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【CASCADIA ROLLING RIVERS】


■セットアップ

3プレイヤーのセットアップ例

1.パーソナルダイス(2個)と筆記具を配る。
2.集計シートとプレイヤーエイドを配る。
3.使用する環境シートをA・B・C・Dから一つ選んで配る。
4.セントラルダイス(4個)を用意する。
5.生息地カードⅠとⅡのそれぞれから5種類の生息地タイプ(森・山・湿原・平原・川)カード各1枚(計10枚)をランダムに選んで取り除き、残ったⅠとⅡをそれぞれを裏向きでシャッフルし、Ⅱの上にⅠのカードを重ねて一つの山をつくる。
6.生息地カードの山から1枚を公開してディスプレイとする(ゲーム中は最大4枚のディスプレイとなる)。
7.コンプリ―ションカードをシャッフルし、1枚ずつ計4枚公開する。公開したカードは左から右へ順に(生息地カードの上または下に)配置する。
青の背景のディスカウントカードは上に、茶の背景のボーナスカードは下に配置する。
※初めてのゲームでは#1~#4のビギナーカードを使用することが推奨されている。

■ゲームプレイ(概要)

ゲームは20ラウンド行われます。
各ラウンドでは一人のプレイヤーが代表して四つのセントラルダイス(大きい青のダイス)を振ります。その後、全プレイヤーが同時にパーソナルダイス2個を振ります。計六つのダイスロールの結果に基づき、このラウンドでどの動物を集めるかを決定します。
その際、ダイスアクションを使用してダイスの目を操作したり、セントラルダイスの目による特別なアクションを行ったりすることができます。
そうして集めた動物の種類と数を集計シートに記録し、現在公開されている生息地カードを完成させるかどうかを判断します。
そのカードの上にディスカウントカードがある場合は、その効果を適用することもできます。
生息地カードを完成させたら、その結果を環境シートに反映させていきます。
各ラウンドの終わりには新たな生息地カードが1枚公開されます。
公開する生息地カードがなくなった(累計20枚のカードが公開された)ら、そのラウンドでゲームは終了となります。

1.ダイスロール
2.動物を集める
3.生息地カードを完成させる(任意)

●カスカディア・ローリングの世界には5種類の生息地タイプ(山・森・平原・湿原・川)が存在しますが、タイプによる優劣や希少性の差はありません。
●動物は、熊>エルク>狐>鷹>鮭の順で希少性・価値が高くなっています。ダイスアクションで動物種のアップコンバート/ダウンコンバートを行う際は、この階層順に従います。
集計シートにはこの階層順で上から下に並んでいます。

5種類の生息地と5種類の動物階層

■ゲームプレイ(詳細)

1.ロールダイス

・ラウンドごとに一人のプレイヤーが代表してセントラルダイス4個を振ります。このダイスの結果は全プレイヤーで共有・使用します。

スペシャルダイには動物の目が3面、特別効果の目が3面ある

・各プレイヤーはパーソナルダイス2個を振ります。これはそのプレイヤーだけが使用できるダイスです。

パーソナルダイスは動物の目が6面

2.動物を集める

・ダイスロールの結果に基づき、プレイヤーは動物を集めていきます。基本的には1種類の動物を選んでその動物をすべて集めるのですが、スペシャルダイ(セントラルダイスの一つで特別な効果を持っているダイ)の効果やダイスアクションを行うことで、1種類の動物をより多く集めたり、複数の動物種を集める機会が提供されます。
・したがって、プレイヤーはまず初めに、このラウンドでロールされたスペシャルダイの目(効果)を確認するとともに、ダイスアクション(ネイチャートークンが必要)を実行して得られる動物の数や種類を変更するかどうかを考慮しなければなりません。

A.スペシャルダイの効果を確認する

上から下へ1~6と仮定します

1.ワイルドアニマル
任意の動物を選ぶことができる。
※環境シートでボーナスとしてこのアイコンが示されている場合も同様の効果。
2.ダイスアクションのコスト1削減
ダイスアクション(後述)を使用する場合に必要となるネイチャートークン(後述)を1個減らすことができる。
※例えばダウンコンバートのコストはネイチャートークン1個なので、このダイの効果によってコストは0(無料)になる。
3.追加1ダイ
集める動物1(2)種を決め、それらを表示しているダイスを選んだ後で、選ばなかった残りのダイスのうち1個のダイを選び、そのダイに描かれている動物1種を追加で得ることができる。
※結果として2(3)種類の動物を集められる。
4.パーソナルダイ2回使用
動物を集めるため使用するパーソナルダイ1個を2回使用(2倍の数を獲得)することができる。
※パーソナルダイスの動物を選ばなかった場合は(0回の使用×2=0回なので)何も起こらない。選べる動物種を増やせるわけではない
5.2種から選択(熊/2鮭)
熊1または鮭2のどちらか一方を選ぶ。
6.2種から選択(鷹/エルク)
またはエルクのどちらか一方を選ぶ。

!ダイスロールの後、まず初めに上記スペシャルダイの効果を確認するのがよいでしょう。

B.ダイスショアクンを行う(任意)
ダイスアクションを行うことで、ダイスロールの結果を操作して、そのラウンドで獲得できる動物の数/種類を増やしたり、今まさに集めたい動物を獲得したりすることができます。
ダイスアクションを行うかどうかは任意ですが、その実行コストとしてネイチャートークン1~3個を消費する必要があり、かつ、1ラウンドに1回(1種類)のダイスアクションしか行うことができません。
ダイスアクションの効果とコストは次の3通りです。
1.ダウコンバート:ネイチャートークン1個
すべてのダイスに表示されている1種類の動物を1階層下の動物と見なすことができる。
2.アップコンバート:ネイチャートークン2個
すべてのダイスに表示されている1種類の動物を1階層上の動物と見なすことができる。
3.2種類の獲得:ネイチャートークン3個
(通常の1種類ではなく)2種類の動物を獲得することができる。
ただし、1個のダイから選べる動物は常に1種類だけであり、「ワイルドアニマル」、「2種から選択」のダイからは1種類の動物しか獲得できない。

※ダイスアクションを行う場合、ダイスの面を物理的に変えることはしない

C.集めた動物を集計シートに記録する
ダイスロールの結果+スペシャルダイの効果+ダイスアクションの効果(もし使ったなら)により選んだ動物(1種または2種)の、すべてのダイスに表示(またはコンバート)されている数を(「追加1ダイ」により得た動物があればそれも加えて)集計シートに記録します。
一つ前の数字を斜線等で打ち消し、このラウンドで獲得した数を加えた現在の保有数を、各動物の新たなマスに記入していきます。

1.6個のダイスロールの結果です
2.鷹を得ることを選び、「パーソナルダイ×2」の効果を利用します
3.ダイスアクションで「アップコンバート」を行い、鮭を鷹と見なします
4.2種から選択では鷹を選びます
5.鷹を5獲得したので集計シートに6(1+5)と記入します

3.生息地カードの完成(任意)

保有している動物を消費して生息地カードを完成させ、環境シートにその結果を反映させることでボーナスやポイントを得ることができます。
生息地カードの完成は1ラウンドに1枚だけ(任意で)行えますが、同じカードを複数のラウンドにわたって繰り返し完成させても構いません。
生息地カードを完成する場合は以下の手順に従ってください。
1)ディスカウントの適用
生息地カードの上にディスカウントカードがあるかどうかを確認します。もしあれば、そのディスカウントを適用するかどうかを選ぶことができます。

ディスカウント・カード(3種類)

左:コストから任意の動物を1削減する
中:コストから任意の動物を3削減するが生息地サイズが1小さくなる
※生息地サイズ1のカードは0になり環境シートへの記入はできないが、カード完成ボーナスのネイチャートークンは(あれば)得られる。
右:ネイチャートークンを何個でも消費して、その数に等しい任意の動物コストを削減する。
2)コストの支払い
生息地カードに示されている動物種とその数(ディスカウントを適用したなら調整後)を集計シートから差し引くことでコストとして支払わなければなりません。
コストを支払った後で残っている各動物の保有数を集計シートに記入します。
※0なら空欄のままでもよいでしょう。

この生息地カードを完成するためには「熊1・エルク1・狐2・鮭3」の支払いが必要。完成させれば環境シートに「サイズ3の森」として反映させることができ、ネイチャートークン1個をボーナスとして獲得できる。

3)生息地カードとコンプリーションカードのボーナス
a)完成させた生息地カードにネイチャートークンのボーナスが示されている場合
そして/または
b)そのカードの下にコンプリーションカード(ボーナスカード)が置かれている場合
それらのボーナスを任意の順番で獲得することができます(しなくても構いません)。

例1:このボーナスカードは「保有するネイチャートークンが2個以下なら2個のネイチャートークンを2個得る、そうでないなら1個だけ得る」というものなので、現状が2個以下であるなら、先にこのボーナスで2トークンを受け取ってから、生息地カードのボーナストークンを受け取るようにするべきでしょう。

例2:このボーナスカードは「(一度だけ)ネイチャートークン1個を支払って任意の2動物を獲得する」というボーナスですが、これは生息地カードを完成させた後に得られるボーナスなので、これらの動物をこのラウンドでこの上にある生息地カードのコストに含めることは(論理的に)できません。
4)環境シートへの記入
完成させた生息地カードの「種類(地形)と数字(サイズ)」を環境シートに記入します。
記入に際してのルールはシート(A~D)ごとに異なります。それらについては後述します。
5)環境シートのボーナス
環境シートへの記入によりボーナスを獲得した際は、線を引くなどしてアイコンを打ち消した上で対応するリワードを集計シート/環境シートに書き加えます。
ボーナスが「ポイント(得点)」である場合は、アイコンを打ち消す代わりに丸で囲んでおき、最終スコアリング時にそれを加えるようにします。

1.ディスカウントカードによりエルクを1減らして生息地カードを完成させます
2.「2エルク・4鷹・1鮭」を支払って完成です
3.カードボーナスでネイチャートークン2個を得ました
4.「サイズ3の川」を完成したので、環境シートの「川」のマスに「3」と記入し、「1ポイント」ボーナスと「太陽」アイコンのボーナスを得ます
5.同じ環境シート内にある「太陽」アイコンボーナスの中から「狐と鷹」を選び、それを集計シートに反映させました

■ラウンドの終了

すべてのプレイヤーが集計シート(環境シート)への記入を終えたら、そのラウンドは終了となります。
ディスプレイにあるすべての生息地カードを、順番を変えずに右へ1スペース分スライドさせます。
※コンプリーションカード(ディスカウント/ボーナス)は動かしません。このとき、既にディスプレイに4枚のカードがある場合は、右端のカードはゲームから除外します。
そして新たな生息地カードを1枚山札からめくり、ディスプレイ左端の空いたスペースに公開します。

■ゲームの終了

山札から最後の1枚(累計20枚目の生息地カード)が公開されたら、ゲームは終了へ向かいます。
公開されている4枚の生息地カードで最後の1ラウンドを行った後、最終スコアリングを行い、最も多くのポイントを獲得したプレイヤーの勝利となります。
同点の場合は、もっとも多くネイチャートークンを残しているプレイヤーの勝利、それも同じ場合は勝利を分け合いましょう。

■環境シート

シートA:コロンビア川(★☆☆)

●完成させた生息地カードの記入方法

シートA

・完成させた生息地カードの「種類(生息地タイプ)」に対応する、空いている一番上のマスから順に、そのカードの「数字(地形サイズ)」を記入していきます。
※シートAには各生息地タイプが4マスしかないため、同じタイプの生息地カードは4枚(回)より多く完成させることには(コンプリーションカード#5を適用できる場合を除いて)意味がないことに注意してください。
・各マスへの記入を終えたら、ボーナスを獲得したかどうかを確認してください。
a)各生息地タイプ列の2マス目と4マス目を記入するごとに「1ポイント」と「太陽ボーナス」を獲得します。
「1ポイント」のアイコンは丸で囲んでおき、最終スコアリング時に得点を計上します。
「太陽ボーナス」を獲得したら、環境シート下部の「太陽ボーナス」の中から任意の一つを選び、それを線で打ち消して(獲得済みであることを示して)集計シートにその内容を追加します。
※同じボーナスを二度選ぶことはできません。
※このエリアにも「1ポイント」ボーナスが含まれます。
b)5種類の生息地タイプ1マスずつから成る一つの行すべてに数字を記入するごとに「3ポイント」と「ワイルドアニマル」を獲得します。
「3ポイント」のアイコンは丸で囲んでおき、最終スコアリング時に得点を計上します。
「ワイルドアニマル」アイコンは線で打ち消して、任意の動物1を集計シートに追加します。

最終スコアリング
・欄1~6には各行の合計ポイント(記入した数字+丸で囲んだポイント)を記入します。
・欄7には集計シート上に残っている動物とネイチャートークンの数を合計し、5で割った数(端数切り捨て)を欄7に記入します。
・欄1~7を合計したポイント(欄8)が最終スコアとなります。

最終スコアリング


シートB:エルワ川(★★☆)

●完成させた生息地カードの記入方法

シートB

・完成させた生息地カードの「種類(生息地タイプ)」に対応する行の左端から順に、そのカードの「数字(地形サイズ)」と同じ数のマスの「外周を線で囲みます」
※サイズ3を完成したなら3マス分の六角形――の外周を囲みます。
・各行の囲みが右端まで到達した/している場合は、次の囲みは(どの種類の生息地であっても)シート下部の「オーバーフロー行」の左端から順に行います。

画像上のベージュの行が「オーバーフロー行」

・マスの外周の囲みを終えたら、ボーナスを獲得したかどうかを確認してください。
ボーナスがポイントである場合は、そのアイコンを丸で囲んでおきます。
ボーナスが動物/ネイチャートークンである場合は、そのアイコンを線で打ち消して、集計シートに追加します。
ボーナスが「太陽/雨」アイコンである場合は、そのアイコンを線で打ち消して、環境シート下部の「太陽/雨」ボーナスエリアの利用可能な(太陽/雨アイコンが打ち消されていない)最も左のブロックの上下にある対応するアイコン(太陽/雨)を線で打ち消し、そのブロックに提示されている4種類のボーナスから任意の1種類を獲得し、そのアイコンは線で打ち消しておきます(同じボーナスを二度選択することはできません)。
※各ブロックからは最大2種類までしかボーナスを得られません(「太陽」で1回、「雨」で1回)。
※次に「太陽/雨」ボーナスを獲得したときは、「太陽/雨」それぞれごとに、その時点で利用可能な最も左のブロックから選ぶことになります。
※「太陽/雨」のどちらかが先行して進んでも構いませんが、各ブロックからはそれぞれ1回ずつしかボーナスを獲得できないことに注意してください。

画像下が「太陽/雨」ボーナスエリア。左から右へ、一つのブロックからそれぞれごとに1種類ずつのボーナスを選ぶことができる

ボーナスがフリーヘキサゴンである場合は、任意の行のまだ線で囲まれていない最も左のマスを線で囲みます。
・四つの六角形を線で囲んだ結果、一つのひし形マスの外周を囲むことがあります。このひし形にボーナスアイコンが含まれていれば、それもボーナスとして獲得します。
※ひし形ボーナスは周りの六角形に線を引くことでのみ獲得することができます。

●最終スコアリング
・欄1~6には各行の外周を囲んだマスが到達している位置の得点を記入します(最大20ポイント)。
・欄7には丸で囲んだポイントの合計を記入します。
・欄8には集計シート上に残っている動物とネイチャートークンの数を合計し、5で割った数(端数切り捨て)を記入します。
・欄1~8を合計したポイント(欄9)が最終スコアとなります。

最終スコアの例