ってくれるから、と全幅の信頼を置いているようです。珍しく彼がアンパンを分け合って食べている姿がほほえましい。
いざ、サチ子が展示会に潜入します。大五郎の思惑通りにスカウトされて写真を撮るサチ子、デンジマン側も外で見張りますが、中に入れないようです。ならば、屋上から壁伝いに接近し、電磁スコープで中を監視します。さらに、無藤礼が怪人であることも看破します。壁を突き破って突入するブルーですが、ルパンカメラは戦闘もせずに撤退。サチ子は写真に撮られたままで、このままでは彼女も犠牲になる可能性が高いです。
大五郎、大ピンチです。
Bパート
ルパンカメラを取り逃したことで、サチ子の身が危ういことに思い悩む大五郎でしたが、むしろサチ子は明るく彼を励まします。
「お前を殺させはしない」
大五郎になついた子供たちが駆け寄りますが、いつも違う雰囲気に戸惑います。親に捨てられた彼女を保護したのが始まり、とのこと。妹を大事に想う大五郎の気持ちと、兄を想うサチ子の気持ちに触れるデンジマンたち、このままにはできません。
「このまま見殺しにはしたくない……!」
妹を大事に思う仲間の気持ちを守るため、アイシーの助言を得つつ、ベーダー一族の本拠地である悪魔島に向かうことを決意します。
「さっちん、待ってろよ!」
無敵戦艦デンジタイガーで出撃です。しかし、相手もタダでそれを見過ごすわけにはいきません、苛烈な砲撃で上陸を阻止しますが、デンジタイガーはビクともしません。さすがにこれはベーダー側に同情しそう。ミサイル攻撃で防衛機能は完全に破壊され、防壁もたやすく破られてしまいます。無慈悲すぎないか。
デンジマンを迎え撃つルパンカメラ、デンジタイガーを相手にしたくなかったのか、人間サイズでの戦いです。
「お前たちも写真パネルにしてやるぞ!」
独特な脅し文句だな(。今回の主役ともあってブルーのアクションがやや多め。曲芸じみた挙動で戦闘員を蹴散らしていきます。
「必殺ズーム!」
なんかよくわからん攻撃でピンチになるデンジマン。いや、本当になんだこの攻撃……? しかし、カメラに映らなければ効果が出ないことに気づいて取られる前にレンズから外れることで回避。
「ブルー、スクリューキックッ!」
ブルー渾身の必殺のけりを放ち、怯んだ隙にデンジブーメランで止め。しかし、負けじとルパンカメラも巨大化。ダイデンジンの出番です。白兵戦もほどほどに必殺技で止めです。これでサッチンが助かるぞ、と喜ぶブルーでしたが、
「脱出しよう、この島は爆発するぞ!」
爆破オチは最低。あっさりと島を捨てたようで、自爆装置を発動させたベーダー一族。デンジマンもあわてて脱出です。その過程でベーダー魔城を見つけて攻撃しますが、異次元空間に逃げられてしまいます。
「いずれ、決着は着ける……!」
本拠地ごと敵が逃げ出すのは珍しいな。むしろ普通に追い詰めてたんだけど、デンジタガーどれだけ強いの。
無事、さっちんを助け出せたことを喜ぶデンジマンたち。最後は仲良さそうに笑いあう兄妹の姿を映して締め。
次回予告
またあきらがピンチになってる………。
感想
普段は三枚目だが決めるときは決める、という青梅大五郎のキャラクター性が生き生きと描かれた回。一見するとやや意地汚いとまで感じる食事に対する強いこだわりも、孤児という生まれからくるのかもしれないと、複雑ではある。
が、それはそれとして大五郎自身は自身の生まれを想像させない程度に明るく、ムードメイカーな彼の家族に対する深い愛情も見えて、面白いエピソードだった。
後、デンジタイガーの強さが青天井。
レンスト雑語り
ということで今回、紹介するのはエピソードの主役だったデンジブルーである。
今回の怪人にも決めたブルースクリューキックが迫力のある絵柄で書かれている。BPも3000と平均的な数値で、CNも2なので能力も発動しやすく、必要パワーも2なので出しやすい、なかなか優等生な能力値である。ちなみにデンジマンのメンバーはレッドを除いでみんなノーマルなのだが、ブルーだけノーマルレアでちょっとだけ優遇されている。
能力は相手のバトルエリアに並んでBPが合計6000の除去効果なのだが、このカード単体で狙うのは難しいが、2話で紹介したデンジピンクの能力を使えば能動的に発動することができるようにカードが設計されている。また、能力で相手のバトルエリアの順番を変えられる能力を持つタイムジェット1号などを使えば、より積極的に効果が狙えるだろう。
テクニカルな戦法が求められる能力ではあるが、今回の戦闘のような曲芸じみたアクションで敵を倒していることを再現した能力、という見方もできるのかな?
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