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「VFD再来」 結界像型LL鉄獣のすすめ

LL鉄獣 結界像型徹底解説!

皆さん こんにちは
ゴウヨクと申します

今期のLL鉄獣について解説させていただきます


勇者、Dに勝てるのか?
強貪、抹殺減らされてやっていけるのか?
巨神鳥→結界像?!どういうこと?!

といった疑問にお答えします

おまけページにはLLの根幹に関わるプレイング、日本選手権YUDT用レシピとそこに至る思考を載せています。是非お買い求めください

前回記事と合わせてLLの全てを網羅した記事になっていると自負しています。是非↓こちらもご覧ください

それでは参ります!


勇者、Dに勝てるか?

8月下旬ごろから爆発的に勇者&Dギミックの出張が流行り始めました。

当時エルドリッチを握っていた私にとって両出張ギミックの隆盛は絶望的…
デッキを変えよう!と思い立ち古巣のLL鉄獣に戻ってきた次第です。

結論から言いますとLL鉄獣は出張ギミックに対して十分に戦える、それどころか有利に立ち回れるデッキです。

しかも勇者、Dを入れる必要がありません。

「勇者、Dを入れる必要もないくらい」パワーと手数のあるデッキです。

ここで前回記事のおさらいです

LL鉄獣はコバルト、リサイトによりナーベルのサーチを挟みながら展開、攻めの継続をはかります。
具体的には

①⭐︎1モンスターでリサイト×2→未来龍皇やアセンブリー→アーゼウスをちらつかせて妨害を吐かせる(過程でモンスターのサーチが入る)

②ナーベルをプレイ 妨害を打たせる(打たれない場合は双龍、シュライグ、アクセスで妨害を踏める)

③ナーベルをリンク素材にしてナーベル効果でケラスをサーチ ケラスをssして妨害を踏む

④カナリーをプレイ 4〜6素材アーゼウスを成立させる

といった流れで妨害を踏み越えていくことがほとんどです(順番の前後はシチュエーションごとに起こります)

①に該当するのはターコイズ、バードコール、ワンフォーワン、サファイアといった強初動札
②はナーベル
③はケラス
④はカナリー

でこれらを何種類持っているか、プレイできるかによって「メインギミック」で踏める妨害の数が決まります。

この記事ではこれを「4手の攻め」と呼称することとします。

非常にわかりやすい動画がこちらです(前回記事の再掲)


④カナリーについてですが…

カナリー、サファイアss
→カナリー+サファイアでナイチンゲールss
LLを素材に増やす ワグテイルも埋める
→4回ダイレクト 1000×4=4000ダメージ
→ダウナードを重ねる、アーゼウスを重ねる

これで4000ライフ取りつつ6素材アーゼウスです。
一度盤面を流しても4素材残せているため、2妨害は確定しています。

最終的な着地点が6素材アーゼウスという強力無比なデッキになっています。


勇者ギミック、デストロイフェニックスガイ「単体」の妨害数はグリフォンライダーorデストロイフェニックスガイの1妨害にすぎません。両ギミックをプレイされたとしても2妨害にすぎないんですよね。

勇者、D入りデッキは2020のドラグーン出張デッキや十二獣に発想が似ています。誘発、その他妨害を入れられるけどドラグーン、ドランシア自体は1妨害でしたから。

一方こちらの手数は4手
特にデストロイフェニックスガイの1破壊程度ではびくともしません。
②③④、つまり鉄獣×2、カナリーをかき集めて余裕でキルできてしまいます。


もちろん相手は幻影ギミック、手札誘発等を複合させて妨害を増やしてきます。この点は構築、誘発の当て方で妨害を削る、乗り越えることで解消すれば良い話です。

とにかく!
勇者、D主張ギミック「単体」またはこれら「両方」が絡んだとしても手数が2手以上上回っている、キルできる

この点から、LL鉄獣はこの環境を十分に、有利に戦えると判断しました。

制限改訂の影響① 構築編

制限改訂によりこのデッキのキーパーツが2枚持っていかれました

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OMG!

はっきり言って歓待することではありません。俺は悲しい

しかし元々このように…

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43枚デッキだったので強貪、抹殺をぬくだけで41枚にスリム化し、

カードの被り解消
枚数圧縮によるG弾く率up

に繋がったため期せずして美しいデッキになりました。十二分にバランスの取れた構築です。

思考を重ねてこのような構築に

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バランスの取れたおすすめのレシピです。始めたての方にもしっくりくるかと!環境に合わせたレシピ、選手権系のレシピはおまけページに記載しております。

特に大きな変化は…

巨神鳥→結界像型へのシフト

です。

制限改訂の影響② 巨神鳥→結界像へのシフト  先行展開編

従来の先行盤面は

双龍、未来龍皇、ロビン、王神鳥→巨神鳥

を目指していました。
その理由としましては、鉄獣ギミックに足りない「万能無効」を添えたかったからです。
万能無効があることで激流葬等強力無比な罠カードを有するエルドリッチ相手に押し切れる、電脳堺門ー九龍、青龍を潰してワンチャンを作らせない、そして何より魔鍾洞を貼らせないと隙のない布陣を敷けました。

しかし、制限改訂の影響で電脳堺が実質死滅、さらに魔鍾洞が禁止になりました。

電脳堺は九龍、青龍を起点に手数で攻めてくるのみならず、風属性のモンスターを展開するテーマでもあります。その電脳堺が環境から消えたことで風属性モンスターを展開するデッキがついに環境から消えた!と判断しました。

また大きな負け筋だった魔鍾洞メタを敷く必要もありません。これはいよいよ巨神鳥である理由が薄い!

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意を決して、巨神鳥→結界像に変えるとしてそのメリットはなんでしょう?

第一に絶対的な制圧力です

基本最大展開を行うと…


未来龍皇、ロビン(4素材)、双龍、キット、王神鳥→結界像

4つに妨害が散っており、総打点は10900です。

風属性展開テーマが消滅した(ふわんだりぃずは例外)ため結界像一つでssできず機能停止するデッキがほとんどです。手数が無限に広がる未界域ですらこのカードの前には無力です。
結界像のステータスが1000/1000と低いことを突いて戦闘破壊を狙っても双龍に阻まれますし、無限泡影→双龍無効から結界像の戦闘破壊を達成しても…

①結界像処理前にエクシーズ召喚を行えるデッキが皆無といってよく、アーゼウスが成立しない

②未来龍皇、ロビン(3〜4素材)を乗り越えなくてはならない

③王神鳥シムルグ、キットの存在

の3点からメイン2に展開、捲ることが困難です。
王神鳥シムルグ、キットが残れば相手エンドフェイズにコバルト、ワグテイル、ナーベルss かつキット→シュライグ、アクセスへと繋がるため余裕でワンキルとなります。

運要素を絡めず、たった2枚から、最硬盤面、キルに十分な打点を用意できます。
数ある展開系の中でもトップと言って差し支えありません。

✳︎補足

巨神鳥ではできないけれど、結界像ではできる展開があります

それがこちら

最終盤面は
結界像 Atk 2200
リサイト×2
ロビン 3素材

です。

巨神鳥、サファイア+ワグテイル
ではできませんが
結界像、サファイア+ワグテイル
ですと結界像召喚を起点に展開がスタートします。

攻撃力2200の結界像は効果無効系を食らわない限り基本突破されません。
リサイトスターリング×2をss封鎖状態で倒し切ることは至難の技であり、一体でも残ると返しのターンに

ナーベル→双龍or王神鳥
カナリー→ナイチンゲール

が成立してしまいリサイトのダメージ共有効果と合わせてキルも可能です。
双龍をプレイして、双龍効果コスト結界像として展開する手もあり攻めへの転換もスムーズです。

結界像を無限泡影で沈黙させてもロビンが残っているため一滴以外ではそうそう捲られません。


巨神鳥はリリースなしに通常召喚不可、結界像はリリースなしで通常召喚可能という点が先行の事故パターンを減らしてくれました。

また、結界像しかプレイできないというハンドでもワンチャンを作れます。

環境トップデッキとして君臨する幻影騎士団は水遣い、グリフォンライダーの素引き以外で結界像単機すら突破できません
幻影のssもフュージョンデステニーの発動もできない ディバインnsもありますがこれは相手アド損すぎて無問題

例えば…

結界像、コバルト、うらら、G、抹殺

と事故っても

結界像召喚 抹殺セット

として耐えます。
そもそも結界像を抜けないケースがあり、この場合トップでサファイア、バードコールを引ければ風属性のみで展開することが可能です。

結界像単機+Gの構えも悪くありません。
結界像戦闘破壊、メイン2から展開!といきたいところでG直撃となると相手としても止まらざるを得ず、召喚権を結界像破壊に割いてしまったために綺麗に止まりにくいです。

結界像は墓地にいけば鉄獣の墓地リソースにもなるためトップフラクトールでフラクトール→キット→ナーベル フラクトールサーチで4枚除外シュライグで返せます

Gの1ドロー、通常ドローでターコイズ+コバルトを揃えばそれはそれで十分です

巨神鳥素引き兼事故は絶望的でしたが結界像であれば事故をやり過ごせる可能性があるということも先行を戦う上で重要です

制限改訂の影響③ 巨神鳥→結界像へのシフト
後手まくり編

後手まくりという観点においても巨神鳥→結界像とするメリットがあります

ある日のcsにて

D勇者エルドの盤面を捲るためデストロイフェニックスガイを使わせて4素材アーゼウスをプレイ
効果に無限泡影を打たれたので素材を吐き切って盤面をリセット
その後未来龍皇と王神鳥→巨神鳥を立ててターンを返しました

スタンバイ デストロイフェニックスガイ帰還

あ やべ

デストロイフェニックスガイで巨神鳥に攻撃します

巨神鳥が何もせずやられてしまいました。
この試合は未来龍皇+王神鳥を相手が越えきれず勝ちになりました。

しかし、蘇生されるデストロイフェニックスガイに対して巨神鳥が無力であることを痛感する試合でした

そこで巨神鳥→結界像に変更して

①デストロイフェニックスガイの蘇生を止める

②双龍、王神鳥→結界像で返して後手から蓋をする

プランに変えることにしました。

4手の攻めの終着点として、6素材アーゼウスに匹敵するパワーを誇ります。

相手の場にデストロイがいるとして、こちらがリサイトや鉄獣をプレイしたとします。
この場合、継続手から繋がるアーゼウスによる一掃を恐れて、こちらのモンスターとデストロイフェニックスガイ自身を破壊してくることがほとんどです。

そのアクションに対するマスカンにもなっています。

デストロイフェニックスガイの蘇生はおろか、ドローフェイズのドローとディバインの2ドローを合わせても解決札が間に合いにくく、王神鳥→コバルトssから次ターンのロビンssまで繋がるため着実に盛り返して、制圧が可能です。

このように結界像は後手からも非常に強力な捲り札になるため今期必須のギミックです

✳︎補足

このプランニングには一つ裏目があります

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大きな鳥さんです
運命の旅路でサーチ→ssされてしまうと打点1000以上のモンスターの素引きから解決されてしまいます

シュライグをssして旅路をどかしておくことが理想的ですがそうもいかないシチュエーションも多いですし、そこまで通るならキルやアーゼウスに向かえることがほとんどです

ただ個人的にはあまり悲観していません

このプランを狙いにいくターゲットは…

幻影、GS(グッドスタッフ)、天威勇者

がほとんどです。
これらのデッキはリリース無しで通常召喚可能な打点1000以上のモンスターを水遣い以外ほぼ有していません。
水遣い、ネメシスコリドーは先行展開である程度使っていることもあり例えグリフォンをプレイできてもその相方を引けません。ほぼ

またリヴァイエール1枚、ダスティローブ1枚のトレンドも追い風です
こちらのエンドに霧剣で幻影を蘇生させ、ついでにティアスケールを蘇生させてもリヴァイエールをプレイできなければ手数が追いつきません。ダスティローブもデッキに残っていないためダスティのパンプ効果も無意味です

もちろん、場が埋まればグリフォンライダーをプレイできなくなりますね。

水遣い素引き+グリフォンライダー
一滴の素引き

以外でこの布陣は崩れないのです。
か細く見えるけど、ビビらず構えにいきましょう

またもしも、もしも双龍、結界像が抜かれてもこちらには王神鳥がいます

アクセスコードトーカーがヴァレルソードに回帰するトレンドにも噛み合っていて王神鳥が鎮座したままエンドフェイズを迎えることも十分考えられます。もちろんアーゼウスも使えません。

トレンドに合った、現実的なプランニングです。


制限改訂の影響④ 禁じられた一滴の大流行

新環境において欠かせないカードといえばこちら

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禁じられた一滴が大流行しています。

その強さはもはや説明不要で数々の中速、展開デッキがこのカードを起点に捲られてしまう環境です。

LL鉄獣も例外ではありません。抗戦型でない限り前盤面にしか妨害を用意できないので

しかし!

他のどのデッキよりも一滴への耐性を持っています

第一に妨害4種、リソース2種が盤面に存在しています

4種の妨害、それら全てを黙らせるためには一滴で、モンスターカードを含めた、4枚のカードをコストとして切る必要があります。
極端な話ですが、一滴4枚コストを払うと残り手札は1枚だけになり、この1枚で少なくとも結界像以外の5体を処理しなくてはいけません。

コストにしたカードを墓地リソースとして捲ることも考えられます。例えば幻影騎士団や鉄獣戦線はコストとした幻影モンスターやキット、ナーベルによりコスト分のカードを取り戻して展開することが可能です。

とはいえ、実際のところ要求値が非常に高く噛み合いレベルのハンドを要求されます。

なら一滴コスト3にして、2枚ハンドをキープ→双龍、未来龍皇、ロビンだけ沈黙させ、結界像を戦闘破壊してから返せばよいのでは?という考えもありますが…

①結界像前にエクシーズを立てる
②風属性モンスターをssして結界像とロビンを殴る

としなければ相手はアーゼウスを使えません。ほとんどのケースでアーゼウス無しで5体のモンスターを処理する必要があるためほぼほぼ不可能といえます。

また、先行展開にG以外の誘発を投げていた場合残る手札は5枚、一滴コスト4を払うと手札が0枚、コスト3でも手札1枚となり墓地リソースだけで返すことはほぼほぼ不可能になります。

もしも一滴コスト4から、アーゼウス等でこの盤面を更地にしたとしてもロビン、キット→ナーベルの回収効果によりLL+鉄獣の2手を用意して逆襲することができます。
相手は盤面を完全に返しつつ2妨害以上かそれに匹敵する妨害を用意しなくてはなりません。


一滴を打っても捲りきれないほどの妨害種類数、モンスター数、リソース数というわけです。

第二に結界像の存在です

結界像がいる限り、相手は風属性以外のモンスターをssする「行為そのもの」を行えません。

これが何を意味するかというと風属性以外のモンスターss効果をもつ魔法カード全ての発動が不可能になり…

ss効果持ち魔法発動→チェーン一滴魔法カードコスト

としてコストを軽くするアクションを相手は行えません。

現環境で流行っている風属性以外のモンスターss効果をもつ魔法カードといえばもちろん

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この2枚です。

特にアラメシアの儀発動→チェーン一滴によるコスト減少を行えないというのが大きいです。

素引きしたアラメシアの儀を発動するためには、未来龍皇をドラコバックでバウンスするとして、一滴コスト3枚を払わなくてはなりません。

残る手札はアラメシアの儀と一枚
さらに運命の旅路でドラコバックをサーチするためには勇者トークン→リンスパを行わずにモンスターを召喚しなくてはなりません。
もちろん、ドラコバックと旅路を素引きするなんて論外!

結界像の存在により、アラメシアの儀とフュージョンデステニーを発動させず一滴のコストを激重にする。

思いもよらぬ副次効果でした。

第三にフェリジットのマリガン効果です

展開過程でフェリジットのマリガンを行うことができます。
全てのサーチを済ませた上で行うマリガンなので、うらら、G、墓穴、抹殺、一滴といった妨害札を思いの外引っ張ってこれます。

もし妨害札を引けなくてもターコイズ、カナリー、バードコール、ナーベルといった強力なリソース札を引けることも多く手札の質を整えてカウンターを行うことが可能です。

一滴コスト3〜4で盤面を沈黙させられたとしても後ろか手札に妨害を残せる余地がある、少なくとも質の高い札に入れ替えて迎撃が可能なため、間接的に一滴をケアしています。


以上3点から、一滴への耐性を十分に備えた展開デッキだといえます

構築のバリュエーション

✳︎ギミックカードの採用理由に関してはこちらの記事で細かく解説しております


↓本編です

抹殺、強貪が1枚ずつ減ったことで枚数に余裕がでてきました。

初めに考えた構築がこちらです

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抹殺、強貪に加えてGを減らし40に抑えた構築です

天璣、強貪、指名者、ターコイズ、バードコール等のパワカを引きやすくすることでデッキパワーを先後問わず発揮するプランニングです。

増殖するGは後引きがやや弱く、手札に被ったGが指名者に弾かれてしまうと負けに直結します。

Gによるターンスキップは狙えないものの、相手の抹殺の指名者を捌かせることなく手札6枚で攻めれば十分という発想です。

増殖するGと無限泡影を2:1に割ることで誘発の被りを削る、後引きのリスクを削る、Gツッパワンキル、特にアクセスコードトーカーによる攻撃を無限泡影で止める、アポロウーサを無力化することにしました。

新環境スタート段階で無限泡影よりも禁じられた一滴が重んじられていたため、抹殺の指名者をすり抜けて無限泡影が通るということもしばしば
無限泡影1枚でアダマシアのターンスキップに繋がるケースもありました。

今からLL鉄獣を握りたい!と考えている皆さん
この構築から始めることをオススメします

次に考えた構築がこちら

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おろかな埋葬を増やして41枚にしました

40→41に増やすことでサイドチェンジをやりやすくする狙いです

おろまい抜きの40構築では、後手サイチェンにおいて

天璣2、キット、墓穴2、抹殺2、結界像

の8枚outが限界でした。これら全てを誘発に入れ替えても詰める誘発の総数は14枚がいいところ、他の後手札(ライストや羽根)を入れようにも不安が残る枚数です。

そこで…

「デッキの事故率を下げつつ」枚数を増やす

ことでサイチェン9枠目を捻出することにしました。
この発送に基づき、おろかな埋葬に白羽の矢が立ちました。

おろかな埋葬はフラクトール6枚目になれるカードです

フラクトール(天璣)の場合

フラクトール→キット→ナーベル

と墓地に3枚のリソースを貯められますが、おろまいの場合

おろまい→キット→ナーベル

と墓地に2枚しかリソースを貯められません。
コバルトやワグテイルを落とす際もフラクトール1枚分の墓地リソースが貯まりません。

またフラクトールは墓地肥やしカード兼召喚することで攻め札になれると万能です

先行展開、後手まくりどちらの観点に立ってもパワー不足が否めません。

しかし、実質一枚初動カードであることは事実ですし、フラクトールへのうららを貫通するギミックであることから指名者に近い運用が可能です。

先行、後攻の安定感と貫通力upに寄与しつつサイチェン9枠目を作れるため使用感が良いです。

csにも持ち込みました。


パッとしない成績ですみません…
手札事故(相手の誘発の有無に関わらず展開不可能なハンド)は一度も発生しませんでしたし、サイチェン枠もピッタリと感触の良い構築です

改良の余地は残るものの、マッチ全体のバランスが取れた構築です。

✳︎補足

増殖するG:無限泡影=2:1

と割っています。
今考えている構築では

増殖するG:無限泡影=3:0

に変更しています。

他にも変更点があるためおまけページで詳しく記載します。

鉄獣の邂逅について

サイド枠で一際目を引くカードがあります

それがこちら

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王神鳥シムルグの↙︎↓↘︎リンクマーカーを活かして結界像、ロビン、双龍を守るカードです。

具体的にはこういった運用を行います


最大展開において…

キットをフラクトールに変更

フラクトールの墓地落とし効果をフィールドで使い、キット→邂逅と落とすことで双龍、王神鳥、ロビンをサンダーボルト、ライトニング ストームから守ります

万能無効を失い、魔法罠による全体除去に弱くなってしまったためそれを補助する1枚です

発動無効にするのではなく、耐える効果なのでライストの重ね引きも当然無効です。この点もgood

また一滴への耐性も付与できます

一滴でこちらの盤面を沈黙させ、バトルとデスフェニの破壊効果で捲りきるか〜と息巻く相手に+1の回答を請求することが可能です。

破壊耐性を使い、王神鳥を守れればロビンで拾ったリソース、エンドフェイズコバルトssの二つを起点にカウンターが決まります

一滴を打つ側は一方通行。これを守り切ればまず間違いなく勝てます。


弱点を埋めつつ、トレンドに対応したサイドカードです

✳︎補足

結界像、邂逅の組み合わせを残せるようにサイド後先行だと強貪を1枚減らすことがあります

最低限、双龍orロビン+王神鳥→結界像 墓地に邂逅の形を作れれば勝ちやすいので

強貪はロンギ、ドロバ直撃カードでもあるため存外バランス良くまとまります

強貪を減らす基準としては、どーしても結界像絡めた展開をしたい相手です

例えば未界域、SPYRALのような凶悪テーマに対しては必ず結界像を立てたいですよね。なにせ手数が多いから。封殺ギミックが大切です。

勇者、D、幻影ギミックの3種で攻め立ててくる幻影騎士団相手にも有効です。3種まとめて封じ込めましょう。

その他メイン案、サイドギミックやプランニングにつきましてはおまけページで解説します。

おわりに

お読みいただきありがとうございます!

前回記事でLL鉄獣の基本構築、先行展開、基本プランニング
本記事でLL鉄獣の最新プランニング

をまとめてみました。
LL鉄獣の知識を網羅できたと自負しております

使用者が増加することを祈って


おまけ

バトルオブカオス発売後の最新構築、サイドプラン
を書かせていただきます

また、お前しか回せねぇよ!とよく言われるので、私が使う実践的な展開例、実戦における思考をご紹介します。
前回記事と合わせてLLの攻めを完全網羅!

日本選手権、YUDT用構築も公開します!

✳︎11月28日 展開の小技編 追記しました〜

それでは参ります


おまけ 最新構築編

まずはメインから
こちらの42枚です

画像22

①一滴を2枚メイン採用
②G3:無限泡影0にしています
③おろまいout

が変更点です。

まず一滴をメイン採用しました

天璣、バードコール、強貪、ナーベル、キットと一滴のコストを軽くするギミックてんこ盛りのLL鉄獣に一滴は合っています。

3〜4コスト払ったとしてもターコイズ+墓地にコバルトorワグテイルでワンキルになるため使いやすいことは確かです。

個人的には霧剣のメタになってるけどなってないなーと考えて採用を渋っていました。
例えば霧剣+デストロイと相手が構えているとします。霧剣から当ててくれれば、これを一滴で逃げて効果を通しつつデストロイを沈黙させられます。

でも逆は?あまり良くないのでは?
と考えて渋っていたんですよね

しかし、対戦を繰り返す内に相手はデストロイを可能な限り温存してターコイズ、鉄獣のリンクモンスターss効果に霧剣を当ててくることが多かったです。
おそらく対象耐性付きのリサイトスターリングにデストロイの破壊を当てるためです。まぁ正しい

このプランニングであれば一滴をサクリファイスエスケープ札(実質指名者)&効果無効札として使えるな、と判断してメインから採用しました。

トップシェアの幻影はもちろんのこと前盤面にしか妨害を置かないデッキにも有効です。

いくら「4手の攻め」を謳うデッキとはいえ、デストロイ霧剣等二妨害で止まるケースはあります。

今期はコンスタントに二妨害以上立てるデッキが多いためギミックの手数だけに頼らず一滴のような飛び道具が有効と判断しました。

たけっしー @Mogigigimogi の発案です
ありがとう

✳︎補足
一滴には思わぬ恩恵があります

フラクトールしか展開札がない!ケラスのコストすらないというハンドで無理矢理勝てるようになりました

それがこちら


フラクトール+一滴


フラクトール→キット→ナーベルからフラクトールサーチ

フラクトールから王神鳥を出し、結界像を出します。
普通ならワンパンで殺される結界像を一滴で守り切り、エンドフェイズにコバルトを出す事でそのままワンキルしてしまうプランです

とりあえず、一滴+王神鳥さえ構えられれば勝ちになるということです

Gをもらっても、ツッパって王神鳥さえ立てればほぼ勝ちになるため、一滴=使命者といっても過言ではありません。

結界像+一滴の組み合わせが今までにない勝ち筋を生み出してくれるため両方採用する価値アリです


G3:無限0について

幻影騎士団レベルの中速よりの展開デッキならまだしも、SPYRAL、セフィラ、ドライトロン、一部の勇者GSのような理不尽極まりない展開デッキを後手から捲ることはほぼ不可能、実戦を積んで結論づけました。

これらの展開デッキに対抗するために、無限泡影ではなくより確実にターンスキップを狙えるGが有効と考えて無限→Gに入れ替えました。

先述した一滴とも相性がよく、Gで足を止めてドローした一滴+手数で刈り取ることで後手の勝率を飛躍的に向上させています。

抹殺の使命者が規制されてGが弾かれる確率は有意に下がっていますし、セフィラやドライトロンに至っては抹殺を採用していないこともしばしば。
無限泡影で起点を止めて、2妨害近く削れるケースもあるため一概に正しいとはいえませんが後手を抗う手段としてGが堅実と判断しました。

✳︎補足

Gに付き纏う問題として「後引きの弱さ」があります。
これが無限泡影なら捲れたのに…という経験をされた方も多いのではないでしょうか

私もこの点を懸念してGを減らしていました。いくら手数の多いデッキとはいえ、腐り札は避けたいところです。

しかし、あるカードの存在が後引きのGが腐らないケースを発生させます。

それがこいつ

画像23


お馴染みデストロイフェニックスガイです

相手が盤面調整のために、そしてこちらのターンのエンドフェイズにフュージョンデステニーの制約で自壊しないようデストロイフェニックスガイの自爆効果を先行1ターン目で使用して後攻1ターン目に蘇生させるプレイがあります。

相手のハンドとプレイスタイルに準じるため自爆がデフォではないものの、実戦を重ねるとこのプレイにお目にかかることが多かったです。

となると話が変わってきます。後引きのGをドローフェイズ優先権で発動してやれば、デストロイフェニックスガイの蘇生に反応して1ドローを行えるためGが腐らないのです。

また、勇者ギミックの存在も後引きG、被りGを活かす要因になり得ます。

例えば相手のアラメシアの儀にチェーンしてGを発動。
相手は1ドローで止まるためにグリフォンライダーだけ拾ってエンド。こちらのメインフェイズにグリフォンライダーをssするというケースです。
この際、後引き及び被りのGを発動してドローに変換できます。

D、勇者ギミックの存在が後引きのGに意義を与えることがあるため、今期は3投が自然だと判断しました。


霧剣→ブレイクソード蘇生でバルディッシュを起動させて妨害してくるケースにも後引きGが対応してます。環境トップ幻影に対してはいついかなるシチュエーションでもGの打ちどころが生じるのです。


おろまいout

ここはいまだに悩んでいます

メイン戦において、このカードは無難に強くてフラクトールへのうらら貫通と初動確保を担ってくれます。

天璣と違いフラクトールサーチを挟まないため、ドロバに強いギミックでもあります。
フラクトール→ナーベルと落としてキット回収にドロバをもらえれば双龍、キットで返すことができます。

ただサイド後後攻では抜くことがほとんどです。
理由としましてはアトラクター、勅命、魔封じがぶっささるからです。元々「サイド入れ替えスロットを枠を作りつつ、安定性を損なわないため」に採用した一枚ですからこれは自然なのですが、、、
何か他のカードはないのか?と模索しました。

まずおろまいを抜いてどの程度事故るのか?(展開が全く行えない)を検証しました。

詳しい数字を算出したわけではありませんが9割方事故らないという結論に。そもそも枚数が圧縮されたこと、結界像展開が誕生したことで事故自体はほぼ起きなかったのです。

次におろまいが後手まくりにどの程度貢献するか?を掘り下げて考えました。

結論から申しますと「あまり貢献していない」です。ギミックカードをたくさん持っている際はこのカードは不要で、フラクトールや天璣と一緒に引くだけでも微妙と言わざるを得なかったです。
おろまい単体で鉄獣にアクセスしてもキット→ナーベルから鉄獣サーチとして墓地を2枚しか肥やせないためパワーの低さも感じました。鉄獣十二のレシピからおろまいが抜けていった経緯と全く同じです。

この枠が他の独立した捲り札や誘発なら、というケースも目立つ結果となり一滴に枠を譲り渡した形です。

しかし、一滴と1:1で交換したわけではなく、おろまい1out一滴2inです。

安定性、という観点に立つとやや損なっていることは認めるしかありません。
だから悩ましくて

事故率を徹底して下げたい、うらら貫通力を少しでもあげたいという方はおろまい採用を断行してよいと思います。
安定性は十分だから先後のバランス感!という方は僕のレシピを用いることをオススメします。

メインの解説は以上です


サイド

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