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上高地で熊に出くわした話



わたし田舎生まれ田舎育ちだから
猿とか狸とか鹿とか猪とかは
これまで見たことあったのよ
「おぉーいるいる!」
くらいのテンション感なわけ 

でも野生の熊って見たことなかったのよ

「あそこに出たらしい」とかは聞いたことあったけどね

時は流れ田舎の芋娘も上京して10年.…
毎日都会の喧騒と人混みに辟易し
休日を迎える度に
「緑...緑の景色をくれ...…」
と息絶え絶えの自然行きたいゾンビに化身するようになった現在


上高地で人生で初めて野生の熊に遭遇したってわけ!!!!


7月末の月曜だったかな

奥飛騨の宿に前泊して
翌日るんるんで朝から上高地へ

囲炉裏って良くない?
窓の外は里山
暮れゆく奥飛騨の街


あかんだな駐車場に車を停めて
乗り合いバスでいざ上高地!


上高地へは何回か行ったことあるけど
いつも大正池でバスを降りて
大正池→河童橋→明神池→明神橋→バスターミナル
の鉄板コースでハイキング  
ご飯食べたり川辺に座ってゆっくりしたりして5.6時間かな

大正池は本当綺麗
なぜか「君たちはどう生きるか」
を思い出した
ミステリーサークル作ったのだれ〜


この日は数日前まで豪雨だったから
途中いくつかコースが閉鎖されてた

そしてところどころに熊の目撃看板

おぉ...怖...って思いながらも
まさか遭遇するとは思わなんだ



とはいえ上高地は美しい
思いっきり深呼吸したくなる

肺に空気目一杯詰めて
その空気で半月くらい過ごしたいよ

天気は良くも悪くもなくて
気温もちょうど良くって
「はぁ〜いつ来ても天国みたいな景色だな」
と癒されてたわけ

日本のスイスとはよく言ったものだ
とんぼ沢山飛んでた
雲の動きが早い
平日は割と空いている
かっぱばし
穂高連峰は雲の中
深い森
透明で浅いのか深いのかわからん



明神橋に辿り着いて
いつもだったら明神館からキャンプ場を通る左岸道で
バスターミナル方面に向かうんだけど
豪雨の影響でコースが閉鎖されていたから
来た道を引き返して右岸道で河童橋の方に戻ることに

明神橋



基本的に上高地って
歩行者用に整備されたハイキングコースを歩くんだけど
河童橋〜明神池の右岸道だけ
一瞬だけ管理車両が通る車道と合流するの

ちょうどその辺にいたとき
すぐ近くにいた数人が車道脇の森を見てたの
視線の先を見てみると黒い塊がガサガサ……


お分かりいただけただろうか…

「!!!!!!!!」

後退りしたね
まじでびっくりしすぎて言葉がでな…..

だって!!!子熊だったから!!!

近くに親いるやつやん!!!!

咄嗟に目線を熊に残したまま後退り

周りの人も「熊だぁぁぁぁーーー!!!」

とか言う人1人もいなくて

とにかく刺激しないように
とにかく親にバレないように
みんなで存在消して静かに去ろうとしてた

これが正解なのかはわからんけど
なんか絶対声を出してはいけない雰囲気あった


※少し離れた場所で撮影しました、遭遇した時はシャッター音出すのも怖かった


熊さんはこちらの様子は全然気にすることなく
かわいいお尻をずっと向けてくれてた


いやー本当にいるんだなと思った

こちらは「お邪魔させてもらってる立場」
なんだなと改めて実感したわよ


↑ これを見ると遭遇する可能性はあるなと


黄色のマーカー付近で遭遇しました


今回はたまたま周りに人がいたからよかったけど
河童橋付近を少し離れたら辺りに人が全くいなくなる瞬間はある
その瞬間に熊とお見合いもありえる


てことで次回上高地に行く時は
熊よけ鈴付けてくぞ!!!

上高地を歩いていると色んな熊除けの鈴の音を聴くけど
カウベルのカランコロンって音よりも
チリーンってゆう風鈴みたいな音が好きなんだよね
しかも熊除けには高い音を立てるといいみたい
消音機能付きのチリーンタイプいいかも

上高地へ行く人はぜひ熊除け鈴持参をおすすめしたい



ちなみにこれまでの上高地では猿遭遇率100%
かなり人間慣れしてるけど
絶対餌とかは与えたらダメ


顔赤いね
帰りの車でも見かけた
何とは言わないがはっきり撮れた



帰りは入道雲と虹で絵に描いたような夏の空

夏だな

夏はやっぱり上高地だよね


帰りは渋滞で東京まで6時間もかかったけど
また行くよ


流行りに乗って買ってみた
熊と猿以外はKODAK FZ55にて撮影
意外と写り良いな


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