12月11日(月)冬戦争12日目

 ルドルフ・ホルスティ外相は、ジュネーヴで開催された国際連盟総会で、演説を行った。それは紛争解決への彼の立場を述べたものであった。その演説の中で、彼はソ連のマキシム・リトヴィノフ前外相の言葉を多く引用した。そして、ソ連の現在の方向性を非難した。しかし、実のところそれは虚しかった。リトヴィノフはすでに1939年5月に失脚しており、モロトフに代わっていたのだから...。

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