セーブエディター.comを使わないタイプの実機メモカ→PCSX2セーブデータ移行

RTX3070を積んだそれなりのゲーミング PCなるものを手に入れたこと、拙宅の薄型PS2の片面二層ディスク読み込みがだいぶヤバくなってきたことから、その死にかけのPS2とディスクとPCSX2を利用して合法エミュ環境を整えた。
無事動いたら欲が生まれて、昔遊んでた時の実機メモリーカードのデータを吸い出してエミュでも使いたくなった。
セーブデータの移行ルートはこうだ。

実機メモリーカード
↓(PS3+公式メモカアダプター)
PSV
↓(セーブエディター.comのPS2セーブデータ変換ツール)
PSU
↓(mymc)
PS2

多分、ネットとかで検索したら一番に出てくるルート。9割方これで吸い出しに成功した。
が、1タイトルだけmymcでのimport時に反応せず、全くPS2ファイルに書き込まれなかった。
『九龍妖魔學園紀 Re:Charge』のセーブデータだ。
「PSUファイル選択→開く」としても、PS2ファイル内の一覧に並ばない。ウンともスンとも言わない。

で、あれこれ試して、最終的には吸い出しに成功したので、備忘録がてらまとめておく。完全に走り書きなので、多分後日加筆したり画像を入れたりする(はず)。
九龍リチャージをサンプルとするが、PSVExporterで開けた時「各個別セーブデータ複数 +構成データっぽいやつ」みたいな中身してるやつは大体いけるんじゃなかろか。知らんけど。

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1.PCSX2で当該ソフトを普通に起動し、適当にセーブ。当該ソフトのセーブデータがPS2内に作成される
2.手順1で作成したセーブデータをmymcでPSU化。こいつを空セーブPSUと呼ぶ
3.何らかの手段で本セーブのPSVを用意(うちではメモカ+公式アダプターでPS3に移して作成)
4.手順3の本データPSVをPSVExporterのExtract All Filesで分解
5.空セーブPSUをps2save-builderで読み込み、各個別セーブデータと思われる6ファイル(九龍リチャージは1セーブファイルで6箇所セーブできることから類推)を削除
6.手順4で分解したファイルの中から、手順5で削除したのと同名の6ファイルを選んでps2save-builder画面にドラッグドロップ
7.XPSで出力
8.mymcでPS2データにインポート
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全工程をざっくり一言にまとめると「PCSX2側で作ったセーブデータの中身を、部分的に入れ替える」。これで成功した。
「本データPSVをそのままいじって送ろうとするケース」は全て失敗した。PSUだろうとXPSだろうと他の形式だろうと、mymcはウンともスンとも略。

九龍リチャージはもう何年もPS2故障に怯えながら思い出したように時々遊んでおり、ゲーム内蓄財も相当だった。なので他ゲーのセーブデータ移行に成功し、俄に期待が高まったタイミングでmymcがウンとも略ったときは「またオレスコ(※1)に怯えながらフラグ立てにゃならんのか」とか「また墨木の顔にゼラチン投げつけにゃならんのか(※2)」とか、まあ正直焦った。うまく吸い出せてよかったよ。

※1 オレンジスコーン。仲間入りフラグ管理がシビアなキャラの不加入確定時、当のソイツより心からの善意で主人公へ渡されるアイテム。数多くの九龍無印、同リチャージプレイヤーにトラウマを植え付け、某掲示板群では被害者の会も設立された。

※2 加入したての仲間へ大嫌いなアイテムを押し付け好感度を大きく下げる暴挙。仲間全員加入とインテリアアイテム全入手を両立させたいリチャージプレイヤーはこれを周回毎に行う