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レンジャーズストライクファンが見るデンジマン 18話

第18話「熱海に咲くロマン」

Aパート

 冒頭は海の中で生きられる海彦一族という存在の説明、からのタイトルコール。しかし、ごく少数の血を引く存在に目を付けたヘドラー将軍。血が薄まりすぎて、一族も自覚がないそうです。今回の怪人はカイガラー、不思議な笛で独特のメロディを奏でていますが、なんでも海彦一族の血を蘇らせる効果があるそうです。出撃を命じるヘドリアン女王

 場所は変わったクラブ、あきらが夜中のプールに足を向けると、青年が飛び出します。思わずびっくりして叫び声をあげるあきらと、駆け付ける他4名でしたが、出てきたのは洋太郎というあきらの小学校の知り合いとのこと。よくわかったな。

「海のように広く大きな海原洋太郎です!」


 なんとなく、頼りがいの無さそうな雰囲気の洋太郎。真夜中のプールに忍び込んだことを怪しみますが、本人は馬鹿にされたことに対して見栄を張ってしまい、カナヅチにも関わらずに泳げると豪語した上に彼女を連れてくる、とまで言ったそうです。気が強そうには見えませんが、お酒でも入ってたんでしょうか。彼女もいないそうですが、あきらに目を付けます。

 一方、土手でランニングしている小学生たち。不思議な音楽が流れると先生が苦しみだし、体が半魚人のように変化していきます。思わず怖がった生徒たちは逃げ出してしまいます。場所は変わってチーコ。同僚に挨拶をしていると、再びあの音楽が。男性の警官がはやり苦しみ始めて半魚人のような姿に変わっていきます。次々と海彦一族の血を持つ人間をターゲットにしていくカイガラー。

「海彦一族が蘇った」


 アイシーが察知したことでデンジマンが捜査を始めます。被害者にはすべて名字に『海』の文字が入っています。洋太郎にも入っていることに赤城が気付きます。いそいで2人のもとにデンジマン。

 あきらと洋太郎は湖畔でボートを漕ぎながらデート中。競争社会に疲れている洋太郎は、いつか人のいない南の海に行きたいと夢を語ります。意外と嫌世家なんだな。彼女もいない、とやや僻みますが、あきらに「自分じゃだめ?」と言われてからかうな、と言いますが。

「本気よ、だから南の海に行きたいなんて言わないで」


 意外にもあきらは好感触。割と気が強いほうなので、洋太郎みたいな、おだやかな性格のほうが落ち着くのだろうか。しかし、そんな微笑ましい2人を引き裂く笛の音。洋太郎も苦しみだすと、半魚人に姿を変えていきます。しかし、カイガラーの命令を無視しますが、他の海彦一族に襲われて湖に落とされてしまいます。

 駆け付けたデンジマンがあきらを助けるために湖に飛び込みます。しかし、海の中でも自由に動ける海彦一族に苦戦しながらも、あきらを救出。地上でダストラーたちを蹴散らしていきます。しかし、カイガラーも一瞬の隙をついて闘争。洋太郎もそのままつれされていきます。CM。

Bパート

 デンジランドで目を覚ましたあきらですが、洋太郎が半魚人になったことを受け入れられないようです。一方で、洋太郎は半魚人になっても泳ぎが苦手なようで、カイガラーが将軍に怒られています。とりあえず、最初の3人を使って海岸線の石油コンビナートを襲わせる作戦に変更です。しかし、目的を果たす前に3人とも死んでしまいます。

「海彦一族が生きていたといわれる時代は、海も空気もとても綺麗だった。きっとこの汚れた世界では生きていけなかったんだよ」


 黄山は環境の変化に体がついてけなかったのだと判断。さらに作戦失敗で叱咤されるカイガラー、残る海彦もろくに泳げない洋太郎で失望されます。しかし、カイガラーにはなにか作戦があるようです。彼らの目が離れたすきに逃げだす洋太郎。だが、それはカイガラーの予想通り。

「海彦一族は地上では生きていけません、追われたあいつは必ず桃井あきらに助けを求めます!」


 なるほど、デンジマンを誘き寄せるための囮にするのか。カイガラーの期待通りに、ももいに連絡を取る洋太郎。よくその手で電話をかけることができたな。必死にあきらに助けを求めますが、地上では息がうまくできないのか、苦しそうです。

 今にも助けに飛び出したいあきらですが、ベーダーの罠を警戒する他4人。そもそも再会すらも敵の思惑だったかもしれない、と緑川も怪しみますが、

「アイシーは言ったわ、本当の海彦一族は優しくて、平和を愛する人たちだと」

その姿こそ、洋太郎そのものではないのか。世界でただ一人になってしまった海彦一族を救うためにあきらは向かいますが、やはりベーダーが待ち構えており、激しい銃撃を受けます。洋太郎を守りながらも必死に逃げるあきらですが、徐々に追い詰められてしまいます。

 しかし、仲間を見捨てられないのがデンジマン。偽装工作をしてあきらを援護します。なんとか海の近くまでやってくるも、洋太郎は異形となってしまった自分を儚み、諦めかけます。

「その姿を恥じることはないわ。海彦一族はきれいな海を愛し、何よりも平和を愛した人たちなのよ」
「私たちはその一番大切なもののために戦っているの」
「だから洋太郎君、君には生きててもらいたい!」


デンジマンは何のために戦うのか。洋太郎を必死に励まし、ついに海にたどり着きます。しかし、ついに追いついてしまうベーダー一族。デンジピンクが孤軍奮闘しますが、他のデンジマンも駆けつけます。名乗りも上げて、決戦です。

 カイガラーも音波攻撃や潮吹きで対抗しますが、デンジタワーからの連続攻撃、さらに新技・デンジイナズマ落としで倒されます。デンジブーメランよりも迫力があっていいですね。お約束通り巨大化したのでダイデンジンで応戦です。狙撃に苦しめられますが、なんか不思議な力(?)で苦しめた後に満月斬りでトドメ。

 戦いが終わった後、あきらが洋太郎を探しますが、見つけたのは、海の中に還っていく彼の姿。

「洋太郎くんは夢だった南の海に向かっているんですもの。綺麗な南の海ならあの人も生きていける」


 これが彼にとっても一番の選択なのだと静かに波に消えていく彼をデンジマンたちが見守りながら、次回に続く。

次回予告

 乙女心を利用する怪人……!

感想

 ドラマ部分に力が入った、ちょっと切ないエピソード。あきらといい感じになる男性が、格好いいイケメンとかスポーツマンとかじゃなくて、うだつが上がらない感じだけど、ちょっと優しいタイプの男性なのもよかった。あきらと青梅のエピソードはなんか気合の入ったのが多いなぁ。
 次回は乙女心を利用する悪党のようですが、どう対処するのか、期待!

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