薄らぐ

起きて、雨の音を聴きながら

「これが薄らぐってことなのかな」

と思ってる。何だかちょっと切ない。涙は殆ど出なくなった。きっと私はこのまま、彼のことを思い出に出来る。昨日神社の帰りにもそんなことを思ったけど、今日はさらにその気持ちが強い。

きっとこうやって、考える頻度も少なくなるんだろうな。きっと相手はもっとその前に少なくなってたんだろう。
忙しかったもんな…私は労わってあげられなかった。あれだけ、私のことを癒しと言ってくれて、優しい笑顔に癒されると言ってくれたのに、私は…

会った時のことを昨日ふっと思い出してしまった。
温泉に一緒に行けて嬉しかったのに、帰るってなると寂しくて、いつも、次はないような気がして車を降りる直前もいつも悲しくて、それが顔に出てしまってた時。
「笑って。…笑って。お願い、笑って」
って何度も言われてた。私は必死で笑ったけど…

もっと優しい笑顔を向けたかった…

相手の忙しさとかを癒したかったという思いが今はある。だから、今はもう直接出来ないんだけど、職場ではいつも笑顔で誰に対しても平等に、優しく、柔らかい雰囲気を忘れないでいたいな。

私に自信をつけてくれた、私の知らなかった私の長所。彼が教えてくれた長所。

大事にしたい。