振られた手紙
人生で2回、振られた返事としてお手紙をいただいたことがある。
一度目は中学校の3年生の時に赴任してきた数学、そして卓球部顧問の先生。
二度目は大学出たての講師時代に好きになった8歳年上の、あだなブーちゃん。
中学校の先生のは、私の性格について内に秘めた闘志がある子っていう評があった。ピアノが弾けて羨ましいと思った、とか。
8個上の人は、前に書いたけど実は事務の人とそののち結婚するんだけど、まさかそんなこと知らないし、手も握られたことあっからちょっとだけ期待したよねバカだよね。
手紙には、いつも一生懸命でとても素敵な人だなと思ってましたって書いてあった。優しいからさその人、いっつも助けてくれたんだよね。だから書くことも優しい。
振られてるところに、内面をお世辞であれ褒めてくれるのは嬉しかったし、不思議とどっちの恋も引きずらなかった。というか、振った相手にこうして直筆で丁寧に、どちらも便せん2枚も手紙を書いてくれるなんて、なんて紳士なんだ…って感動を覚えましたよね。
こんな経験は2度と出来ないと思う。そもそも恋をしないし。
手紙っていいよね。その人の字のくせとかさ、言葉遣いとか、自分だけが読めるんだよ?独占出来るって良くない?