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お悩み相談投稿には内容ちゃんと書いた方が良いし、投稿文の文字数上限は多い方が良い

「聞くだけ聞いて解決しないよ」をコンセプトとしたお悩み投稿企画が始まったらしい。同じ質問に2人が回答して、1つは無料公開、もう一つは会員限定らしい。炎上には(※編集サイドが)気をつけてほしいが、とても良いと思う。(ちなみに、初回はどちらも無料で読める)

(尚ヤンデルさんがRTしてたのを発見しただけで、シャープさんはフォローしてない)

で、この初回のを見て「お悩み相談投稿には内容ちゃんと書いた方が良いよ」と思ったので、それを書いておく。

「いわゆるぶりっこ」とは本当にぶりっこなのか

初回のやつがずっと見れるのかはよく分かっていないのだが、ざっくり内容を言うと「ぶりっこをしているが、転勤後もぶりっこを続けるか悩んでいる」というお悩みの話だ。

そして重要なのは、「ぶりっこだと表現している具体的な行動例が相談文に無い」のである。もしかしたら、本人が特定されてしまうなどの理由で編集上で省いたりしていて、原文にはあったのかもしれないが、掲載された相談文には「いわゆるぶりっ子」としか書いてないのである。

投稿者が思っている「いわゆるぶりっ子」が指すその内容が、「我々が思う一般的なぶりっ子」と同じであるかどうかは分からないのである。

もしかしたら本人がぶりっ子だと思っているだけで、「いや、それはぶりっ子というより〇〇ですね」と言われる内容かもしれないのに、「いわゆるぶりっ子です」で纏めてしまったが為に、適切な判断を奪ってしまっているのである。

特定のワードで省略すると普通に損する

私が知る、とある著名人は「モラハラって言う人の方がモラハラですからね」が口癖である。その人は仕事上、悩み相談を受けるので「モラハラで悩んでいて……」「過去のいじめが……」という相談が届いたりする訳だが、それらが来る度にそういった返しをしている。「他人は変えられないので自分の考え方を変えて生きやすくしよう」という事なのだが、流石に詳細が無いのにその返しはどうかと思うし、投稿者が傷ついていないか不安である。

今回は「ぶりっ子」で纏めているが、例えば「いや、それは暴行ですよね」と言われるようなものを「いじめ」「モラハラ」と纏めるとか、詳細を省いて単語だけ置いてしまうと、単語に持たれている偏見で回答されるので単純に損だ。

詳しく内容が書けるのなら、「あなたの方がそうですよね?」「あなたが悪いですよね?」と言われるようなワードは避けた方が良いのである。詳しく内容を書いた上でそう言われたのなら、そうなのかもしれないと一考した方が良いだろうが、ワードで纏めてしまったら「ただの偏見による回答」なのか、「事実に即した回答」なのか、判断がつかなくなる。

相談投稿の文字数上限は多い方が良い

やむを得ずワードを使わなければいけない場合が1つだけあり、それは文字数が多くて入りきらない場合である。

300文字オーバーしてしまった……何処かを削らなければいけない……ここは「ぶりっこ」で……ここは「モラハラ」……「いじめ」……「パワハラ」で通じるかな……よし!できた!

そう思った時、悲しいすれ違いは発生する。そもそも依頼文の「必要」「不必要」の判断は投稿者に委ねられており、取捨選択が適切にできているとは限らない。何回もやり取りするような個別のコミュニケーションなら不足を補えるが、お悩み投稿のコンテンツは基本一発勝負である。

投稿する人にはどうしようも無いのだが、もし「お悩みコンテンツをやってみよう⭐︎」と思っている人が居たら、文字数上限についてはゆとりを持った設定にすると書く方としては有り難くなる。

無限に等しい文字数にすると纏まりの無い文も送れてしまうので、「あえて文字数を少なくした上で選別する」という方法を用いたいならこの限りでは無い。

相談企画に投稿する人が求めているのは本当に〝アドバイス”なのか

今回の企画で個人的に良いなと思っているのが、企画趣旨として「解決されませんよ」と言っている事である。

相談コンテンツが炎上しやすいのは、「ベストアンサーを提示しなければいけない」「書かれているものがベストアンサーでなければいけない」という心理が書き手や読み手にあり、「助けを求める人が投稿者になる」という構図の影響が強いと考えている。

相談コンテンツの「助けてあげましょう」というのは「教えてあげましょう」と同義であり、基本的にウエメセ(上から目線)にならざるを得ない。
「自分が教えてあげられる投稿」を選んでいるうちに、「あなたのダメな所を指摘してあげましょう」と叱咤激励を続けているうちに、〝何かが狂って”門外漢な分野にまで言及してしまうのだと思う。

「誰かからの投稿を元に、持論を展開する」という形式のコンテンツをやりたいのであれば、その投稿内容はお悩みである必要は無く、「分析依頼」や「トークテーマ募集」「愚痴を供養しましょう」という様なものでもアリだ。お悩み相談の主旨で「この人の企画に投稿したい」と思う人は、多少内容が変わっても投稿したいと思うだろう。

「お悩み相談をやろう」と思った時、「それは本当にお悩み相談という名目でなければならないのか」という事は、一度考えてみても良いと思う。

蛇足(おわりに)

そんな訳で、ベストアンサーを考えさせない方向の主題を付けたこの相談企画は画期的であると思うが、ゴリゴリに燃える条件が既に1つ思いつく。

「いや、普通に打つ手ありますけど???????(窓口紹介せえや)」という案件を扱ってしまったら、普通にエンドレスファイアである

最後に「打つ手はないです」と言うのが決め台詞になっており、書き手の2人もそれを前提に文を構成するので、打つ手がある物を取り上げた時点ではちゃめちゃに燃えてしまうのである。

確実に「打つ手がない」と言って差し支えない様な、センシティブでは無い投稿を取り上げなければならないという重大な任務が編集側に課せられており、回答者の名誉のためにも頑張って欲しいと思う。

「初回に何故あの投稿を取り上げたのか?」みたいな事も気にならなくも無いが、「募集」や「回答」よりも「選定」「掲載(編集有無)」の方が炎上ポイント(リスク)が高いので、編集側が大いに頑張って炎上を未然に防いで欲しい。

みなさん、良い相談投稿(募集)ライフを!