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可可の台詞について考えたこと。

「好きなことを頑張ることに、おしまいなんてあるんですか。」

この台詞、めちゃくちゃ好きなんですよね。

同フレーズのラブライブ!スーパースター!における役割はとても大きいと思っていて。

理由は、かのんと歌を繋ぎとめて“私を叶える物語”のきっかけを作ったから。また、同時に「視聴者への問いかけ」も兼ねているからなんですよね。

考察とかではないですが、この台詞について考えたことがあったので書きたいと思います。

駄文になりますが、ご一読頂けたら幸いです。

「好きこそものの上手なれ」

日本人なら誰でも知ってることわざ。
“好きなことにはおのずと熱中できるから、上達が早いものである“という意味で用いられています。
(参照:weblio辞書)

この言葉、私は、日本の文化を育んできたとともに「得意なことでないと好きだと言ってはいけない」という呪縛を生み出してると思うんですよね。

私は小学生の頃に2年くらい海外に住んでいて、外国の友人がいた時期があって。
その友人は自己紹介で「水泳が好き」と言っていたんですけど、授業中に見てみたら速くもないし、背泳ぎはけっこうフォーム崩れてるし。
大したことないじゃないか、と思ってたんですけど彼は「好き」だとしか言ってないんですよね。

本編での澁谷かのんも、またこの呪縛にかかっていた一人だと思っていて。
歌が好きで、才能もあって、叶えたい夢もある。
逆に言えば、人前で歌えない以外の要素は全て揃っているのに。
人前で歌えない→苦手→好きになるべきではないと思い込んで、自分の気持ちを掻き消そうとしていたんですよね。

そんなかのんに海外から来た可可が警笛を鳴らすのは当然で、すごく説得力があると思った。



それと、思ったことをありのままの言葉で突きつけるのがとても中国人らしくて良いんですよね。

世界には「察する文化圏」「察しない文化圏」があると思っていて。
経験からするとこんな感じです。

察する→日本人、韓国人
察しない→欧米人、中国人

海外で暮らしていると街中で面識のないアメリカ人から突然「いい帽子被ってるね、どこで買ったの?」と聞かれますし
大学時代、シドニーに短期留学に行った際も、自己紹介で同じクラスの中国人留学生に「日本人は語学力が低いんだな~」と面と向かって言われました。
(英検2級に落ちた事がある私の語学力が低いのは事実です。)

とにかく、いいことも悪いことも口に出します。
その根底には「言葉に出さないと相手に伝わらない」という価値観の違いがあって。
日本人みたいに「こういう風にしておけば察してくれるだろう」みたいな考えはないんですよね。
可可ちゃんの猛アプローチもすごく理解できるなと思います。

かのんの歌を聴いたのが留学生の可可ではなかったら、かのんは歌を好きになれず、物語は始まらなかったかもしれない。
クーカー、“文化のギャップ”が生み出した「運命のCP」なんですよね。


「好き」との向き合い方

私は「好き」であることの1番のメリットは「苦労を感じない」ことだと思ってます。好きであれば、一般人が苦労だと感じることでも、むしろ情熱を燃やして取り組める。

また、情熱を燃やして取り組めば事に工夫が施されます。
教科書を読んで100点を目指すのではなく、120点を取ろうと試行錯誤し続けられるんですよね。

そして、情熱を燃やすことは事の継続に繋がる。続けることができれば上達できるし、それを見ている周りの人から評価される。それが更なるモチベーションに繋がっていきます。

私はこの「好きこそものの上手なれ」の価値観が間違ってると感じませんが、少なくとも“全て”ではないと思っています。
理由は「続けることでに好きになる」ケースもあるからです。

とあるきっかけがあったり、誰かに勧められて始めたことを続けるうちにその魅力に気づいたり、自分を構成する要素の一部になったりする。
要するに、順序が逆なんですよね。

ただ、私がそれを否定できないのは、結局のところ「成すまでやる」以外に確かめる方法はないから。

Q.好きなことを続ければ上達するのか。
これを机上で議論するのは不毛であって、上達するまでやるしか決着をつける方法はないんですよね。
先人からのエール的な何かだと考えてます。

かのんちゃんも、苦難を乗り越え、自分に自信が持てるまで進み続けるしかなかったし
伊達さゆりさんがMCで「“私はこれが好きです”という気持ちを大切にしてほしい」と話していたのは、1stライブツアーで彼女と同じく「一つの目標を叶える」経験をして、オーディエンスの皆にもそういう体験をしてほしいからだと思うんですよね。

Liellaについて

ラブライブ!スーパースター!は「夢」を叶える尊さを教えてくれるコンテンツだと思っています。
キャストさんも皆夢を持っていて、オーディエンスの小さい夢を全力で応援してくれる。
“いつだって思い立ったら その日が始まりのDAY1”なんですよね。

キャラクターとキャストさんがシンクロしすぎてて、キャストさんの夢をコンテンツとして消費するのはいいのか(?)と思うことはあるんですけど。だからこそ深くて、前向きになれる作品だと思ってます。

Liellaちゃんが夢を追いかける姿に自分を重ね合わせるんじゃなくて、私自身も、自分の”好き“を大事にしたい。自分の置かれた場所を“好き”になれるよう努めるべきなんじゃないかと。

ひとまず、今月末のMTVライブで勇気を貰ってから、気合を入れようと思います。

それでは。最後までご覧いただきありがとうございました。🌷

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