【急行ゴンドワナ 2】山形県 白布温泉・西屋旅館
伊達家の次は上杉家だ。徳川家と敵対した上杉家は関ヶ原後取り潰しこそ免れたものの、会津120万石から米沢30万石に減封された。しかし徳川家との関係修復に努めた筆頭家老・直江兼続が米沢郊外の白布温泉で量産した火縄銃が大阪冬の陣で徳川軍に貢献し、2代将軍・徳川秀忠から感状を得たという。
その白布温泉には江戸時代より続く3軒の茅葺旅館(東屋・中屋・西屋)が平成初期まで残っていたが、2000年に東屋と中屋は惜しくも焼失、かつての姿で令和を迎えられたのは西屋のみとなった。開湯は鎌倉末期