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[cs入賞多数]LL鉄獣のすすめ

皆さんこんにちは!

ゴウヨクと申します

2021年6月〜7月、LL鉄獣を使い四度csに出ました
優勝、3位、3位と三度の入賞を果たすことができました。改良を重ね、良い構築を作れたと自負しております

本編は…
使用経緯、基本展開、メインex構築のポイントに絞って書き進めていきます

有料おまけページを末尾につけております。本編に収まりきらなかった応用展開、環境考察、(7月以降の構築←7月18日追記)について記述しております。

マスターデュエル環境に適した構築と存じます。LLの基本、展開例(基本〜応用)を網羅した入門記事です。

よろしければお買い求めください。

約一ヶ月かけて構築が少し変わりました。変更点も解説していきます!



使用経緯

私がデッキを選ぶ上で何より重視していることは、メイン戦において

①事故らない
②先後問わずパワーが高い、手数が多い

この二つです
自由枠が多い、一枚初動が多いということは正直二の次で、固定枠が多かろうが複数初動系のデッキだろうが、メイン戦から安定してパワーが出るなら正義です

候補を絞り、それらに序列をつけて一番強いデッキを選びます

環境を見渡し、この要件を満たしているデッキは

鉄獣(十二)
LL鉄獣
電脳堺
ドライトロン
エンディミオン
展開型コードトーカー

の6つと考えました
どれもが圧倒的なパワーを誇ります。メイン戦からGツッパで殺せる、完全制圧を狙えるほどの展開デッキ達です

鉄獣、展開型コードトーカーは他3つと比べて先行展開の強度に不安あり
特に鉄獣はいまだ蔓延る魔鍾洞、ライストを阻止する手段をギミック内に持っておらず、一発で崩壊しかねない(そのために流行ってますし)

エンディミオンはほぼ全デッキにメインから入っている増殖するGが先行展開に際してやや重め、弾く札を入れる枠がない

電脳堺は他4デッキに比べると事故率が高い

ドライトロンは理想に近いが、LLよりは事故るしうららや無限に脆い

という欠点がありました


LL鉄獣はメイン構築次第で

①先行4妨害以上
②事故らない(展開できず、セットエンドするような手札を事故と定義)
③G弾く札をフル投入
④魔鍾洞をメインギミックで弾ける(巨神鳥)
⑤手数をコンスタントに2〜4手用意可能

を実現できます。他4デッキと比べてメイン戦における弱点がほぼないため大会に持ち込むことにしました。

基本展開

まずは最大展開です




王神鳥、巨神鳥、未来龍皇、ロビン(4素材)、双龍、キット

計4〜7妨害となります。総打点は12600です。

妨害が4種に散っており、それらが連関してお互いを守る強固すぎる布陣です。

王神鳥で耐性付与された巨神鳥とロビンが要です。
巨神鳥の万能無効により、魔鍾洞一枚に屈するという鉄獣ギミックの弱点を補完しています。ロビンはssモンスターを4回もバウンスできるため、手数豊富なPデッキやミラーの展開を一枚で止められます。

バトルフェイズに移行してロビンや巨神鳥を除去しようにも双龍のバウンスが立ち塞がりますし、もしバトルフェイズを使って巨神鳥、ロビン、双龍を消せても最後の砦未来龍皇が待っています。

王神鳥、キット、未来龍皇を残してしまうと相手エンドフェイズに巨神鳥帰還orコバルト、ワグテイル、ナーベルss かつキット→シュライグ、アクセスへと繋がるため余裕でワンキルとなります。

冥王結界波で一撃じゃ!と一時期騒がれました。確かにその通りである、と認めます。

しかし、この盤面を完全に更地にしたとしてもロビン、キット→ナーベルの回収効果によりLL+鉄獣の2手を用意して逆襲することができます。結界波によりダメージ0になっているのでこちらに必ずターンは回ってくるんですよね。そのため、相手は盤面を完全に返しつつ2妨害以上かそれに匹敵する妨害(VFD等)を用意しなくてはなりません。

結界波を撃って返しにいくにしても要求値が高すぎるため、今期1硬い展開といって間違いないでしょう。

次に頻出展開を紹介します



カナリー+墓地コバルト、ワグテイルで

未来龍皇、ロビン(3素材対象耐性or4素材)
手札にカナリー

です。
個人的にはロビン4素材をオススメします。
主に無限泡影を警戒、ケアするために対象耐性を付与しますが、ロビンに対象耐性を付与しても未来龍皇が無限の的になってしまい共倒れ、ということもままあるからです。

未来龍皇、ロビンを最大火力で場にキープしましょう。

誘発を食らって仕方なく、そもそもこの組み合わせしかないから仕方なくと頻出の展開です。特に後者の場合は展開に使う2枚以外の3枚がG、うらら、ニビル、抹殺といった妨害札であることが多く盤面2妨害+1〜2妨害となることがほとんどなのでこれだけで押し切れる試合が多かったです。

手札にカナリーが確定していて、ロビンが処理された場合好きなLLモンスターを墓地から回収できます(ターコイズ回収してカナリーと合わせて2手作ることが多い)。

盤面も想像より硬く、リソースも十分。

サブプランの強固さもこのデッキのウリです。

最後にニビルケア展開です


ナーベルを未来龍皇成立までの展開に挟む。これがキーです。


ニビル貫通して…王神鳥+巨神鳥+双龍になります。

実はもう一パターン存在します。

フラクトールでコバルトを落とすとニビルを貫通して


王神鳥+巨神鳥+4素材ロビン

になります。

個人的には後者がオススメです。
ロビン4素材の方が盤面が固く、返されてもリソースを回収できますしデッキにナーベルを残しておけるのでオススメです。

残りの手札次第では、例えば既にフラクトールかキットを持っていてケラスのコストを持っているなら双龍も足せます。


2種の貫通展開を相手に応じて、また強貪発動後の残りデッキに応じて変えることができる器用さもこのデッキの大きな魅力です。

王神鳥の存在も相手にとって大変な脅威でこいつを処理できなければほぼ確実に負けになってしまいます。無理に展開して捲りにくるなら未来龍皇、ロビンでリソースを毟り取り、罠でどっしり構えるなら相手のエンドフェイズに堂々とナーベル、コバルトをssして手数を拡充します。

ニビルをもらいながら、そのニビルを処理して2〜3妨害を残せてしまう。さらに王神鳥さえ残ればほぼ勝てる。破格の貫通性能も他の展開デッキにないメリットです。

圧倒的な展開、最低限作れる強固な展開、ニビルケア展開
LL鉄獣は展開系の理想たる3種全てを実現できます。

その他応用展開、実戦展開例は有料部分に記載しております。随時追記する予定なのでお楽しみに!

基本展開 後手編


LL鉄獣はコバルト、リサイトによりナーベルのサーチを挟みながら展開、攻めの継続をはかります。
具体的には

①⭐︎1モンスターでリサイト×2→未来龍皇やアセンブリー→アーゼウスをちらつかせて妨害を吐かせる(過程でモンスターのサーチが入り得る)

②ナーベルをプレイ 妨害を打たせる(打たれない場合は双龍、シュライグ、アクセスで妨害を踏める)

③ナーベルをリンク素材にしてナーベル効果でケラスをサーチ ケラスをssして妨害を踏む

④カナリーをプレイ 4〜6素材アーゼウスを成立させる

といった流れで妨害を踏み越えていくことがほとんどです(順番の前後はシチュエーションごとに起こります)

①に該当するのはターコイズ、バードコール、ワンフォーワン、サファイアといった強初動札
②はナーベル
③はケラス
④はカナリー

でこれらを何種類持っているか、プレイできるかによって「メインギミック」で踏める妨害の数が決まります。

この記事ではこれを「4手の攻め」と呼称することとします。

「4手の攻め」が綺麗にハマりワンキルする動画が撮れたので掲載します。 


リサイトで天球、お片付けを踏んで、ナーベルを軸にキル打点を稼いでいることが分かります。
この動画ではカナリーがなくてもワンキルになっていますが、ケラス効果を止められた際にはダメ押し札としてプレイして4素材アーゼウスを作りにいきます。

④にて、カナリーによる6素材アーゼウスを見据えて攻める場合、墓地にサファイア、ワグテイル、LL1枚を残すことを意識します。

カナリー、サファイアss
→カナリー+サファイアでナイチンゲールss
LLを素材に増やす ワグテイルも埋める
→4回ダイレクト 1000×4=4000ダメージ
→ダウナードを重ねる、アーゼウスを重ねる

これで4000ライフ取りつつ6素材アーゼウスです。
一度盤面を流しても4素材残せているため、2妨害は確定しています。

返しのターン1000打点追加できればキルになります。具体的にはケラス、フラクトールかロビンエクシーズ召喚で取れます。これらのカードを手札に抱えておくとスムーズなキルに繋がるため、フェリジットのマリガンで誘発を残すか?打点を残すか?を冷静に判断しましょう。

鉄獣の墓地コストがギリギリで…という際はコバルトかワグテイル、1枚だけでいいので墓地に残します。これらをカナリーで釣り上げてナイチンゲール、ダウナードを経由すれば最低限4素材アーゼウスを成立させられます。
コバルトorワグテイルを残すことで次ターン以降カナリー、ターコイズのssで手数を広げてライフを取り切ることが可能となります。

コバルトを残すとナーベルのサーチを視野に入れてライフカットが可能になる、そしてナイチンゲールに対象耐性を付与できるためオススメです。
ただし、強貪でワグテイルが裏向きに1枚除外されていて、コバルトの枚数に余裕がある場合はワグテイルを除外せず墓地に残し、次ターン以降コバルトとワグテイルどちらにも触れる方が良いこともあります。

残リソースの質を取るのか?残リソースの種類を取るのか?といった判断も後手を考える上で大切です。


メイン構築

↓初期構築

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↓最新構築

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強いカードをいっぱい詰め込みました

3csで42枚全く同じものを使用し、直近のA-sports CSでは少しメインとエクストラを変えています。
A-sports CSで使用した構築が使いやすさ、事故解消、手数、パワーのバランスが高水準で取れており、メインとエクストラはこれで完成した、と言ってもよいほどの自信作です。

構築の際、採用と枚数比を悩んだカードのみ解説していきます

・コバルト2→3     ワグテイル2

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アドバンテージを生み出す下級モンスター群

ワグテイルは2で良いと思っています。しかしコバルトは2なのか3なのか?初期は悩んでいました。

コバルト、ワグテイルを増やすことで、2種を素引きしてサファイア、ターコイズ、カナリーを1ターン目に捌きやすくなります。

特にターコイズとの相性は絶対的で、「フラクトール+ターコイズ」と「コバルトorワグテイル素引き+ターコイズ」では誘発貫通の質に圧倒的な差が生じます

動画にしてみました

ターコイズの効果が無効化された際…
フラクトール+ターコイズ:フラクトールを無駄に失い、2対1交換になってしまう

ですが

コバルトorワグテイル+ターコイズ:ワグテイルorターコイズを召喚して未来龍皇、ロビン

と天と地ほどの差があります

無限、ヴェーラー、わらしがターコイズを効果無効にする手札誘発です

「電脳堺がヤバい!」と騒がれてスタートした今期。わらしはともかく、無限とヴェーラーは流行らないなと考えて環境初期はコバルトも2に抑えて後手被りが起こらないようにしました。

しかし、コバルトは全LLのサーチだけでなくナーベルをサーチすることが可能です。またLLを「バードコールを経由せず」にサーチするため素引きによる貫通力と自由度がワグテイルを大きく上回っています。
ターコイズ、カナリーと組み合わせた初動が強力なのはもちろんですが、フラクトール+コバルトでも強く動けるので強力な組み合わせです(具体例はナーベル、キットの項で解説)。

手札に被ってしまったとしても、バードコール、サファイアスワローで場にssできます。最悪通常召喚してランク1作成、サファイア起動と攻めに繋げられるため許容できると判断しました。

先後問わず素引きが強力なため3に増量しています。

強貪で全飛びしにくいのもgood

一方、ワグテイルは2枚で固定となります。理由としては、被りを抑えるため、そしてワグテイルのサーチ先がバードコールしかないためです。

ワグテイルのサーチ先、バードコールはたーーーいへん強力ですがLLにしか触れない一枚です。ナーベルをサーチすることはできません。自由度が低いんですよね。

また、バードコールは初動に使うこともしばしばあります。このケースの場合、ワグテイルss→バードコールサーチとしてもそのターンの手数を増やすことができません。

サーチ先のバードコールまでうららをガメるプレイングも散見されました。このプレイは実に賢いプレイで、コバルト、リサイトのサーチにうららを打つよりも確実に攻め手をシャットアウトできます。それも当然です。バードコールの発動が成立するとss+サーチなので。
逆に、バードコールの発動権を残していれば妨害を強く貫通することが可能です。バードコールは初動札としても優秀ですが、ダメ押し貫通札としても大切であることを理解してください。

選択肢の自由度が少なく、妨害貫通性能が相手の理解度に依存するワグテイルは2がベストです。


✳︎補足

コバルトを3投することには他にも大きなメリットがあります

exモンスターに対象耐性を持たせるという悪夢の追加効果です。

先行では、リサイトへの無限、ヴェーラーをかわします。

そして肝心の後手捲り。
無限、ヴェーラーはもちろんのこと、強制脱出装置、大捕り物、ディノミスクス、朱雀、お片付けといった頻出罠を踏み越えてナイチンゲール→アーゼウスを狙えます。

ワグテイルでは耐性付与を付け足せません。exモンスターを確実に着地させる、またはexモンスター成立前に対象をとる妨害を「撃たせる」という役割はコバルトにしかできないことです。

コバルトが1ターン目に絡めば電脳、ドラゴンメイド、罠コ対面を有利に進められることでしょう。

コバルトでナーベルをサーチしておき、盤面のLLでナイチンゲール→アーゼウスや未来龍皇をプレイ。ナイチンゲール、アーゼウス、未来龍皇前のリサイトに妨害を撃たせて、ダメ押しのナーベル召喚。シュライグ→フェリジットやアクセスコードトーカーへ繋げてワンキルもしくは王神鳥、双龍で制圧。

手数を叩きつけて相手の妨害を踏み越えていきましょう。


・カナリー3

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2か3か これも悩みました。

ターコイズと違い、無限、ヴェーラーを受けずに場にモンスターを2体展開できる、最後のダメ押し札としてプレイできる、強力無比な貫通札です。

コバルトorワグテイル(orフラクトール)+カナリーの組み合わせで

未来龍皇+ロビン(素材3対象耐性or素材4)+リンクリボー(Atk1800)orアルミラージ(Atk1500)
手札にカナリー

と最低限の展開を行えます(フラクトールの場合はリンクリ、アルミラつきません)。この盤面しか作れない手札だと、残る手札に誘発や墓穴といった妨害が2〜3枚あるためにこれだけで勝ち切る、こともよくあります。

フラクトール、天璣、コバルト、ワグテイルが10枚あるためカナリーの相方も豊富、ダメ押し貫通札としてのパワーも魅力的なので3投で満足しています。

✳︎補足

唯一のデメリットは被りです。

バードコールとサファイアからssできるだけでなく、単体パワーが高すぎるためコバルト、ワグテイル被りよりは気になりません。

展開系対面等、一枚でも被りたくない!という相手にはサイチェン後1枚抜くといいです。

・サファイア 2枚

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減らせない1枚

G以外の誘発貫通、ワンキル補助、最大展開補助と仕事が多すぎます。通すだけでランク1、コバルト、ワグテイル、ナーベルによるリソース拡張、エクシーズ素材ブーストに直結するからです。

3投したいほどに強力な1枚です

ですが、召喚権潰しを徹底されるとサファイアを起動できない、サファイアだけではリソース拡張できないために他のギミックを同時引きorサーチしなければならない点が鈍重であるため2枚に抑えています。

・ナーベル2 キット1

ナーベル3をナーベル2 キット1に割りました

ナーベルはサファイアでss可能、リサイト等LLエクシーズの素材になれるとLLギミックと大変相性の良い鉄獣モンスターで1〜2枚素引きして強い1枚です。

特にサファイアでまとめてssできるというのが大きく、サファイア+ナーベルのssに成功すると…

ランク1 &ナーベルによるリンクモンスターss &ナーベルによる鉄獣サーチ(主にケラス)

の3手を作れます。妨害貫通、ワンキルにグッと近づく動きです。

本当は3投したいのですが、キットにも大事な仕事があるため1枠空け渡しました。

フラクトール→ナーベルと落としてキットをサーチ。 キットを召喚して効果を使うと無限を食らって返されても、キット→ナーベルと落としてケラスやフラクトールを回収できます。

鉄獣十二で見られる間接的な誘発ケアルートです。
サイチェン後に重視する動きで、例えば以下の手札 (フラクトール、コバルト、G、G、墓穴)を考えます。

後述するケラス4除外ルートを応用して…

王神鳥(Atk 3000)巨神鳥、未来龍皇、ロビン(4素材)

と強く展開する手もあるのですが、


王神鳥、巨神鳥、キット、ロビン(2素材)

とかなり控えめではありますが、展開するルートを選ぶとキットに無限やヴェーラーをもらっても返しのリソースを担保できます

今回の手札では、手札のGを巨神鳥、墓穴を使って通せればロビンが場にいるためワンキルは難しく、ほぼ勝ちになります

無理に盤面を拡げる必要はなくて徹底して攻め手を切らさず展開する
これだけでもキットの存在は大きいといえます

キット採用には後二つ理由があります。

一つは、シンプルに墓地を肥しやすいということです。

ナーベルしかないと、フラクトールから墓地を2枚しか稼げませんが、キットがあれば墓地を3枚稼げます

たった1枚の差が大きくて、先行展開においてはフラクトール一枚から…

王神鳥、巨神鳥、フラクトール

と構えられます。(3枚貯めてフラクトールで3枚除外して王神鳥ss)

また後述するもう一つの理由、シュライグ展開にもつなげることが可能です。これはケラスの項でお話しします。

後手からはシュライグ、ルガル→アクセスに繋げやすくなります。
単に墓地3〜4枚を用意しやすいという意味だけではなくて、墓地を1枚余計に用意することで、墓地からLLを除外しなくてよくなる、貯めておけることになります。
これにより、シュライグやアクセスをプレイして露払いを行いダメ押しのカナリーを成立させることが可能です。

✳︎補足
このデッキはシャドール対面がやや苦手です。
LLはss封鎖に脆すぎて、ミドラーシュの成立で押し切られることもほーーーんとに多いんです。

そこで鉄獣の力を借ります

双龍、シュライグ、時には王神鳥の打点を使ってミドラーシュを除去して展開を押し通します。
バトルフェイズを経由せず、ミドラーシュを墓地に送らない、双龍とシュライグがシャドール対面における切り札となります。
特にシュライグは優秀でミドラーシュを除去、相手にリソースを与えない、だけでなく鉄獣+シュライグでフェリジットをリンク召喚してワンキル、制圧に繋ぐことができるのです。

シャドール対面はなるべくターンを渡さず盤面の処理とワンキルを両立したいところ。
そのためにシュライグを素早く確実にプレイしたいので、キットによる墓地肥やしは非常に重要です。

・ケラス1

必須です

ナーベルからサーチして手数を+1できる唯一のカードだからです。

ケラスを入れないという決断は「4手の攻め」の③を捨てることになるので、構築段階で手数を1手捨てることになります。
これはいただけない!というのが最大の採用理由です。

またキット、ケラス両方が入っていることで行える展開があります

一例をあげるとこちらです

フラクトール+獣+コバルトorワグテイル

シュライグのサーチで足りないLLパーツを加え、フェリジットでそれをssすることで最大展開に繋げます。

誘発を重くもらうことが難点ですが、うらら、抹殺、墓穴を大量に持っている際、相手が罠ビで誘発が少ないのなら狙う価値が十分にあります。
実は28回ネクストプレイ杯準決勝の動画、二本目にて私はこの展開を狙って失敗してしまいました。
うららGを「保険」として捉えて強気に動きにいきましたが、うららGがあるからこそ安定を取りに行く選択肢が正しかったかなと反省しています。  

1手確実に増やすために必須の採用になります。

・ジェスターコンフィ 1

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チェーンブロックを組まず、場の状況を問わずssできる⭐︎1モンスター。

リサイト、アセンブリーに素材制限はないためssできる⭐︎1は非常に有用です。

素引きがそのまま初動及び無限やうららの貫通になるため損がないと考えました。
例えば、ターコイズのLLをssする効果に無限をもらった場合、コンフィをssしてリサイトをエクシーズすることでサファイアスワローを回収。手札からssしようとしたワグテイルやコバルトをサファイアでまとめてssといった貫通が生じます。

ナイチンゲールの素材をカナリー込み6枚にしてGを突っ張って殺しにいく!というケースにもコンフィは役立ちます。
コンフィssしても1ドローしか増えませんから、例えばターコイズ、コバルト、サファイア、カナリー、コンフィの5体でナイチンゲール  サファイアで前のターン墓地に置いたLL埋めて1400×6=8400ワンキルに強引に持っていけます

先後問わず引いて損をしない、強貪で引き込んでも当然強いため無駄のない1枚です

最新構築ではコバルト2、コンフィ1→コバルト3に変更しています。
コンフィに枠を割いて、被り解消、「メインギミック外」の手数を足して貫通、を狙うよりもコバルトを素引きして確実に展開に絡める方が安定性を大きく向上できますし、無限等をより確実に貫通できると考えました。

コンフィをもし入れるなら強貪3→強貪2、コンフィ1かもしれません

・天璣2

必須です

フラクトールを3枚から5枚にかさ増しできるカードです。

・フラクトール一枚から王神鳥、巨神鳥を立てる
・おろまいとしてフラクトールを用いて、ターコイズとカナリーを捌いていく
・ケラスのコストを用意する→フラクトール+獣+コバルトorターコイズの最大展開へ繋げる
・双龍のコストを自然に作る
etc

とあげきれないほどのシナジーがあります。

被ると獣ではなく魔法としてダブつく(ケラス展開のコストにできないので)ことを嫌って前期から2にしていました。

天璣が準制限にとどまってくれたためこれからも2枚入れることができます。入れましょう。

・強貪3

縁の下の力持ち

一枚初動と呼べるカードがフラクトールしかない本デッキにおいて、手札枚数を増やして
動ける組み合わせを揃えにいける強貪は相性が良すぎます。

LL鉄獣はあくまで複数初動デッキであること、そして⭐︎1鳥獣を引けば引くほど、バードコール、サファイア、ケラスによる手数の増加を図れるため瞬間的に手札を増やせるカードは必須です。

最低限2は必須なのですが3枚目は人によって使用感が分かれると思います。
オススメは強貪2、コンフィ1orナーベル1と割ること。三戦の才に入れ替える手も悪くありません。

強貪3でよく聞かれることは「巨神鳥飛んで大丈夫!?」です。

確かに巨神鳥が飛ぶことはありますし、巨神鳥の飛びは歓待することではありません。
しかし、巨神鳥が飛んだとしても先行展開の妨害数は双龍、未来龍皇、ロビンの3つ残すことが可能です。その上で強貪とフェリジットのマリガンで引き込んだ指名者と誘発が4妨害目を補ってくれるので巨神鳥の飛びはさほど気になりませんでした。

ただし、巨神鳥は本デッキが用意できる唯一の万能無効札であり魔鍾洞メタにおける核です。そのため、最大の負け筋が魔鍾洞となる対面(閃刀姫等)に対しては先行サイチェンで1枚減らしてしまうこともあります。初動に不安は残るものの、強貪を打たなければ巨神鳥はデッキに確実に残るので。

個人的にはケラス、サファイア、ワグテイル、ナーベルのどれかが全飛びするケースの方が嫌でした。これらのどれかが吹き飛ぶと先述した「4手の攻め」から1手以上減りかねないので。
とはいえ3手かそこらは1ターンの手数を残せている、手札を増やしたことで平素より確実に3手近い攻め手を供給できるため許容できるリスクと考えます。


主要パーツの飛びは気になるものの、リターンが圧倒的に大きいため強気の3投です。

✳︎補足


金謙と悩みましたが、金謙で除外できそうなカードがアルミラージ、ルガル、アクセスくらいのもので3枚除外しかできないなら結局安定性を欠いてしまうと採用を取り止めました。
無理矢理6枚除外(アーゼウス、ナイチンゲール後手ならシムルグも考慮にいれて)も考えましたが誘発、妨害を打たれて展開が止まった際、返しにくくなることが目に見えています。LLはモンスター単体の攻撃力が200以下なのでexリソース無しでは戦えないのです。
この点から考えても金謙採用はあり得ません。


最近経験したやばい飛びはナーベル2、巨神鳥、キット、サファイア1飛びです。その代わり抹殺とうららを引き込めたため、未来龍皇+ロビンを最低限構えて、抹殺とうららを足して計4妨害で乗り切ることができました。

キーパーツが飛んで焦りはしますが、きちんと妨害数を稼げるデッキなので毛嫌いせず、強貪を試してみてください。


・抹殺の指名者 3

展開系なんだから3は当然では?と皆さん思うかもしれません
果たしてそうでしょうか?私は展開系だからといって脳死で「メイン」に3入れるかどうかは懐疑的です。サイド込みなら3必須かなと思います。

LL鉄獣はエンディミオン、ドライトロン、VFDのようにGを突っ張って複数枚妨害を立てる、5枚くらい引かれても神光の宣告者、VFDを立てるといった強引なGケアができないため3投する必要性を感じました。

電脳堺のようにメインギミックに罠が入ってるわけでもなく、例えば後手の手札6枚中1枚が抹殺の指名者だとしても残りの5枚で「4手の攻め」に繋げられるため後手から引き込んでも手数を損なわず補助してくれます。

以上を考慮してメイン3投にしました。

・G3 ニビル1

中速、低速対面を考えた時一番通したい誘発がGでした。相手の妨害数を減らしながらこちらの手札を整えて、枚数を増やして「4手の攻め」に向かえます。

もちろん展開系相手にも通したい1枚です。指名者、うららに弾かれるリスクはありますが最もリターンが大きく、通れば下手な貫通が起こらない点を評価しています。

先行で事故った、あるいはうららで展開を止められたという際の「保険」にもなります。ゲームをひっくり返す契機になることがままあります。

ではGを撃たれて、ツッパられたらどうするのか?そのためのニビルです。

Gツッパのケアだけでなく素引きも強力な一枚で展開系相手の後手を耐え抜くゲームも多かったです。
東海、関西圏は妙に電脳堺が多いため(特にチーム戦になると爆増)するので一枚でVFDを処理できるこのカードを信用しています。

ニビルもGと同じく、先行展開、事故の「保険」になるカードです。ほぼ確実にライフを守り妨害を削ってくれるため返しのターンに大きなチャンスを生み出すことが可能です。

抹殺で無効にできる点も悪くありません。


メインギミックの解説は以上です。


エクストラデッキ

これも前項と同じく採用枚数を悩んだカードに絞って解説します

・リサイトスターリング 2枚

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2枚で十分です

展開拡充、未来龍皇用に使う2枚があれば十分です。
ニビルもらうと3枚目欲しくなりますが、3枚目がなくてもニビルは先述した動きでケアできています。

また、リサイトをターコイズ、カナリーで2枚しかないリサイトを使い回して3回目のサーチと未来龍皇の作成に繋げることができます。詳しい展開方法は有料おまけページに記載させていただきます。


✳︎補足

リサイトの打点パンプ効果は最速で未来龍皇を出すルートでは一切使いません。稀ですがうさぎをケアするためです。

アルミラージ、双竜、王神鳥、フラクトール等を既に立てた状態でリサイトをエクシーズした場合は積極的に打点パンプを使い、これらのモンスターが戦闘で死なないよう補助します。サファイアで素材を増やせるなら増やして900パンプを狙いましょう。

またリサイトスターリングのうまぶりプレイの一つにダメージ共有効果を使ったワンキルがあります

ニビルを打った返しのターン、あるいはコードトーカー相手に考慮するワンキルルートです

一例を動画にしてみました


便宜上ライスト、羽根で相手の伏せをブッパしています笑

ヒートソウルの攻撃力を600×2=1200あげることでヒートソウルの攻撃力は3500になります。
相手がヒートソウルの効果を一度使いライフを7000にしていた場合、攻撃力0のリサイト2体で自爆すると3500×2=7000ピッタリ与えて1キルです!綺麗に削り切れました!

カナリーを素材にしているためにリサイトの攻撃力が200になっている場合はどうすればよいのでしょう?

一つはリサイト2体目の素材にサファイアを混ぜてヒートソウルを600+900=1500パンプする方法です。これでヒートソウルの攻撃力は3800。0と200で殴りかかれば7400のダメージを共有してワンキルになります。

また相手が2ドローしてライフを6000に減らしている場合は、0と200で殴りかかって6800ダメージでキルです。

最後にヒートソウルの真正面にリサイトを出す方法です。これでヒートソウルの攻撃力を600×2+500=1700あげて4000にします。これに0と200で殴りかかれば7800ダメージでキルです。

ニビルトークンもヒートソウルのように的にすることができます。
例えばニビルトークンの攻撃力が3800ならニビルの攻撃力を600×2上げて4200にすると、0と0で殴りかかって7600共有、4200−3800=400与えて8000ピッタリになります。

ニビルトークンの打点を上げる、ニビルの打点を上げる、時にはリサイトの打点を上げて調整することでキルに持っていける可能性があることは覚えておきましょう。

このケースの場合もう一つキル方法があるんですよね。
ニビルトークンの攻撃力が3800以上の場合、未来皇ホープのコントロール奪取を使ってワンキルになります!
600×2=1200パンプをニビルにいれて4200に。4200+奪った3800で8000オーバーです

リサイトの自爆、未来皇ホープのコントロール奪取によるキルはたまーに使うので是非覚えて帰ってください!

・ダウナードマジシャン 1枚

必須です

サファイア+⭐︎1でナイチンゲールをエクシーズ サファイア効果で素材を一つ増やす、ワグテイルを自身効果で埋めて4素材にする
→4回ダイレクト→ダウナード→アーゼウス

とすると6素材アーゼウスになります。

「4手の攻め」の最後のステップ、カナリーによる攻めに厚みを出す為に必須です。

4素材アーゼウスと6素材アーゼウスでは雲泥の差。4素材アーゼウスで一度盤面を流すと1度しか使えませんが、6素材あれば2度妨害できます。

電脳堺、鉄獣相手に4素材アーゼウスでは容易に返されてしまう為、実戦を重ねて評価が上がった1枚です。

・シュライグ 1枚

これまた必須の1枚

盤面除去、シュライグ経由フェリジットリンク召喚によるサーチ+打点の追加、ケラス展開とデッキの根幹に関わる仕事を担います。

キット、ケラスの採用によりこのカードの使いやすが跳ね上がっている点も相性が良いです。

抗戦がないのに入れるのか?という意見もあると思いますが、単体で強い、コンボパーツとして強いと文句なしの1枚です。

✳︎補足

鉄獣効果でシュライグを出すためには墓地を4枚除外しなくてはなりません。
墓地供給が間に合わず、LLを全て除外してしまうと最後の攻め手、カナリーが使えなくなってしまいます。

まずはキットを経由する意識を持つ、次に場のリサイトスターリングを未来龍皇の素材ではなく、フェリジット、ルガル、王神鳥のリンク素材として用いて墓地を肥す考えを持つことが必要です。
これにより墓地4枚+LL1枚以上を墓地に貯めます。

どうしても墓地4枚+LL1枚が稼げない場合、3枚除外にしてルガル→アクセスにいく必要が出てきます。
シュライグのサーチを挟めないものの打点形成と盤面除去は滞りなく行える選択です。

ルガル、アクセスは墓地肥やしの補助、及び妥協点としても優秀です。

・ルガル、アクセス 各1枚

セットで考えています。

ルガルは召喚条件が緩いリンクモンスターでありながら、王神鳥シムルグと違いリンク素材にすることができます。

場に並べたLLも鉄獣もリンク素材にできる点が優秀でアクセスに向かいやすくする、アクセス前に墓地を貯めることで鉄獣効果でシュライグを先にプレイして露払い&ワンキル打点を揃える狙いです。
ルガル+シュライグを出して効果使用済みの鉄獣→アクセスコードトーカーと繋げて8300になります。

以前鉄獣のワンキル動画をまとめた記事をあげました。
ルガルの利便性はこちらをご参照ください。

唯一気になる点は属性です。地属性はフェリジットと被っており、アクセスコードトーカーの弾数を増やせない点はいただけません。

ただ「4手の攻め」④カナリー →サファイア蘇生→ナイチンゲール(素材をサファイアで増やす)とするだけで800×3=2400追加できるため、1枚モンスターを破壊できないからといってワンキルに支障が出る、というケースは稀でした。

アクセスコードトーカーはルガルがあるからこそ運用可能、パワーを出せる1枚です。

王神鳥シムルグはリンク素材にできないため、ルガルが入っていないとアクセスコードトーカーの攻撃力は4300までしか伸びません。攻撃力を上げるというシンプルかつ重要な1点のためにルガルとセット採用は必定です。

アクセスの採用により「4手の攻め」における鉄獣の攻めだけでキルができるようになりました。1csで最低2度はキルに貢献してくれます。

圧倒的な利便性とパワーを兼ね備えるこの2枚は必須級のセットです。

✳︎補足

アクセスはこのデッキの天敵、スキルドレインを唯一処理できるメインギミックです。

後手捲りに用いられるスキドレを盤面のリンク値を使って剥がせる点が優秀で、エルドリッチ相手に寄り切ることができます。
先行で置かれてしまった場合でもリソースを吐き出して無理矢理破壊することが可能です。ターコイズ、カナリーを手札に残せていればスキドレ処理後に盤面形成、あるいは返しに繋がるためワンチャンを生んでくれます。


先日参加したCSでこんなことを言われました。

「メイン戦でルガル→アクセスが見えたので巨神鳥型やなくて抗戦型やと思ってました」

なるほど、対戦相手にはそう見えるのかと驚きました。確かに巨神鳥型でルガル、アクセスを採用してる人はTwitter見る限り僅かでしたし。
巨神鳥型ではなく抗戦型だと思ってくれれば冥王結界波よりもライスト優先してくれるかも?しれないです。どっちも入れるか普通。

本当にコラムですね笑 抗戦型と巨神鳥型を勘違いしてくれるために生じる勝利がいつかあるかもしれません。


・アルミラージ 1枚

リンクリボーと入れ替えました

本音を言うとここはリンクリボーの方が強いです。しかし、アルミラージでないと上手く捌けないカードがデッキに入っています。

それがキットです。キットは⭐︎2なのでリンクリボーの素材にはなれず、これがアルミラージなら最低限動けるのになーというハンドが2.3回ありました。

変えたくはないけれど、安定を取るために変えざるを得なかった1枚です。

✳︎補足

リンクリボーの方が単体スペックとしては圧倒的に高いです。

その最大の強みはGケア札としての運用です。具体的にはカナリー+コバルトの組み合わせで動きカナリーssにGをもらった際、2ドローされますがリンクリボー+ロビン、手札にコバルトでサーチしたカードで返せます。

この時アルミラージ→リンクリボーだと通常召喚してロビンに殴りかかるモンスターの攻撃力を0にしてロビンを守ることが可能です。シンプルながら相手の行動をロックしており、少なくともターンはほぼ返ってきますし、上手くいけば相手の行動をシャットできます。

アルミラージはせいぜい効果破壊耐性しかつけられません。ロビンをライストから守れはしますが、メイン戦も考慮すると局所的です。

この一点だけでも本当はリンクリボーが良いんですよね。でもキットが捨て切れずにアルミラージに枠を譲りました。

リンクリボーはns、ss問わず⭐︎1ならなんでもリンク素材にできるためLLをリンクリボーに、残りをルガルにしてアクセスをリンク召喚することができて自然に闇、地の弾を作り出せます。

やっぱり強いよ〜
ここは皆様の好みにお任せします。

exの解説は以上です。

サイドデッキ

個々人のスタイルによって採用カード、枚数が変わる部分だと思います
1枚1枚解説するのではなく私のゲームプランと経験を綴ろうと思います。

・環境を見渡して


このデッキの負け筋は、csを経て

①先行でVFD、神光の宣告者、スキドレ、ウーサ等理不尽な妨害性能カードを通される。分散した3〜4妨害を作られて捲り切れない。

②Gが素通りして止まる。その後、後攻ワンキル、制圧される。

③G以外の誘発を2〜3枚持たれていて展開をシャットされて捲られる。

④結界波、魔鍾洞を通される

⑤事故

でした。①〜⑤の順に頻度が高かったです。

このブログの序盤で書いたように、このデッキは他の展開系と比較しても安定感、パワー共に優れています。そのため、電脳堺等に伴う事故負けは思いの外発生しませんでした。
アルミラージ採用によりさらに改善されて先1何もできずにエンドという事例は限りなく0に近いです。


となると優先順位は何よりもまず、先行展開を止める、捲りきることです。

直近で使用したメイン、サイドを改めて見てみます。

画像12

画像4

誘発がメインサイド込みで16入っています。ドライバーをカウントすると誘発系統に17枠割いています。先行展開を止めることに重きを置いて多めに採用しており、電脳堺、ドライトロン、ミラーを強く意識しています。
結界波、ドロバも検討しましたが電脳堺に対して怪しいため採用を見送りました。

またライストを2〜3投しています。スキドレ、ウーサ+双龍、2枚以上の伏せを捲るために多めに採用しました。パンクラも採用しているのですが、ウーサ+抗戦(+双龍)を捲る際に力不足であること、モンスターを出されなかった場合パンクラが「ワンテンポ遅れる」ことを考えるにライスト3を優先してパンクラoutが良いかもしれません。
魔封じ、勅命も気になりますが天璣、指名者を抜いて的を減らす、魔封じ、勅命+1、2妨害程度ならモンスターの展開だけで捲れることから重く考えないこととしています。

②③④を避けるためには勅命とニビルが最も有効だと判断しました。

勅命は魔鍾洞、結界波、一滴を潰せます。また、誘発を2.3枚打たれてギミックで妨害を作れなかった際、これ1枚で相手のカウンターを防ぐことができる可能性があります。「保険」として圧倒的です。

ニビルは魔鍾洞に対応できませんが勅命と役割は同じです。無理矢理捲られそうなシチュエーション、誘発を食らって0妨害になりキル、制圧されそうなシチュエーション、で発動して逆転を狙います。Gツッパのケア札としても優秀で2枚目をサイドinして備えましょう。

またメイン枚数を42枚にしています。展開系、それも複数初動系のデッキであることから電脳堺よろしく43枚にすることも考えました。
43枚の利点は手札6枚のカード被りが起こりにくくなり後手の手数を損いにくくすること、サイチェンの枠を捻出することです。
しかし、②にあげたようにこのデッキはGの直撃にめっぽう弱いです。手数を損なわず、サイチェン枠は可能な限り作り、なおかつGを弾く札を引きやくすくる枚数を考えて「42」が最適と考えました。

電脳堺の43枚理論については以下の記事に書いております。無料ですのでお手隙の際にお読みいただけると嬉しいです。


メイン、サイドの方針は以上になります。具体的なサイチェンin、outと先後は気が向けば有料部分に追記しようと思います。
この対面相手のサイチェンが知りたい!等ありましたらリプをいただけましたら書かせていただきます。


終わりに

記事を読んでいただきありがとうございます!

LL鉄獣の構築、プランニング、展開方法についてざっくり書かせていただきました。安定感、パワー、手数共に最高峰でドラゴンリンク並にしっくりきています笑
1人回し、ニューロン初手ドロー、ADSレート戦でも歴代トップクラスの安定感でストレスフリーなデッキです!

有料おまけページに応用展開、実戦に即した展開、新弾発売後の環境、ナーベル3、レスキューキャットついての考察と展開、ドロバケア展開等を載せます。

✳︎新弾以降に対応、現在ADSレート1位を維持する構築についてもおまけページに追記しました(7月18日)
随時追記予定なのでお楽しみに。

それではまた!

おまけページ

リサイトを使い回す展開、ニビル以外の誘発をもらった時の貫通展開、弱いハンドから伸ばしていく展開、レスキューキャット展開、ドロバケアetcをご紹介します。

実践的な展開とケアがめじろ押しです

特にリサイト再利用展開は頻出ですから覚えていってください!

それでは参ります

・ケラス展開

フラクトール+獣のケラス展開です。

ターコイズでリサイトを蘇生させてワグテイルを素材に埋める。これにより、3回目のサーチを行い展開に繋げるorリソースを残すことができます。さらに蘇生させたリサイトは未来龍皇の素材になるため、実に効率よく未来龍皇をエクシーズすることができます!

この展開があるためリサイトは2枚で十分となり、リンクモンスターにエクストラ枠を割くことができるのです。この展開を知っていないとプレイの幅だけでなく構築の幅を縮めることになってしまいます。


リサイト再利用が可能になるため、リサイトをリンク素材にしやすくなっています。そのため、瞬間的に墓地を肥やせるようになりますし、⭐︎1モンスターを場に残しやすくなっています。

鉄獣のコストを瞬間的に用意できるため先行展開の効率だけでなく、後手まくり効率が跳ね上がっています。先に墓地を貯めてシュライグをプレイ。リサイトを墓地に残しておいて、シュライグでワグテイルをサーチ。リサイトとワグテイルを用意できれば未来龍皇に辿り着けます。
⭐︎1を場に残せるというのも後手まくりに有用です。残った⭐︎1モンスターはナイチンゲール、リサイト、ロビンそれら全てに「なり得る」ため相手の妨害を迷わせることが可能です。このデッキには軽いリンクモンスターがフェリジットしか入っておらず、リンクモンスターではなくエクシーズモンスターの存在をちらつかせることが相手にとって嫌な動きとなるのです。

本編でフラクトール+コバルトなら安全に動くことも視野に入れると書きました。もちろんその視点も必要ですが、ロビンが2素材1200打点と心許ないため相手によってはこのルートを選択して妨害を構えることも大切です。

・ナーベル、ターコイズ、獣

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