日誌を読む時間

自分は、仕事量の多さと自分の容量の悪さ、周りの人間へのいら立ちとかで気持ちに余裕がありません。
そんな中、自分のクラスにいる時だけは心が洗われる。なんて優しい子達なんだと思って。とても誇りに思うのです。

私は、このクラスを持てて、本当に幸せだ。幼稚な面もあるけれど、いざという時は協力してやり遂げるし、凄い力を発揮して予定よりもメッチャ早く終わったりするし、何より一番は、不登校の子のことを一人一人がきにかけてくれてることだ。

一緒に授業を受けに行った日。彼女は教室に入る前に「緊張します」と振り向いて私に行った。授業が終わった直後は速足で教室を出た。そんな彼女に、話しかけていいのかなと若干気を遣いながらも挨拶をしてくれる子がいる。隣の子は、自然と教科書を見せて机をくっつける。普通に会話をしている。ああ、なんて心のあったかい子達なんだと泣きそうになった。

そして、日誌にはその日頑張ったこととか書いてあって、何人かの子が、その子のことを書いていた。
時数が切れた日は、私はショックでそっからこの週末までどっか気持ちを引きずって過ごしてたんだけど、日誌には、『一緒に進級は出来ないけど、もっと一緒に思い出を作りたいです!話しかけたい!』って書いてたり、『また一緒に授業を受けられるように、頑張って欲しい!』ってその子の素直な言葉で書いてあって。

思わずその文章のとこに花丸を書いたよね。

「私が泣きそうです」って私も正直にコメントを書いたわ。誇りだとも書いた。心底思う。私、このクラスが持てて本当に嬉しい。イラっときて怒った日もあるんだけど、でも、それを見事に打ち消す心のあたたかさがある。成績なんかよりずっと大切なことだと思うの私は。

この日誌のことを報告すると、嬉しそうな表情になっている。マスクしてても解る。でも、プレッシャーに思わないでいいんだよ、自分のペースを守って行くんよ、で、何か月後か先でもいいさ、また一緒に受けたい時にいつでも声かけてって言った。

その何か月後かってのはもしかしたら来週かもしんない。でも、期限を決めることが彼女を追い詰めることは解ってる。

校長から転学とかの話をされる。今は言うタイミングじゃないとは伝えといたけど、多分解ってくれない。

や、将来を考えれば言ってることも解るんだけど、正直それより、心と身体を治すのが先なんだよ。この学校へいたいって言う異常なこだわりもあるし、今レールに乗せるのは危険だ。

でも最善が解らない。誰か助けてくれって思うよ。