大人になること

小学校の卒業式では、中学校の制服を着て、慣れない服装に戸惑いながらも、「あっ中学生になるんだ…大人に段々近づいてくんだな」と思った。

セルリアンブルーのリボンをつけて、ブレザーのボタンを留めて。小学校の卒業式の様子はVHSにおさめられていて、全卒業生に配られたので今も大切に保管している。

中学校の卒業式は「旅立ちの日に」を歌った。♪今別れの時~の辺りで急に涙がぽろぽろ出てきた。中学校は2クラスしかなくて、高校はみんな2~4駅離れた、それぞれの公立私立になるし、同じ高校に行く人は4人しかいなかったから、凄く寂しくて泣いた。


高校は私服だったから、卒業式の時はスーツを着るように指導された。卒業式のためだけにスーツを買った。薄いパープルのブラウスに、ストライプが入った上下スーツ。今思えばホストっぽい恰好。

7クラスあったから名前呼ばれてからが暇だった。校歌は8番まであって卒業式の時だけ唯一歌うことになってるから、必死で覚えたのを思い出す。凄いよね。8番までよ?

ああ、大学生になるんだ…知ってる人ホントにいなくなっちゃうんだ、って怖かった。人見知りな私はこのあとどうなっちゃうんだろうと思った。

案の定大学で友達はほぼ出来なかった。同じ理学部の学科の子も、女子が少なすぎて別に深く仲良くなることもなかった。でも1人でももう大学生だし特に不自由はなかった。

30歳くらいになったら私はどうなるのかな…想像つかんな、とか思った。

そんな私がわくわく不惑!


わくわくします。顔は老けたけど、お洒落は楽しい。小さい頃にずっと我慢していたことを大人になって楽しんでいる。旅行にも連れてってもらえなかった、お洋服もほぼ買ってもらえなかった。お小遣いなんてなかった。ずっと我慢していた。我慢するのが当たり前だと思っていた。

今、働いたご褒美にお洋服を買ったり、旅行に行ける。そしてまたお仕事を頑張ろう!ってなる。凄く幸せだ。

いい40代を過ごしたい。まだ40代始まったばかり。生理は2か月に1回とか生理不順で不安になるけど、女性として劣化しないようにお洒落を楽しむんだ。

なりたい大人に近づけるように頑張る。