信じるのが怖い

味方だと言ってくれる。大丈夫、と言ってくれる。きっと話は聞いてくれる。甘えになっていないか?
迷惑なんてないと言われる。気を遣われると悲しいと言う。僕は会議以外なら暇なんだと言う。何時間も話を聞いてくれる。自分用の着替え用の準備室みたいなとこ、また来て一緒に話そうと言ってくれる。

私は、上の者は信用していない。それはあの方も言ってくる。言ったにして、立場が上の者の方が実質下だから、変わらない気がすると言われた。私もそうは思う。

でも、私はこのままずっと逃げて耐えてないといけないのか。逃げ場はある、お昼食べにこっち来てとか言ってくれる。居場所があるのは有り難い。それに、「主任通さなくてもやれるから。担任が纏まってれば」と言ってくる。
私は毎日びくびくしている。ああ、解決はしないんだよ。でも、話して気持ちが楽にはなった。でもでも、今また不安になっている…
このままずっと過ごすのか?遠くに羽ばたいてった方がいいのか?

転勤はしない。と言ってくる。「しないでくれ」って意味で言う。最初に私が、その準備室に一緒の階段を上がる時に、「思えば過員だから私、希望出せるんですよね☆」って、キラーン☆って感じで何となく言ったら、絶句してしまっていた。

「えっ…出ていかないで。僕がいて欲しいから」と言われたんだけど。私は耐えて、耐えきれなかったらまたあなたに相談するんかもしれんのですよ?迷惑極まりないでしょう?

どんだけ周りに気を遣って生きて来たか。知らないでしょう?!

…あ。知ってるんだった…3組さんとそんな話になったんですよ、って言った時に、突っ込んで聞かれたんだった…

「3組さんに、過敏な所がある、全方位に気を遣い過ぎだって言われたから、そう育ってきたし…って返しちゃいました」ってポロっと言ったら、子どもの時厳しい家庭だったの?とか、優しい口調で結構突っ込んだ話を聞かれた。

だから、気づいたら話してしまっていた。怒鳴られたし、色々…飛んできましたねーってさらっと。
「それって虐待ってこと…?」と聞かれた。「私はそう思いましたけど、実際親にも20過ぎてから聞きました」

あああ…なんでこんなことを話してしまったんだ。心開くにも開き過ぎだ。つい口をついて出てしまった。自分の話だしいいんだけど。

相手の幼少期の話とかも聞いたな…凄いお話をしてくる人なんだな。確かに、話し好きって言ってたし。3時間くらい平気なんだろな。

私はこの人の時間を潰してしまった。でも、相手はいつでもまた話そうと言ってくれるし、ストレスが和らぐ、俺ももっと頑張んなきゃいけないなと反省する、話してると安心する、心が落ち着くと言ってくれはする。

でも、それを信じきれない自分がいる。社交辞令でしょだって。

私以外にもそんな人間はいっぱいいるんだ…でも、私には正直救いの手を伸ばす相手がこの人含めて本当に少数しかいないんだよ…

仕事を楽してやる人間達は、この1年半見て来て信用しないと決めているから。

優しいから甘えそうで怖い。