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レンジャーズストライクファンが見るハリケンジャー 18話

巻之十八「父と兄弟の絆」

Aパート

 前回の続きから。父親から強いられた残酷な運命に感情を爆発せる一鍬。すぐにタイトルコール。

 一方で、暴走状態のカブトライジャーはゾンビのようにふらふらと動き続けています。一方、外の世界では通信も遮断され、電気も遮断、そのうえで氷河期のような有様です。館長が誰かと連絡を取ろうとするも、通信機器も使い物になりません。

「親父は、霞一鬼はゴウライジャーになろうとして果たせなかった男だった。常に規律を無視し、作戦行動中に無益な殺戮を繰り返す、危険極まりない存在……というのが迅雷流での評価だった」

 いや、まともな男じゃないだろ。回想シーンで重火器乗せたバギーに襲われるってどんなのだ。しかも、スパルタも相当激しかったようです、「憎め、怒れ」と子供たちに言い聞かせます。ろくな父親じゃないな。しかし、任務の途中に流星群を見たことで、”アレ”を知ったといいます。しかし、その危険性を恐れた迅雷流によって無理な任務を言い渡されて死亡したようです。

 霞兄弟の生い立ちに同情は示しつつも、そのために地球を犠牲にすることや、兄弟で殺しあうことについて否定する疾風流。しかし、父を殺した流派で生きるしかなかった一鍬はさらに憎しみを募らせます。

 巻き込まれた姉弟も迷いながらついに喧嘩をしてしまい、バラバラに行動してしまいます。

「俺達には親父が唯一の存在だった……危険だろうがなんだろうか、強くて、でかくて頼るのは親父しかなかったんだ!」


 それでも、父親に対する情を持ち合わせていましたが、それすらも父親からは向けられず、”アレ”のための道具でしかなかったことを、一鍬は自虐します。辛い……。家族のきずなを表すように、喧嘩別れした姉弟は再会します。

「兄者は今、親父と同じだ。だったら、この俺が兄者を斬る!」

 苦しんでいる兄を見捨てられない、それならばせめて自分の手で、と覚悟を決める一鍬ですが、鷹介がそこで逆に一甲の狙いを見抜きます。ガスを浴びて、理性をなくしてまで襲い掛かった理由。それは、一鍬の手で自分を討たせること。兄の真意に気づき、一鍬は余計に狼狽します。

「一鍬、て呼んでもいいか? 鷹介って呼んでくれ」


傷ついた仲間を見捨てることなんてできない。それが甘ちゃんのハリケンジャーたち。手を貸してくれることに驚く一鍬に、力強く鷹介は言います。

「一甲を助けるんだ。一鍬、お前の手で!」


 疾風流と迅雷流がついに手を組みます。ぎこちなくうなずく一鍬がちょっと可愛い。

「早く来い一鍬……! 俺を斬ってくれ、弟よぉ!」


 苦しむカブトライジャーにさらなるガスを浴びせるチュウズーボ。悪役の面目躍如です。一甲を探す一行のもとに、ギリギリマイ師が現れます。貴様ら3人の相手は自分だと言いますが、

「見えないのか?」
「私たちは今、4人よ!」
「さっきまでとは違うぜ!」


 驚くギリギリマイ師の前で4人で変身!! いいねぇ、やっぱ敵対してたヒーロー同士が一緒に変身するのはいつ見てもいいよ!! 速攻で4人で影の舞、を喰らわせます。最後はクワガライジャーが豪快に投げ飛ばし、トリプルガジェットで止め。

 爆発音にカブトライジャーが誘われたところでCM!

Bパート

 ギリギリマイ師が倒されたことで外界でも氷河期が終わり、通信も回復します。安心する3人の前に狂乱状態のカブトライジャーが現れます。

「兄者、もう止めよう! 親父はもういないんだ。これ以上踊らされるのは……!」

 しかし、一鍬の言葉は一向に届かず。ハリケンジャー側もチュウズーボ自らが表れて襲い掛かり、助けに入れません。自らを殺させようとするのを、一鍬は必死に止めますが、それでも止められずに一方的に攻撃されてしまいます。ついに、イカズチ丸を抜き、カブトライジャーを追い込みますが、止めを刺す直前で、先ほどの姉弟が止めに入ります。

「お兄ちゃんを殺さないで!」


 しかし、その一瞬の隙でクワガライジャーを振りほどくと、姉弟のほうに近づいてしまいます。自分たちを助けるためにガスを浴びたと信頼を寄せますが。2人のその姿に、過去の思い出がフラッシュバックする一甲。そのまま、変身が解けて倒れこみます。

 驚いたチュウズーボの隙をつき、疾風斬で追い詰めるハリケンジャー。一甲も正気に戻り、ふらふらになりながらも、一鍬に謝罪します。

「今わかった、親父は強くもでかくもなかった。ああしか生きられない、本当は哀れな男だったんだ……!」

父親の妄執にただ振り回され続けた兄弟。自らの絆を確かめるように、ひしと抱き合います。しかし、思惑通りにいかなかったタウ・ゼントは激怒。

「ゴウライジャー、貴様らは用済みだ!」


 チュウズーボがギリギリマイ師を巨大化、復活したゴウライジャー共々、カラクリ巨人を出撃させます。ついに肩を並べることになった旋風神と轟雷神。その姿に、ついに流派が和解を成したと館長と朧さんも喜びます。

「行くぜ、ゴウライジャー!」
「そっちこそ、遅れるなハリケンジャー!」


 ギリギイマイ師も負けずと火炎攻撃で追い込みますが、あっさり消化されると、プラントアックスと旋風神ハリヤーの大回転轟斬りと弾丸斬りの連続攻撃を受けて倒されます。戦闘終了後、改めて姉弟を救出して、沈みゆく無人島から退避します。

 最後の任務も失敗したチュウズーボは、タウ・ザントの怒りの雷撃を食らいますが、悲鳴一つ上げずに耐えきります。一方でマンマルバは繭を作って眠りにつきます。不穏な空気を見せたところで次回に続く!

次回予告

 チュウズーボ最後の出陣に、轟雷旋風神!!

感想

 ゴウライジャー編、ついに決着……! 霞兄弟の複雑な家庭環境と、その絆の強さが見られた良回でした。愛憎混じった父親への複雑な感情、弟を思うがゆえに犠牲になろうとする兄、と二人だけではがんじがらめになってしまった関係性を、ハリケンジャー側が介入することで、やさしく解きほぐしていく過程が仲間の大切さを大事にする彼ららしくて、そこからの共闘は非常に燃えるものがありました。次回から本格的な、共闘体制になりそうなので、楽しみです。次回はチュウズーボとの最後の戦い、どうなるのか。
 関係ないけど、今回は全編通して一鍬が可愛かったです。

レンスト<轟雷神>語り

 今回はようやく仲間になってくれた轟雷神のカードを紹介。ゴウライジャー共々、第5弾「五龍の逆鱗」にて収録。

その砲声、まさに轟雷のごとし!

 腰につけられているゴウライキャノンを放っている姿が多しく描かれている。2体合体なのでBPは8000、SP1とやや控えめ。旋風神の約半分ほどしかないが、劇中の描写を見るに低すぎる気もしないが、ここら辺はゲームバランスだろう。それでも旋風神のレアリティがノーマルに対して轟雷神はスーパーレアとなっている。ちなみに、サンバルカンロボ等の二体合体ロボも大体8000~9000ぐらいのBPとなっている。

 能力も【ゴウライキャノン】となっており、相手にダメージを与えると相手のコマンドゾーンかパワーゾーンのカードを手札に戻すという能力。どちらもユニットを出すために必要なものなので、攻撃するほど相手の展開を邪魔するという厄介なユニットだ。

 とはいえ、使い勝手ならゴウライビートルのほうがBPが高くなるしストライカー能力も得れるので優秀なのが悩みどころ。

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