To you

「しつこい女は嫌われるよ」
そんなの耳にタコができるほど聞いた
わたしは
嫌われたと察知したら
しつこく追いかけたりしない
しなかったつもり

だけど
何故こんなに
胸が抉られるような気持ちになり
心が揺さぶられ
涙が止まらなくなって
あなたを思い続けてしまうのか
自分でもわからない

多分
生きていて一番幸せだったから
短い間だったのに
一生分の幸せを貰ったから

だから
あなたが幸せになるのと引き換えに
わたしが泡になって消えたとしても
全然構わないと思った

あなたが苦しむのを
見たくない
わたしが苦しめたのなら
二度と思い出さなくて済むように
わたしは消える

あなたに罪なんかない
どこまでも真っ直ぐに
生きているだけだから

その姿が
とても愛おしく
とても眩しかった



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?