見出し画像

レンストファンが見るハリケンジャー 6話


巻之六「ハサミとくノ一」

Aパート

 ハリケンジャーのアジトで珍しくまめにレポート作っている鷹介と吼太。どうやら、忍者学校の勉強のようです。そういえば、ハリケンジャーで実戦を積んでいますが、彼らはまだ見習いという立場でしたね。七海は先に終わらせたのかう涼しい顔をしています。
「これから七海には黒沢山に行ってもらう」

 そんな中、七海だけ館長から一人だけ特別任務を言い渡されます。かなり険しい山のようで、鷹介たちも心配しますが、学年末のレポートがあるので、手伝いは却下されます。山頂にある石像を取ってくるように言われます。
 一方のジャカンジャ側。今回はサーガインが担当のようです。
「史上最強の傀儡、縁切り忍者シラーンスです!」

 サーガインは自信満々にシラーンスを紹介しますが、その横でどうやらフラビージョとウェンディーヌが何やら揉めているようです。どちらが上かで張り合っているようです。サーガインに一括されます。
「勝負しない?」

 フラビージョからの提案、ウェンディーヌも乗ります。タイトルコール。
 遊園地でラブラブしているカップル、鬱陶しい。しかし、そんな2人にシラーンスが鋏を入れます。
「チョキ、縁切った!」

 すると、先ほどまでラブラブらだったカップルが喧嘩してしまいます。女性に関していえば性格も変わっているようにお感じますが。その光景を楽しそうに見ているシラーンス。
「大丈夫かな七海?」

 黒沢山は男性でも上るが厳しいらしく、かつては七海はそこで単位を落としたこともあるようです。彼らの新入生の合同合宿で上った山のようです。回想シーンで、滑り落ちそうにあった七海を鷹介が助け、吼太も肩を貸します。思わず弱音が出る七海ですが、2人はそれを励ましながら登ります。しかし、残念ながら独力で上ったというわけではないので、単位はもらえなかったようです。そのことに2人は憤慨しますが、七海はその思いに感謝を述べます。
「もういいの、2人ともありがとう」

 これが、三人の出会いの始まりだったようです。今回のお使いも、その試験で落とした単位を取り戻すためにあえて下した再試験のようなものらしいです。館長の心意気に鷹介も感心します。それでも心配する2人におぼろさんはすでに彼らが成長してあの程度の山ならば問題ない、と太鼓判。
 おぼろさんの言葉を証明するように、前の時と違い、あっさり山を登りきる七海、自分の成長に驚きます。山頂の祠につくと、石像を取り出してもちかえります。
 シラーンスは街中で仲いい人たちを見つけると次々と縁を切っていきます。
「仲良しは嫌いランス」

 気づいたハリケンジャーも出撃、街中は喧嘩している人々で大混乱です。スーパー戦隊らしいちょっとギャグっぽい大混乱です。とか言ってたら国際会議の場でもやらかして国際問題を引き起こします。洒落にならん。
 連絡を受けて急いで駆けつけようとする七海のまえにフラビージョとウェンディーヌが現れます。邪魔するのか、と警戒する七海に対して、
「ハリケンブルーを倒したほうが、宇宙一のくノ一を名乗れる。面白いゲームでしょ」
 かなり手前勝手な理由で七海に襲い掛かります。2人相手にすることなりますが、ふざけた言動をしながらも手裏剣を反射し、忍術をたやすく見破るフラビージョの末恐ろしさ。変身して戦います。
 レッドとイエローも急いで変身してシラーンスと戦います。しかし、一瞬の隙をついて縁を切られてしまいます。途端に喧嘩を始める2人。その光景を見て高笑いのシラーンス。
 アイキャッチ

Bパート

 腐っても七本槍、変身しても一人で相手にするには荷が重く、2人の技の前にひたすら追い詰められてしまいます。さらに任務で回収したアイテムまで奪われてしまいます。
 おぼろもこの現状に右往左往しますが、彼女たちに介入する手段もありません。
「三人の力を信じるんじゃ。今はそれしかない」

 信じるしかない、と館長。
 レッドとイエローは相変わらず喧嘩してますが、シラーンスが横やりを入れたことで冷静になります。七海を助けないと、その気持ちは一緒だと気づいて意気投合。まさかの喧嘩するほど仲がいい。超忍法・影の舞で倒されてしまいます。能力は厄介ですが、実力としては今一だったみたいね。
 サーガインはすぐに巨大化するように求めますが、ウェンディーヌはそれどころではありません。
「今はそれどころじゃないのよ!」

 さらに追いつめられるブルーですが、シラーンスを倒したレッドとイエローが駆け付けます。援護しようにもフラビージョたちの術で近づけません。そこで、レッドは先週貰った新技、乱舞三重奏をブルーのハヤテ丸に送ります。
「フラビージョ、ウェンディーヌ、覚悟しなさい!」

 乱舞三重奏で逆転します。石像も取り返したところで、フラビージョとウェンディーヌも興が冷めたのか、疲れたのか、ここで退却。
「戦うのもちょっと飽きたし、今日はこれくらいで勘弁しとく」

 急いでブルーに駆け付ける2人。独りで頑張ったというレッドに胸を張ります。
「もう、一年前の私と違うんだもん!」

 気持ちの強さだけは相変わらずです。
 ひと段落ついたところで、コピージャイアントで巨大化。すぐにシノビマシンで対抗しようとしますが、石像の中にある巻物を取り出すように指示。巻物を読みこんで何かのひらめきを得ます。そんなところでシノビマシン発進。
 旋風神で対抗します。速攻でカラクリボールを発動。ソードスラッシャーで対抗しますが、相手も一応、刃物の忍者、旋風神を圧倒します。ピンチになったところで、おぼろさんが新兵器を開発、七海に託します。
「ニューカラクリボール、発動!」

 亀から変形するトータスハンマー。チェーンハンマーを使った攻撃で相手を寄せ付けません。刃物相手だから一定の距離を持って圧倒します。
「ハサミで勝つのはグー!」
 その威力の前にブルーも感心します。究極奥義ロックドバスターでトドメを刺します。いや、急にカタカナになるのね。
 いつものように、サーガインにバツをつけるフラビージョ、ついでにウェンディーヌもつけると文句を言われます。
「私もバツかな?」

 今回はお相子です。仲良く撤退。
 町中でも喧嘩していた人たちも仲直りし、国際会議もつつがなく終了。七海も無事に二年生に進級。3人で大喜びです。やっぱり仲良しで微笑ましい。しかし、鷹介と吼太は相変わらずレポートに頭を悩ませたところで、締め。

次回予告

 次回はついにカブトライジャー登場。

感想

 七海を中心に描かれる三人の出会いのエピソードと、成長を実感する回。ハリケンジャーの3人は同級生ともいえる立場ので基本的に仲が良いのが見てて微笑ましい。互いを大事にしているのがよくわかるエピソードだった。

レンスト雑語り

 せっかくなので新アイテムのトータスハンマーと行きたいところですが、今回紹介するのは、今回活躍した『縁切り忍者シラーンス』。

婚約、団結、国交すらも、両の手ひらりと差し入れて、人の縁(えにし)を断ち切る刃(やいば)。

 基本的にレンストは人気のあるキャラクターがカード化されやすいので、敵組織でも幹部が中心にカード化されているのですが、数少ない一般怪人でカード化された一体です。『忍者』テーマにした『七忍の炎陣』で参戦。フレーバーテキストも妙に渋い文章で格好いいです。描かているのはレッドとイエローの縁切りをしたところ。
 能力もCNが成立している2体のユニットを相打ちにさせるという、劇中の能力をレンストのルールに上手く落とし込んだ面白い能力。CNが成立している=上手く連携で来ている=仲が良いという発想でその縁を切る、という発想が面白いカードです。
 しかしながらBP2000とやや低めなので倒されやすいのは一般怪人故か。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?