見出し画像

【実家の介護未満】-「渡る世間は鬼ばかり」並の苦手な話2018.11.19

実家の母から電話があり、泣き声で困っている様子。疲れてお昼が作れないらしい。これから行くよと言うと「来るな」という。
押し問答あり、途中まで地下鉄に揺られたが何度もメールで来なくてよろしいと言われたので、引き返すことにした。

私が無理に行くと、娘が来たのはお前のせいだと両親がお互いを責める可能性もあり。
まったく不毛な争いをしだすから、実家では時々クサクサして疲れる。

先日などは、こうだ。
両親の健康診断に付き添った後、疲れてヘロヘロの二人に夕飯を作ってから帰ろうと思った。

おかずをテーブルに並べて「さあどうぞ」というと、父が母になにか些細な文句を言い、それから二人は言い合いになってしまった。

「あたしもういらない!全部あなたが食べなさいよ!」っていうような喧嘩。(笑) 子供かよ?って思った。
並べたおかずを、互いに手で押し付け合うようなことになったので、それまで頑固者たちにも優しい気持ちで付き合ってきたが、とうとう私の怒りが爆発!😌

「いい加減にしなさいよ!食べ物に当たるのやめて頂戴!」

って、テーブルをバンと叩いた。意外に大きな音がした!😱 鳩が豆鉄砲を食らったような顔の二人。老人を恫喝してしまったわよ。。。クーっ!

すると二人は次に、
「お前がそういうから!」「違うわよ、あなたの方でしょう!」

と、また喧嘩の上塗り。
お互いが以前とは違ってしまったお互いの姿を見てイライラする。
それはつまり自分が以前のように思うようには動けないということへの憤りなのかなと思う。

「もー!そんなに喧嘩したいならどうぞごゆっくり。私帰ります。さようなら。」

と言ってその日は帰ってきてしまった。

怒っていられるのは駅に着くまでで、そのあとは後悔とか、切なさとか。
どうして最後まで優しくできないのかなぁ。なんて考える。

他人だったら絶対に友達にならないタイプだよな。
と、思いながら、親だからなのか、嫌いにはなれないものです。

残りの人生をできるだけ幸せに暮らしてほしいと思うけれども、両親を見ていて、ああ、己の機嫌はどんなに年をとっても己の担当なのだなー、と感じてしまうこの頃。
いやはや渡る世間並みの苦手な話だわね。

ま、とにかく、父は麻雀が好きだから、デイサービスで麻雀しているのが楽しみ。頑固すぎて付き合いきれないが、マイペースであることはこの乱世には尊重されている。

母は今、何もない😢。以前はいろいろなものを作ったり習ったりして生き生きいたのに・・・。今はなんでも不満。父が不満、自分が不満。不満の後ろに不安がいっぱいあるんだと思う。忘れん坊になってきたことが不安。人生に不満なんて、とても気の毒だと思う。

親を見ていると、年を取ったら、ニコニコして周りの人に「ありがとう」と言える人になりたいな。と思う。
そして自分の大好きなものが一つでもあったらいいなと思う。

私など、大好きな東京タワーを見たら超ごきげんになれるのに。。。ったく、私の東京タワーをさ、大根みたいにずぼっと引っこ抜いて、母にあげたいよ。

(まあ、なんであれ、私が勧めるものはどれも母の気に入らないのはわかってるけどね!)

妹が小さいころに描いた母の日の作文を、先日母が「こんなの出てきた」って見せてくれた。預かって帰り、裏表カラーコピーして額に入れて実家に飾ってきた。
こんな手紙↓

「ままさんへ
まま、このままのかおをとっといてね。
ちょっと まんがてき だけど がまんしてね。
このままのかおを かべがみにでもして とっといてね。
ぜーーーーーーーったいに きねんにとっといてよ。
もうかくことないからバイバイ。

ままありがとう。」

-----

2022.9月 追記

この頃は両親の折り合いが悪くて、すぐ喧嘩して、側で見ていても険悪だった。お互いがお互いのストレッサーになってるような感じで、それなのになぜか同じ部屋に椅子を並べて暮らしていた。デイサービスを利用して、二人をなるべく離しておく方針でケアマネさんとも合意していた。

喧嘩やめて!って私が怒って、プリプリしながら料理していると、しょぼんとした二人の後ろ姿が見えて、いつしか、「あいつは、なんで怒ってるんだ?」「しらない。なんで?」「お前のせいだろう?」「しらないわよわたし」なんて会話をコソコソしているのが聞こえてきて切なかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?