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本棚の迷宮

#本棚をさらし合おう という企画が目に留まったので、これを機に本棚を見直してみようと思って探索してみた。

 ところが本棚の手前に溢れかえった本があってなかなか近づけない。床に溢れた本はこのような百均のかごに入れてあって、このかごが今15個ぐらいある。これ、持ち手の部分を内側へたたむと同じかごを上にスタッキングできるようになっていてとても便利なのです。

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 このかごはハヤカワ文庫の数理シリーズ中心。コンピュータサイエンスとか数理論理学、論理パズルみたいなものが好きですね。

 本棚の数学棚はこんな感じ。

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 後列わかりにくいけど数学ガールシリーズ好きですね。前列左の方にはポリアの名著「いかにして問題をとくか」がありますね。かなり古い本ですが名著中の名著。

 右寄り、文字コードとか正規表現の本は拙作「ユニゾン」執筆時の参考資料。後列右寄りはホフスタッターの有名な大著シリーズ。

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 となりは吉田武先生の「虚数の情緒」と「素数夜曲」。「素数夜曲」はLispっていうプログラミング言語と出会うきっかけになった本。右の方の文庫は長野まゆみさん。後列も右半分は長野まゆみさんですね。

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 下の方はもはや取れない。一番下の段は車の雑誌などなど。その上の段は画集とか美術館の目録とかあれこれ。エッシャーの目録が見えますね。エッシャー好きです。宝塚の写真集とかも見えますね。

 手前のかごに見えるのは「ノイマン・ゲーデル・チューリング」と「マルドゥックスクランブル」の改訂新版。「マルドゥック・スクランブル」は初期文庫版、完全版、改訂新版と3タイプ持っていて、それもこの同じかごに入ってます。写ってないけれど。

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 その隣はこういう感じ。この下段は雑誌の「Pen」です。実はわたし「Pen」が創刊されたときから読んでました。ここしばらく読んでないな…。

 その上の段がこちら。

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 もちろん「雪町フォトグラフ」の参考資料です。

 左の方に見える「How to Draw」は絵を描く人にめちゃくちゃオススメの一冊。

 この本はパース(遠近法)を理論的に説明していて、正確な形状を取って絵を描く方法の習得に最適。この手のいろいろな書籍を読んできたけれど、これがたぶん一番わかりやすく、作例も素晴らしくて最高だと思う。

 この段はアートの実践方面の本が多い印象ですね。

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 ここはカオス。後列は映像関係で、映画監督の押井守さん関連の本。写ってないけど右の方には押井作品のパンフレット類が。

 手前は雑多な小説。無作為にある村上春樹、高橋源一郎、川上弘美。平野啓一郎を一冊挟んで右は広瀬正の全集。広瀬正のマイナス・ゼロはとても素敵な時間SF。この全集は文庫になってます。

 そして数少ないマンガコーナー。

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 F.S.S.。大好き。ほとんどこれしかマンガ読んでないと言っても過言ではない。もう30年以上読んでます。

 左の方にある「ほしのこえ」は今や雲の上の人となった新海誠さんの自主製作作品。のちに声優さんを採用してリファインされましたが、これは最初に公開された新海さん本人が声優をやっているバージョンのDVDブック。

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 隣はこういう感じ。奥はドタバタギャグの「ぱにぽに」。アニメ版の「ぱにぽにだっしゅ」が好きだったので原作も読んでみたという流れ。「ハルロック」は電子工作ガールが登場するマニアックなマンガ。

 手前の鈍器はピンチョン。

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 この辺は小説読本的なものたち。ときどき小説も並んでるのが謎。ちゃんと整理されていない証拠。後列は何が入ってるかよく見えませんね…。左の奥に見えるのは森博嗣っぽい。

 なお、棚の上はストライク・フリーダム・ガンダム。

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 ここもカオス。謎のラインナップ。別のところにレムコーナーあるのになぜかここにある「ソラリス」の文庫版。

 後列謎すぎるな…。ダナ・ハラウェイ、鉄人28号、東川町、相撲、財務系、オタク、イングマール・ベルイマン、ラース・フォン・トリアーなど。意味不明。左端の新約聖書はなんかでもらったやつ。

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 言語学系。ここに円城塔があるあたりがなかなか気が利いてる。綿矢りさがここにあるのは謎。後列にブルーバックスとかあるんだけど見えませんね。

「そうだったのか現代思想」の後ろに見えてるのはこちら。

 この本はめちゃくちゃ面白い。講談社の「類語大辞典」をやり玉にあげて、この辞書がいかにダメかを徹底的に解説するという内容。類語辞典というのがどうあるべきなのかといった観点や、ひいては、類語を辞書で引くという行為そのものにも目が向くような名著。

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 哲学。

 異論あるだろうけどこのコーナーはたぶん「哲学」。手前中央はわたしに「哲学とは屁理屈だ」という達観をくれた土屋賢二大先生のエッセイ。ぶち抜けた面白さで、全部同じ内容。偉大なるマンネリ。土屋先生は毎度同じノリのエッセイを書き、わたしは毎度同じように笑う。ゆえに我あり。

 前列はこの土屋先生を置いたので面白エッセイ系。左は宮沢章夫、右は北大路公子。ロスねこより右は何故ここにあるかわからないものたち。

 床にあふれ出たものたちとそれに阻まれて近寄れないあたりは割愛。と言いつつ、何が割愛されたのか考えてみると好きな小説家のものがほぼ割愛されてますね…。筒井康隆、村上龍、町田康などなど大量のものがベッドサイドや書棚の天井に近い辺りなど、写真に撮りづらいところにあります。この辺はまたの機会に。

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