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書籍『今までいきづらかった人こそ「これから」うまくいく』感想

高橋暢雄著、書籍『今までいきづらかった人こそ「これから」うまくいく』を読みました。
(著者は武蔵野学院大学の学長なので、通称「高橋学長」)

その感想みたいなものをここに記載していきます。

自分用のメモに近い程度の感想なので、
メインブログじゃなくてnoteの方に記載します。

「風の時代」がメインテーマということで、
まずは占星術が専門な人間としてのツッコミから。

そもそも「風の時代」とは何か?
本にも書いてありましたが、
木星と土星の位置が一致する(グレートコンジャンクション)場所が風属性の星座(双子座・天秤座・水瓶座)になる周期がくるから「風の時代」です。

占星術で出て来た概念なので、占星術界隈で有名な言説ですし、
スピリチュアル界隈も使うようになってバズるように流行しました。

「風の時代」というワードは、風属性(風のエレメントとも呼ばれる)の星座が意味のベースにあるため、厳密にやるなら、風のエレメントの性格(思考や言語コミュニケーションを司る)を元に解釈するのが正しいことではありますが・・・
とはいえ世間的にはもはや、「風の時代」≠「風のエレメントの時代」のように別物と解釈した方が良さそうです。

この辺の占星術の話なので占星術界隈でも色々と議論されていそうな問題でもあります。
したがって、そういうものとして占星術界隈に議論を任せたいです。

風の時代の成り立ち

そもそも、ここ最近の時代の変化は、スピリチュアル・技術革新を踏まえたものだと以下のものが挙げられます。

①神智学協会が広めた、春分点移動による「水瓶座の時代」(時期は約2000年頃~。諸説あり)
②グレートコンジャンクションによる「風の時代」(今回のメインテーマ)
③コンピューター、インターネットの発展
④ヌーソロジーの覚醒期(1999年、2013年~)
⑤新型の感染症の流行(2020年~)

そして、これらのことから「新しい時代」への期待は2000年代頃からずっとありました。
そうした中で、「古い時代」を「地の時代」として当てはめ、「新しい時代」を「風の時代」として当てはめた、流行ワードとして「風の時代」が提唱されるようになりました。

したがって、「風の時代」はもはや②のグレートコンジャンクションによるものというより、①③④⑤も複合したような概念として扱われてるものなのでしょう。

そもそも、西洋占星術というものは、20世紀ぐらいに現代占星術が成立してから、いかにして大衆向けとして浸透させつつ、占星学としての学術性も維持するかがずっと課題にありました。現代占星術自体が大衆向けにアレンジされることによって作られたため、大衆性が重要となっています。
そうした中で、「ホロスコープを前向きに捉えてしまおう」みたいな風潮もあるし、そういう一派もあります。

書籍『今までいきづらかった人こそ「これから」うまくいく』を出した高橋学長も、
「そんな流行ムーブメントに乗っかっていこう!」
というコンセプトで書いたのだと理解できます。

高橋学長はヌーソロジーとかも取り上げて、精力的に頑張ってくださっているので、これからもご活躍を期待したいです。

火の時代がちょっと気になった

占星術の専門家としては占星術的にちゃんと考えたい。
なのでこうも考えます。「1842年~2020年」が「地の時代」で、「2020~2219年」が「風の時代」。だから、それぞれ2020年以前は地の時代として強烈だったし、2020年からは風の時代として強烈になるというのは分かる。

そこで、以下の時代についてが気になりました。

・火の時代 1663年~1842年

これは何だろう?

ざっと調べてみると、この期間は日本だと江戸時代にほとんど該当します。
(徳川幕府が1603年~1868年。黒船の来航が1853年)
徳川家康が1603年に征夷大将軍になった後、
4代目の徳川家綱が将軍になったのが1651年、
5代目の徳川綱吉が将軍になったのが1680年となるらしいです。

西洋だとアイザック・ニュートンが生きてたのが「1643年~1727年」となるので、それが目安となります。
それより前はデカルト(~1650年)が活躍したり、
ガリレイ(~1642年)が活躍したりしましたが、
ニュートンが古典物理学を確立してから、近代科学が一気に発展するようになり、18世紀後半からのイギリスの産業革命へと繋がるようになります。

1842年からは「地の時代」であり、その約10年後に黒船が来航して、日本も西洋諸国の産業発展に巻き込まれていくことになります。

「地の時代」を「保守の時代」、「風の時代」を「言語の時代」とするなら・・・
「火の時代」は「革新の時代」ということになります。

火のエレメントは占星術的には「直観」を司るものです。
地が物質性の極であるなら、火は精神性の極となります。
四大元素の中で一番精神的で、一番新しいものをもたらす強いエネルギーを持ったものだとも言えます。

果たして、火の時代の頃はそんな直観先手で革新的なことはどれほど起きていたのか・・・

うーん・・・
まぁよく分かんないから良いや(笑)

本の感想と所感

さて、本の感想というより、「風の時代」についてが主な内容になってしまいましたが・・・

書籍『今までいきづらかった人こそ「これから」うまくいく』の内容の感想としては・・・
自分ぐらい色々と考えて生きてると、本の内容も「その通りだよなぁ」という感じが主になりました。

(そもそも、ヌーソロジーみたいにディープな哲学をやってると、大概のスピリチュアル本とか哲学とかもそこまで目新しい情報ではなくなったりするので・・・)

内容自体は高橋学長の考え方ライフハックという感じであり、
その受け取り手が結果を出すにはどうすれば良いかは結局、各々で考えていくしかないと思います。
だから「やっていきましょう!」です。

こうした内容を本に書いてまとめるだけでも大変と思うので、
よくまとめてくださったと思います。

この本はどんな人にどれくらいウケるのか、自分以外の感想とか、売り上げとかが気になります。

世間の反応はどうなるんでしょうか?
高橋学長自身も気になる所かもしれません。

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