私の色は

合格発表の日に、私、受付係だったんだけどなんかその日一日異様なテンションになってて、ドキドキと楽しみと不安とで入り混じって、気づいたら…お気に入りのスカートをストーブで焼いてしまってたわ。

なにーーーー!同じ受付の先生が教えてくれて。あれ?焼けてない?ストーブの縦の痕がまんまついてるよ!って。

私は廊下で、うーーーーあーー!ショック!と言ってるそこに、校長も教頭もいましたよ。

あはははは。伝説だよねって言われてさ。くるくる回ってるうちに焼いちゃってたみたいだ。寒い寒い受付を3時間ほどやって、定時過ぎてやっと終わって、別のストーブにあったまってる時にちょうど校長が来て。「また焼くなよ!」って言われて。わーーー!って言っちゃったよ。

おっちょこちょいってかバカなのね私。

それが一番の特徴かも…かなしいかな。

あと、同じ担任の人に言われたのは「あなたは周りに気を遣い過ぎ!大丈夫だから。」と。大丈夫、焦るなと私が謝る度にそう言ってくれて。

私はそこでまた考える。ああ、謝ることももしかしたら他人の負担になってるのかなとか。不快に思う人もいるのかなとか。

その人は不快に思ってないだろうことは解るんだけどさ。こういう性格になったのは幼少期が大きいんだよな。

やっぱりね、虐待だって思いながら幼少期を過ごして来たから。親は違うって言って、凹んでたらしいんだけど、いくら的をはずすにしても果物ナイフを投げますかね。

謝りたくないのにもう正座したくないから仕方なく謝ってきた過去がある。人に気を遣って生きている。それで疲れない体質になっている。今更治らないと思うけど、こういう負の面だけで自分の色が出ないようにしたいなって強く想う。

前に担任した時に、「先生のクラスには先生の色が出てるよね」って言われた。その色を具体的に言うと「優しい色だね」って言ってくれたの。それが凄く嬉しかったから、自分の芯は崩さずに、優しい雰囲気のあるクラスにしたいなって思う。

わくわくしてる。みんなの色が消えないようにやれることを精一杯やるんだ。