見出し画像

レンジャーズストライクファンが見るデンジマン 17話

第17話「泣くな!野球小僧」

Aパート

 冒頭、いきなり戦闘員が野球をしているところから始まります。かなりのラフプレイが目立つ内容です、ヘドリアン女王は手緩いと言うや否や死刑だと銃殺します。気が短すぎる。関係ないけどベーダー星にも野球あるんだ。思いのほか、文化は地球と近いのかな。今回の怪人、デッドボーラーが現れたところでタイトルコール。偶然にも昨日のブンブンジャーも野球界でしたね。見せてもらおうか、昭和戦隊の野球界とやらを!!

 デッドボーラー、ベーダー野球の神髄とばかりに戦闘員相手に投げますが、すべてデットボール。球が当たった戦闘員が吹き飛ばされるというかなりの剛速球です。負傷退場、てことなんだろうけどそれだと走塁扱いで相手の利にならないか? ベーダー野球のルールが気になるところです。ヘドリアン女王も大満足、野球界をベーダー野球に塗り替えるのだ、と命令されます。地球の汚染はどこにいった。

 さて、デッドボーラーは早速、土手で走り込みをしている野球部員に襲い掛かります。片っ端からデッドボールを当てて負傷させていきます。もはや野球ですらない。それを恐怖に顔をゆがめながら見ている少年。

 野球少年を襲う謎の存在にデンジマンもいち早く気づきます。なんでも時速300キロで飛んでくるんだとか……いや、死人が出そうな速度なんですが。投げられたボールを解体してみると、中は鉛製。いや、本当に殺人レベルじゃんか。負傷者も一命は取り留めたものの、選手生命は絶望的のようです。いつもとは違う方向性で被害が甚大です。

「野球怪物はベーダー球団所属、デッドボーラーと名乗ったそうよ」

 律儀に名乗ってたせいで早くもベーダーの作戦だと知られます。まぁ、隠す必要性もないか。デッドボーラーはホームラン王の玉木選手を狙っているのでは、と青梅が危惧しますが、二軍チームが襲われてしまい、現実味を帯びてきます。

「玉木選手……!」


 青梅は野球が好きなのかな。むしろ、年代的に野球が嫌いな人のほうが少ないか。青梅の危惧した通り、デッドボーラーは球場に表れて直接、玉木選手を狙うようです。しかし、青梅が来ていることに気づいて隠れます。

 一方のベーダー城ではヘドリアン女王がランチタイム。しかし、人間の苦しむ姿が見たい、とデッドボーラーの被害者の状況を見て大喜びしながらランチを楽しみます。どうやら玉木に引退勧告をしたようですが、無視されたようです。引退勧告するとか妙な手心加えるんだな……。怒りに震えるヘドリアン女王は玉木選手の狙い撃ちを支持します。

 練習をしている玉木選手にひっそりを迫るデッドボーラー。自慢の剛速球を投げるも玉木選手は瞬時に反応、打ち返します。いや、すげぇな。しかし、さすがにバッドが持たずにへし折れてしまいます。そこへ青梅が到着、ブルーに変身して応戦します。さすがの剛速球にはデンジマンでも受け止められないのか回避。デッドボーラーもすぐに引きます。

「ホームラン王の玉木をやっつけてほしんだ!」


 そんなデッドボーラーに近づく少年。何やら、玉木選手に個人的な恨みがあるようですが?  どうやら、お兄さんが玉木選手のせいで入院しているようですが、兄は「玉木を恨むな」というも聞き入れません。パチンコで狙ったところを護衛してた緑川に捕まります。

「球太くん、球太くんじゃないか!」


 しかし、少年の心を知ってか知らずか、玉木選手はフレンドリーに話しかけてきます。お兄さんを通じての知り合いのようです。彼のプレゼントのグローブをはねつけ、恨み節をはいて去っていきます。うーん、なんだか根が深そうだぞ。ショックを受けて呆然と見送るしかできない玉木選手。

「玉木だな、三球勝負を申し込む!」


 デッドボーラーは再び玉木に接触、勝負を挑みます。しかし、一球目をピッチャー返し、続く二球も打ち返されますが、実は玉木選手ではなく、囮としてフリをしていた青梅でした。いや、300キロの剛速球を打ち返してたのか青梅。

「貴様の息の根を止めてやる!」


 野球なのにずいぶんと物騒な物言いですが、最後の一球は消えたと思ったら青梅の顔面に直撃。吹き飛ばされる彼とそれを見て高笑いするデッドボーラーを映してCM。

Bパート

 青梅もなんとか一命を取り留めたようですが、ケガは深いようです。しかし、球太のことが心配で家に向かうと、そこにはずらっと並べれたトロフィーが。

「球太くんのお兄さんはスネイターズの草間投手だったのか」


 高校時代からライバルだった2人ですが、運悪くピッチャー返しを頭部に受け、その後遺症で歩けなくなったそうです。確かに、玉木選手が悪いわけではないのだが、恨んでしまう気持ちもわかります。デッドボーラーも将軍にせかされ、球太から情報を仕入れます。

 球太のことが気になって接触する青梅ですが、心を閉ざしてしまった彼は話も聞かずに走り出してしまいます。

「兄さんは君の誇りだった、君の夢だった。その兄さんが野球ができなくなった。君の悔しい気持ちは俺にもよぉくわかるぜ」

 それでもなお、玉木に対する憎しみを募らせる彼を、青梅はむりやり病院に連れてきます。そこには、草間選手のリハビリに根気よく付き合う玉木選手の姿が。

「球太くん、何も言わなくてもわかるな」


 過去の事故で野球を辞めるまで考えた玉木選手を押しとどめたのは、外ならぬ草間投手。それに対して、玉木選手は彼のために自分のツテを頼って就職先も斡旋してくれたとのこと。玉木選手、聖人過ぎる。それくらい、草間投手のことを評価してたんだな。厚い友情を見て、球太も目を覚まします。デッドボーラーが狙っていることを伝えます。

 玉木選手を狙って、観客席には手榴弾を持った観客、狙撃中を構えるダストラー、ダメ押しとばかりに球場に侵入するデッドボーラー。完璧な布陣で襲い掛かりますが、ブルーがすかさず救出。球場の外で戦闘です。

 今回のダストラーはバッドを持った特殊仕様。武器を持つととたんに強くなるのか、意外とデンジマンといい勝負をします。何気に5人全員でデンジドリルしたのが面白かった。ほかの技もみんな使えるのかな? デッドボーラーはデンジマン殺しと評して消える魔球を放ちますが、デンジスコープの超高速解析ですぐに反応されしまいます。球状に変形しますが、バットを投げられて撃ち落された瞬間を狙ってデンジブーメランでとどめ。

 巨大化したので、ダイデンジンを呼んで応戦です。バットを持った凶器攻撃にはデンジボールで対応。デンジブーメランを華麗に回避するなど、なかなかの強さですが、電子満月斬りで真っ二つにされて倒されました。

 玉木選手と草間投手、そして仲直りした球太少年を嬉しそうに見守るデンジマンの姿を映して、続く。

次回予告

 次回はあきら回、なのかな?

感想

意外と人情話がおおいよね青梅。基本的にはギャグ強めのキャラなんだけど、こういう時はしっかりと締めてくれるんだなぁ。
 関係ないけど、昭和の野球回は真面目だったなぁ(当たり前だ。次回にも期待!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?