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僕が覚せい剤をやらないわけ

 人間として人生で一番苦しいことは何だろう。お釈迦様の四苦八苦だと生まれてくるときだという。

 狭い産道を通る・・成人の骨は200本強、胎児の骨は400本弱だそうだ。それが産道を通る過酷を物語る。

 肌が外気に触れる、肺呼吸に替わるなども結構つらいらしい。

じゃあ、じゃあ人生で一番楽しいことは何だろう?

一番は、死の最中のフルスイングの『エンドルフィン』生成だと確信する。

脳内麻薬(という表現は微妙だが分かりやすいかも)は、長時間維持できない。非常に残念だが・・・。

脳内麻薬はそのほとんどが劇薬、はっきり言えば毒だ。例えば長いことドーパミンがとどまると脳組織が溶けるなどして、要するに壊れるらしい。

あなたも必ずご経験だと思うが、『気持ち良いことは続かない』のだ。

祭りの後の寂しさ・・美味しいモノを食べても・・オナニーでも・・半日も続かない。

気持ち良いとは、脳内麻薬ができたということ。

脳内麻薬を維持すると、脳が壊れる。だから気持ち良いことは続かない。

だが、それを強制的に継続する方法がある。覚せい剤もその一つ。

昔、ある芸能人がその快感を「精子をずっと出し続ける」みたいだと表現している。

だが、それではやはり脳は焼ける。治癒しない。

それよりも私にとって、もっと恐ろしいことがある。

覚せい剤をやりだすと、同じ快感を求めるには量を増やし続ける必要があることだ。

なぜか?

身体が、脳を守るために快感を止めようとするのだ。

効かないから増やす、増やすからもっと効かなくする。

身を守る本能が、薬物の増量と戦うわけだ。

つまり、覚せい剤をやればやるほど脳内麻薬が効かない体になる。

人生の最後に残された最高の瞬間を、「もう死ぬんだから、身体なんてどうでもいい。限界なしのエンドルフィンを食らえ!」と神の甘露を思う存分に味わいたい。

 だったら、それを制限されたくないじゃないの。


これこそが、僕が覚せい剤をやらない本当の理由だ。


また、脳内で物理化学的に起きる現象なのだから注意が必要だ。

脳が物理的に壊れるような死に方は避けたい。飛び降りるとか銃で頭を撃たれるとかは避けたいところだ。

注:年をとればとるほど、楽しいこと・気持ち良いことは増えるので若者よ覚せい剤や自殺はやめよう。人生は後半の方がずっと楽しい。そうしてあなたもフルスイングのエンドルフィンを堪能しよう。








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