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【ギフテッドの本質】右脳優位の発散思考

一枚しか画像を載せられないので、分かりづらかったらごめんね。🐻は頑張った。

今回は脳の思考タイプからギフテッドの特異性を考察する。

ギフテッドは認知プロセスにおいて、右脳のほうがより主導権を持っている。

まず、左脳と右脳の違いを見ていこう。

左脳と右脳の能力特性の違い

左脳の場合
・部分的な思考の構築・分析能力
・論理構成力
・言語能力

右脳の場合
・全体情報処理、画像処理能力
・聯想能力
・直観力
・創造力
・感覚、感情処理能力


左脳の直線思考と右脳の発散思考

前述の左脳と右脳の能力特性の違いにより、それぞれ直線思考と発散思考といった全く違う思考タイプに分かれる。
※イメージが湧かない場合は図を参考してください。

直線思考

直線思考はある要素を起点にして論理的に思考を展開する思考タイプ。
一つの要素から別の要素との間には必ずロジック(因果関係)が存在している。

逆に明確なロジックが存在しない要素は思考プロセスから脳に外される。

このおかげで、私たちは記憶および世の中の無数の要素から答えを見つけ出し、決断ができる。

つまり、直線思考は収束していく思考である。


発散思考

一方、
発散思考はある要素を元に絵(断面)を無限に作っていく思考タイプ。
具体的には下記①⇒②のループを繰り返すことになる。
①ある要素(物体、事象、思考、感覚、感情)を起点にして、その要素が登場した場面(知識、現在の認知、過去の記憶)を断面として作成し、その断面の中にある全ての要素をスキャンする。
②スキャンした各要素に対して①を実施する。

つまり、発散思考は収束せずに発散していく思考である。


発散思考は様々な困難を引き起こす。
例えば

思考の暴走

各要素が登場した場面の中には明確なロジック(因果関係)が存在しない要素もたくさんあるため、ロジックに縛られない聯想能力は思考を暴走させてしまう。

考えれば考えるほど要素が増えていくため、思考は収束せずに広く深く複雑になり、いくら考えても納得する答えには辿り着かない。

そして発散思考は納得という心理状態をめったに達成できないため、どんな課題も未完成と見なされ脳は裏でずっと処理し続ける。

絵、感覚、感情の混沌状態

右脳は画像処理と感覚、感情処理に長けているため、思考は文字ベースではなく、絵と感覚と感情が融合した形で進行しやすい。

かつ、ギフテッドの情報処理速度が認知速度を凌駕することがあると言われるため、自分の脳の処理に追い付けずに処理結果に困惑する場合がある。

処理結果を共有する困難さ

発散思考の処理結果は絵に近いため、文字ベースでしか理解できない直線思考の人には共有しにくい。

想像してみてください。
あなたは美術館に行って好きな絵を見つけた。
その絵を言葉だけで他人に説明できるのか?
たとえその絵を書いて再現しようとしても、その絵に取り込まれた感性、感情は再現できるのか?

表現形式という意味で、現状の現実世界の絵はどう頑張っても三次元を超えることができないが、脳の絵の軸(次元)は無限に増やすことができる。
※たとえ現実世界の絵に温度や音声といった情報を足して三次元を超えたとしても、人間の感情情報を付加することはできない。

ギフテッドの孤独

脳は100%の領域を使っている。
つまり、左脳優位(直線思考)と右脳優位(発散思考)の区別はあるものの、片方の思考タイプだけを持つことはあり得ない。

しかし、思考の広さ、深さ、複雑さという意味で、発散思考は直線思考より遥かに遥かに上回る。

この思考タイプは遺伝、つまり生まれつきのものであり、意識的にバランスを変えることができない。

そのため、発散思考の人は直線思考の人に考え方を理解してもらえないため、孤独になりやすい。

この発散思考という宇宙船にギフテッドのハイパー神経というエンジンを搭載したら、地球に居る宇宙人のような孤独感を味わうことになる。

お気持ちだけで十分です。 お金は自分より立場の弱い人に使ってくださいね🐻