3分で読めるレイルロオドのお話「ひかり、はじめてのクリスマス」&WEBTOON作品 レヱル・ロマネスク0 第24話「YourRAILerハチロク」シーン3ネーム&字コンテ
メリー・クリスマスですね。
皆様はどのようなイブを、そしてどのようなクリスマスをお過ごしになられましたでしょうか?
わたくしは個人的には激動だった2023年の累積疲労が出てしまい、またレヱル・ロマネスクOriginのリリースでほっとしたとこもあったのか、
かなり休息多めにこの2日間を過ごしてしまいました。
のですがそのおかげで、ようやく調子が戻ってきた感もございますので、
ここから先は2023年のラストスパート、きびきびとがんばってまいります所存です。
ということで早速、WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』のネーム、
先日公開の第24話「「YourRAILerハチロク」シーン2
に続きます、シーン3のネームを公開させていただきます。
電車姫様からのミッションクリアのご褒美――
受け取りのはずが、なにやら新しい提案をされて……
という感じのお話でございます。
で、本日の短いお話は、せっかくですので時節ネタ、クリスマスをテーマに書いてみたいかなと思います。
登場するレイルロオドは、れいな。
で、『レヱル・ロマネスク Origin』ポーレットルート、ひかり誕生後のお話、としてみたいかと思います。
タイトルは「ひかり、はじめてのクリスマス」
どなたにも無償でお読みいただけるお話となりますので、よろしければ――
Originポーレットルート未読の方におかれましては、ネタバレご注意の上で――ご笑覧いただけますと幸いです。
■れいな■
御一夜鉄道キハ07s専用レイルロオド。
マスターであるポーレットとその夫との間に愛娘・ひかりが誕生したことにより
「おねえちゃん」という新しい称号を得て、大いに張り切っている。
『ひかり、はじめてのクリスマス』
「はーい、ひかりちゃん、クリスマスケーキですよー、かわいいねー」
「これはママ特製のローストチキンだ。ひかりはまだ食べることができぬが――(もぐっ、むぐっ、ごくっ)――
うむ! 最高の味なので、来年はぜひ一緒に食そう」
「あ、パパ! まだいただきますもしてないのに」
「ああ、うむ、すまぬ。いささか気が急いてしまったようだ」
「ほんと、気が急きすぎですってば。離乳食もまだまだなのに、来年のディナーの予約だなんて」
「あぅっ……」
「「!!!!」」
あらら、バウンサーで気持ちよくねんねしてたのに。
パパとママがさわぎすぎちゃったみたいですねぇ。けど
「ぅぇ、あーーーー」
「うふふぅ、ひかりちゃんごきげんですねぇ」
「ご機嫌も何も、僕に返事してくれたのだ。
な? ひかり、来年、チキンをパパと一緒に食べるんだよな」
「あーー、うーーー」
「あー、いいなぁ! じゃ、ひかりちゃん? ママも一緒、ね?
予約、約束」
「ぇうーーーー、あーーー」
「うふふぅ、じゃあ、れいなおねえちゃんもまぜてくださぁい」
「うっ、うーーっ」
「ふふっ。来年は更に幸せなクリスマスになることが確定してしまったな」
「っていうかパパ! ひかりがごきげんなうちに」
「ああ、うむ」
いそいそって言葉を形にしたみたいな動きで、かわいくラッピングされたちっちゃな袋が出てきましたぁ。
「ママとれいなと相談して、西松」
「パパ!」
「ではないな、あー、西の松の木の高い枝の上にある、サンタさんあての郵便ポストにプレゼントのリクエストをしたのだ」
「ひかりのはじめてのクリスマスだから、素敵なプレゼントが届いてほしいな、って思って」
パパもママもにこにこだから、ひかりちゃんもうれしくってにこにこ笑顔になってますねぇ。
「楽しみですねぇ。ひかりちゃん、サンタさんは何をくれたんですかねぇ?」
「ね? れいな、妹の――ひかりのかわりに、あけてあげて?」
「え!? れいながあけちゃっていいんですかぁ?」
「れいなに開けてほしいのだ。それほどの大役、おねえちゃん以外に務められるものはあるまい」
「わわわ、責任重大ですねぇ」
「あー」
わ! ひかりちゃんに催促されちゃいました!
じゃあ、ひかりちゃんが喜ぶように、包み紙わざとがさがさがさって音をたてながらよいしょっ、開けて――ぱかっ!
「わ、ひかりちゃん! 機関車柄――
8620柄のかわいいよだれかけですよぉ」
「れいな、裏側も見せてあげて?」
「わわっ!? 裏にはキハ07s!
これ、ぐるって線路でつながってる、御一夜鉄道よだれかけなんですねぇ!」
「うむ、日々姫にデザインしてもらい、御一夜シャツさんに特別にお願いしてつくってもらった」
「パパ!」
「ものだと、サンタさんがいっていた」
「あーーー」
わわ!? ひかりちゃん、よだれかけに興味津々ですねぇ。
将来的に、鉄道ファンになる可能性、高そうですぅ。
「れいな、つけてあげて?」
「はぁい。ひかりちゃん、お首失礼しますねぇ」
ひかりちゃん、ちっちゃなお手々をれいなに伸ばしてきてくれます。
よだれでべとべとなお手々だけど、うふふぅ、れいなに興味もってさわってくれるの、うれしいですねぇ――っと。
「はぁい! ――わあ! ひかりちゃん、すっごく似合いますねぇ」
「おお! これは――」
(ぱしゃっ! ぱしゃっ! ぱしゃっ! ぱしゃっ!)
ポーレット、素早いですねぇ。
ひかりちゃん、いろんな角度から写しまくってるポーレットのこと、目で追っておもしろがってるみたいですぅ。
「くふーーーーっ、あーーーーっ」
「「「あ! 笑った!!!!」」」
よかったですぅ、はじめてのクリスマスプレゼント、ひかりちゃん、喜んでくれてますねぇ。
って、あ! そうですよぉ。
「せっかくのごちそう、さめちゃいませんかぁ?」
「「あ!!!」」
「れいながひかりちゃんあやしてるから、その間に食べちゃってくださぁい」
「ありがと、れいな。それじゃ、ね? パパ」
「うむ、メリークリスマス」
「メリークリスマス!」
(キンっ)
うふふ、おふたりはシャンパンですねぇ。
れいなも軽油でお相伴――
「あ-」
あ、そのまえにひかりちゃんもミルクですねぇ。
ポーレットがさくにゅうしておいてくれたの、あっためて。
「はぁい、ひかりちゃん」
「えーあ」
「!!!!!!」
いま、ひかりちゃん!
れーな、って、れいなのお名前読んでくれましたよね!?
”ぱぱ”より”まま”よりもっと早くに! れーなって!!
「うふふぅ、ひかりちゃん、最高のクリスマスプレゼント、ありがとうですぅ」
「うーーーーー」
けどけどこんなに素敵なプレゼント。ポーレットたち、ぜったいヤキモチやいちゃいますから。
「ね? ひかりちゃん。このことは、ふたりだけのヒミツにしておきましょうねぇ」
;おしまい
///
いかがでしょうか?
ひかりちゃん書ける機会あんまりないので、せっかくのクリスマスということで書いてみました。
他のルートでのクリスマスもまた、機会あったら書いてみたいとも思います。
というわけで、WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク』0の過去話
、
どなたにも無償でご確認いただける0~7話はこちらで
それ以降のまとめはメンバーシップ特典で
それぞれお読みいただけますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。
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