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社会の力学④ー軽蔑に値する

↓前回の記事はこちら

今回の気持ち天気予報は「木曜夜9時」です。

🐺チワワ「何となく感覚を掴めたぞ!」
🐻熊「あっそう」
🐺チワワ「ちなみにタイトルの日本語がおかしい」
🐻熊「いつもおかしいが、今回はちゃんと合ってるよ。
   記事の最後まで見れば分かる!」
🐺チワワ「あっそう」

では、本編行きます。


取り残された人々

↓皆さん、こちらの記事はご覧になりましたか?

こちらの記事には下記のような描写がある。

一つの例で積極的分離の人生を説明する。

あなたは過去の時代に戻され、
同時にその時代の人間が犯した過ちのリストを渡された。
あなたはどうするのか?

「未来への影響を防ぐ」を行動基準にする方が正しいよね。

しかし転送先時代の「価値観」と「過ち」によって、
あなたが正そうとすると命の保証すらない場合がある。
かつ、より大きな過ちを正そうとすることは、
より多くの人、より権力を持つ人を敵に回してしまう。

結局過ちを正そうとする場合でも人間は自分の損得を基準にする。

「やりやすい」過ちだけを正し、
自分は良いことをしてるという自己実現欲求(自己欺瞞)に浸かることができる。

「コスパの良い」過ちだけを正し、
過去の時代の人間にパイオニアとして認められ、
承認欲求に浸かることができる。

タイムトラベア

「何故自分の方が正しいと思うのか?」
「そんなに何百年も進んでいる人が居るのか?」
「そういう大きな過ちはもはや過去の話じゃなかったのか?」
「今の人間は色々改善しようとしているじゃないのか?」
と反論したい方も多いかと思います。

では、これからさらに深掘をしていきます。

歴史の授業

現代の正しさは
・多数決
・有識者論
・肩書き論
・結果論
から外れることはほぼないです。

学校の歴史の授業を思い出してみてください。

かつて全ての人や出来事が悪いというわけではなく、
後からでしか分からないことも確かにあるが、
弁解の余地がない過ちは少なからず存在した。

例えば人権問題とか。

数百年前まで(一部の国や地域は現在進行形)、
多くの白人は他の人種を奴隷、
もしくはそもそも人間として扱っていなかった。

現代の学校の先生は彼らの行動をどう皆さんに伝えたんでしょうか?

あの~昔様々な出来事(人種/民族/宗教戦争とか)がありましてね。
まあ人権がまだまだ進んでいなかったというか人権はごく一部の人でしか持っていなかったの方が事実に合ってるかもしれません。

そもそも人権というのは社会や経済構造にも依存するような見方もあります。
同じ白人同士でも上流社会にとって下流は殺さなければおkという見方が存在する時代や地域もあったかもしれません。

民族という意味でも似ているようなことが起きて、単なる劣等感やトラウマ、妄想、共感力の欠如などで他の民族を撲滅したい人が歪んだ思想を綺麗な言葉で取り繕い、群衆を扇動し、人々の欲望や残虐性、破壊衝動を剥き出した。
何十年で何百万人も亡くなりました。

しかしですね皆さん。
これは決して彼らが悪いわけではないです。
当時は意識も法律もコンプライアンスも整備ができていなかったので、つまり当時の時代や彼らが所属した国からすると彼らは良識な人間であることは間違いない。

また、一見仮に当時の法律でも許されないような行動であっても、裁判所から有罪の判決、そもそも起訴されたりもしなければそれも大丈夫でしょう。
無罪推定論ですから。
亡くなった人々は可哀想ですが、そういうこともあるでしょうね。

これは今の時代の多様性と同じですね。
どこかの偉い人に怒られたりネットでたくさんの人に叩かれたりをしなければどんな人間でも多様性の一環として尊重されるべきです。

虚無の時間🐻

こんな風に学校の先生は教えていなかったよね?
でないと大炎上します。

ただし、
これは教科書に載っている大昔の話ではなく、
10年前や20年前の話だったら、
上記の理屈になってもおかしくない。

何故過去の人間に対して断罪はするのに、
自分を含むほとんどの現代人も間違っている可能性を、
想像できないでしょう。

もう少し分かりやすい表現にすると、
「私たちの行動の中で、
 数千年後の歴史の授業で、
 悪い例として挙げられるものはないのか?」

という話。

これを考えようとしないと、
昔の人間の行動原理と一緒じゃないのか?

そもそも過去の人間を断罪するだけで問題は解決されるのか?
現代や未来のニーズに追い付けるのか?

自分に属さない価値観

世の中には自身に痛くも痒くもない話ばかりする中立自慢
調和洗脳で問題を隠蔽する人は少なくありません。

多くの人は(たとえ必要な)戦から逃げたいため、
被害者を自分と関係のない場所に集約したり孤立したりする。

そして野獣のような人間は各々撃破/征服していく。
歴史の授業でいっぱい見ましたよね。
学校でも職場でも社会のあらゆるところで今も毎日起きている現実です。

生成AIが選び放題な時代になっているため、
「愛と高度な倫理観を持つ人の自己紹介」など、
適当に指示を出せばそれっぽい、
場合によっては哲学の教授やお寺の住職よりも良い文章を書いてくれる。
今後は生成AIのおかげでさらに愛のモラハラが暴走するでしょう。

ほとんどの人間は、
都度自分に有利な価値観を既存の価値観に差し替えます。

自分軸の人間は、
しっかりと不変な価値観を持っています。

精神性の高い人間は、
世の中の様々な価値観のバランスを調整するような価値観
を持ってしまう。

この話の意味を理解できる方は、
積極的分離レベル4に近いかそれ以上の人間でしょう。

時代と世代はどうやって生まれたのか

共通利益は組織にとっての肝であり、
共通利益を持っている人々が集まる場所が組織そのものです。

国でさえも組織の延長線であり、
国同士で共通利益が異なれば立場や価値観も変わってくる。

国を跨ぐ共通利益を持つ人々は連盟や国際組織を作る。

共通利益を得られなかった人々は「分断」を感じる。
それが「時代」や「世代」という概念として表現される。

どちらも多数派の共通利益に対する少数派が感じるギャップだが、
時代は年齢に関係ない場合、
世代は年齢に関係する場合という細かい違いがある。

前述の通り、組織は共通利益によって形成されている。
つまり、「時代」と「世代」も組織の究極な延長線である。

懐柔

医学や科学が遅れていたため、気づかれなかった人権問題やニーズは当然あるが、現代が注目している人権問題にまつわるマイノリティのほとんどは長い研究歴史を持っている。

完璧な配慮は求めていないし、
そういった要求が妥当とも思っていないが、
今まで全く何もしなかったケースに対して、
多数派の人々は一切違和感を感じないでしょうか?

歴史は本当に繰り返さないのか?
それとも繰り返しているのに気づいていないだけなのか?

そもそも繰り返すのではなく、
一度も愚行が止ったことがないのが正しい解釈かもしれない。

少子高齢化が進み、多数派の共通利益の構造に揺らぎが生じ、無理にでも「少数派を懐柔するために共通利益の適用範囲を広げる」のがこの時代の多様性の真相である。

「マイノリティの協力が必要!」
「協力し合って、より良い未来を!」
「君たちの障害や欠陥、根性の無さを個性として認めるよ!」

🐺チワワ「自分達でやっていけよ。だっさ笑」
🐻熊「おい、チワワ・・・よく言ってくれた!」

今までマイノリティの未来を何故気にしなかったのか?

事実としてほとんどのマイノリティが注目され始めたきっかけは、
人材投資や少子高齢化、産業利益最大化などである。
日本政府がそう宣言したからね。
「人権推進」課題はいつも「能力開発」タスクに上書きされている。

「多様性」と書いて、「決め付け」と呼ぶ。

多数派は
・自分の財布の金が減らないと
・自分のお袋が袋叩きに遭わないと
・リーダ格の人が何かを言い出さないと
自ら自分達に有利なルールを変えたりはしません。

こういった人間性のなさは精神性の高い人間に言葉では表せないほどの絶望感を味わわせる場合が多い。

未来を待たない

人生において一番大事なものは運だと思います。
人生はガチャガチャの連続です。

どんなに頑張っていても、
毎日横断歩道を渡る時に車に轢かれる確率は変わらない。

しかし、
小さな運を無駄にするか、
世界や自分にとって価値のあるものに繋げるかは自分次第。

2000年前の人間と同じ行動原理をする現代人が居る。
2000年前の一部の人間は既に現代人より進んでいる場合もある。

前提を疑えてゼロから物事を考えられる人間は、
どんな時代でもその時代の遙先までたどり着ける。

過去の人間の過ちに対して軽蔑の気持ちを持つことで、
我々は本格的に反省し、覚悟し、新たな段階に進むことができる。

過去の人間の過ちを軽蔑することは、
現代の人間の過ちを軽蔑することと変わりません。
現世に留まっている人々からの洗脳を気にする必要はない。

「次の世代が我々の過ちを指摘するまで」に待つ必要はない。

あなたの軽蔑に値する人物は居る。
彼らを軽蔑したい気持ちは、
遠い先にあるより良い未来の早期実現に繋がっていく。

🐺チワワ「軽蔑は自身や他人に悪い影響はない?」

この記事はあくまで軽蔑の気持ちを大事にすることと、
大事にする理由を説明しただけであり、
軽蔑からの行動は全く別物です。

ネガティブな感情からネガティブな行動しか生まれない人は、
そもそも本熊の記事が読めないはず。

🐺チワワ「あっそう」

では、また会いましょう🐻

お気持ちだけで十分です。 お金は自分より立場の弱い人に使ってくださいね🐻