成功する「聖地」はいったい何が違うのか?
本日は、いわゆる「聖地」について考えてみます。
コンテンツ内で描写される、実在の――
あるいはそれだとはっきり類推できる場所や店舗等は、そのコンテンツのファンから「聖地」と呼ばれるようになります。
聖地を訪ね、キャラクターがとったものと類似の行動を取る等の行動は、作品ファンの間では一般的に行われるものであり。
そうした行為は「聖地巡礼」と呼ばれます。
コンテンツの人気が高く、ファンの母数が多くなればなるほど「聖地巡礼」の生む経済効果も、また大きなものになっていきます。
『らき☆すた』の鷲宮神社。
『ガールズ&パンツァー』の大洗。
『ラブライブ!サンシャイン!!』の沼津などは、
聖地巡礼の生む経済効果を、ファンにも地元の方々にも喜ばれる活用をした大成功例として知られています。
半面、地元とファンとの軋轢を生じさせてしまう、まったく盛り上がらない、等の失敗例も数多あります。
なにが成功と失敗を分けるのか?
その参考資料のひとつとして、大成功例の筆頭格。
旧鷺宮町商工会が公開している
「鷲宮・らき☆すた聖地10年史」
http://www.wasimiya.org/history/
を読んでみましょう。
以下、同サイトから重要と思われる記載を抜粋、転載していきます。
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■2007年■
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――旧鷺宮町商工会のこの一連の動きの中で、わたくしが重要そうと感じますのは、以下の2つのポイントです。
1: 地元の方々、コンテンツのファン、両者からの聞き取りを、問題認識後、極めて早期に行った
2: 権利者への問い合わせも迅速。かつ、初動から地元側からの企画案を持ち込んだ
その結果としてのイベント開催・物販を通じ、ファンが喜び、かつ地元に直接的な利益が生じる企画が大成功しているわけですから、上記2点は、いわゆる「聖地興し」において、大変重要なポイントなのではないかと、わたくしは類推いたします。
この「鷲宮・らき☆すた聖地10年史」は大変勉強になるサイトかと存じますので、今後ちょこちょこ、そちらを読みといていく、的な記事を書いていければとも思います。
なぜわたくしがそのようなことをやりはじめたか、と申しますと。
わたくしが企画・原案を務めておりますコンテンツ『レヱル・ロマネスク』の聖地のひとつ。
TVアニメ『レヱル・ロマネスク』において、レイルロオドたちが集って会議をしたその舞台である
「Cafe亜麻色」(熊本県人吉市)さんが、来る2023/05/08にオープン10周年を迎えられ。
その直後の日曜日である『2023/05/14』に、『Cafe亜麻色10周年記念イベント』をご開催されるからです。
同イベントにはわたくしもゲストとしてお招きいただけまして。
かつ、イベント内容に関しましてもお手伝いできる立場でございますので、
せっかくの聖地の周年記念イベント! できるかぎり盛り上げられれば――と考えております。
現時点でも
「キジクマ弁当」の復刻(限定20食)
「キーホルダー、コースターのプレゼント」
「まいてつステーションカフェ紙ナプキンの活用」
と、お楽しみいただけるのでは!? という催しをいくつかご用意しているのですが。
更に楽しく充実のイベントとしていきたく、先人に学ばせていただいております次第です。
『聞き取りの大事さ』を本日は学びましたので、メンバーシップ会員の方はこちらの掲示板から
そうでないかたはこのツイートへのリプライで
「イベントでして欲しい/してみたいことや、あったら嬉しいノベリティ」についてのご要望、
もしもあったらお気軽にお寄せいただけますと嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
(次回、4/15更新では『レヱル・ロマネスク0』第8話「ほうしょうきさきと包帯少女と」のシーン1ネームを掲載してまいります)
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【メンバーシップ限定記事のご案内】
『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』
にご参加いただきますと、内部設定資料や、レイルロオドたちにまつわるのショートストーリー。あるいは掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。
『レヱル・ロマネスクゼロ』のネーム掲載時には、そのネーム制作の下敷きになる字コンテや、推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などを公開していきたく思っております。
ネームとあわせて、どうぞご笑覧いただけますと幸いです。
『御一夜鉄道の聖地興し』
(あらすじ)
TVアニメ『レヱル・ロマネスク』の舞台として
数多登場した御一夜鉄道沿線。
それをビジネスにつなげられないかと、ポーレットは知恵を絞ります。
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