【活用事例】アート、トレカ、ゲーム、権利など様々なNFTの使い方! #NFTの歩き方3
こんにちは、雨弓です。第3回の今回はNFTとして2021年7月現在時点でどんな使われ方をしているかをざっくりジャンルごとに紹介していきたいと思います。
0.【序章】デジタル空間におけるNFTという革命
1.【FTとの違い】そもそもNFTってなに?
2.【技術】NFTってどうやって本物を区別しているの?
3.【活用事例】アート、トレカ、ゲーム、権利など様々な使い方!
4.【アート】デジタル空間で絵や動画や音声が価値を持つ!
5.【トレカ】思わず集めたくなる仕組みと体験!
6.【ゲーム】育てて交換、対戦!遊びながら儲かることも?
7.【その他】思い出に、記念に、自慢用に!歴史の1ページを記録して保有!
8.【法律】実はかなり複雑でまだまだ未整備な法体制や権利関係!
9.【税金】どんな扱いになるのか、知らないと怖い税制! (一般的な認識)
今回はNFTの主な使われ方を大きく4つに分けてざっくりとした解説を行います。この4つのジャンルはそれぞれ今後1つ1つを記事化して詳細を書いていきます。今回は大きなジャンルとして「こんな使われ方をしているんだ!」と思っていただければと思います。 そちらのジャンルとは以下になります。
(もちろんNFTは【NFTとFTの違い】そもそもNFTってなに?でも書いたとおり多種多様なものが存在する上に今こうしている瞬間にも急速に成長していますので、あくまでも2021年7月2日時点での分類となっています。)
☆アート
ここ最近、特に2021年になってからNFTとして大きな注目を浴びているのがアートの分野です。アートでは2021年3月にbeepleの絵が70億円で落札されクリプト業界だけでなく、世界的なニュースになりました。
さらに元々VRアーティストとして活動されていたせきぐちあいみさんがopenseaを使ってVRの絵を出品すると、当時の日本円換算で1,300万円となる69ETHで落札され、日本でも「NFTっていうのがすごいらしい!」と一躍認知度が広がっていきました。
せきぐちあいみさんはバイナンスが選ぶ100人のNFTトップクリエイターにも認定されるなど、その活動は日本だけでなく世界へと知名度を広げてらっしゃいます。
また国内では、日本初となるNFTマーケットプレイスを開始したnanakusaがNFTアーティストを募集し、実際に既に販売が開始され、少しずつNFTアートが広がってきています。
(nanakusaのアートページ)
NFTアートは業界の構造や収益モデルを一新させるような革命的な分野とテクノロジーだと【序章】デジタル空間におけるNFTという革命で書きましたが、ここは本当にいま熱量が凄まじい領域です。次回の「NFTとアート」の記事で詳しく説明します。
☆トレカ
2021年になってから爆発的な人気を博したのがNBA TOP SHOTでしょう。NBAはナショナルバスケットボールアソシエーションといい、アメリカのプロバスケリーグです。
NBA TOP SHOTはNBAのトレーディングカードをデジタル化したサービスで、NBAの試合の中で行われたスーパープレイを数秒の動画としてカード化しているものです。
もちろんNBAの試合自体は野球やサッカーなどと同様にネットや衛星放送チャンネルで見れます。このNBA TOP SHOTの画期的な部分はその「全体的な体感の良さ(UX)」です。実際に買うまでの体験は非常にワクワクするものであり、一時期私の周りの人間の多くがNBAを知らないにもかかわらず夢中になってハマっていました。これは「NFTとトレカ」の記事で詳しくお話します。
またバスケットボールだけでなく、サッカーでも海外リーグ(要調査)でロナウドのカードが3,200万円で販売されるなど様々なスポーツに少しずつ浸透してきています。
アートと異なる点としては、アートは基本的に現状で個々人が各プラットフォームを使って自分の作品をNFT化する個人の側面や傾向が強いのに対し、トレカはNBAやプロ野球リーグなど公式な法人・運営・団体が存在します。これは対象がアイドルになっても遊戯王になっても同じで、外部の誰かが勝手に作ってもあまり意味がありません。
ちなみに日本ではNBA TOP SHOTに発想を得て、SUSHI TOP SHOTが5月に誕生しました。これはYouTubeチャンネル登録者数が10万人を超える人気寿司チャンネル「銀座渡利」が始めたもので、5月22日に販売した100枚は発売後1時間以内に完売しました。
さらに来店した方限定のNFTや、SUSHIという仮想通貨で決済した人向けの特別会員券NFTなどさまざまな設計をしてユーザー、ファンを楽しませるなどNFTと実店舗やリアルな食事をつなげるという非常に面白い取り組みもしています。私はこのプロジェクトのコアメンバーの1人でもあるのでこちらもまた別記事で詳しくお話します。
(SUSHI TOP SHOTのコハダ)
☆ゲーム
ゲームではマイクリプトヒーローズやクリプトスペルズなどがあります。が、ここは私が全く詳しくないので誰か詳しい人に色々聞いてきます...。
☆その他(権利、記念系)
3月にはTwitterの創業者であるジャック・ドーシーが自身の初のツイート、つまり2006年に誕生したTwitterの世界初のツイートをNFTにして販売し、3億円超の値段が付きました。
さらにイーロン・マスクがツイートした影響もあり暴騰や暴落を繰り返してきたお騒がせコインのDOGEコイン、このDOGEコインのアイコンともなっている日本のかぼすちゃんの写真がチャリティオークションが行われ約4.7億円で落札されました。この落札された金額は寄付に当てられるとのことです。
このように単純な出来事や画像に対してもNFT化することができ、無価値だと思われてきた(というか価値化することができていなかった)事柄や事象にたいして価値化することができるようになってきました。
ただしそれらは当然超有名な人やモノがなにか特別なアイテムに対しておこなっているから価値をもっているのであり、誰しもが似たようなことをできるわけではありません。例えば私のツイートや画像も、NFTとして販売すること自体はとても簡単です。
実際に私は2021年の3月24日にチョコファクトリーというプラットフォームを使って自分の画像をNFT化していますが、これは売るために作ったわけでは有りません。
(雨弓のTwitterアイコンをNFT化したもの。もしどうしても買いたい方がいればbid(入札)していただいても構いませんよ)
というわけで今回はNFTが活用されているジャンル4つについてざっと説明しました。次回はNFTとアートについて、もっと詳しくお話ししようと思います。それでは!
監修:haruxx先生
※本記事内の図や表現はご自由にお使いいただいて構いません。
※この記事は2021年7月に執筆したものです
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