12月4日(月)冬戦争5日目

 市民防衛司令官のアールネ・シフヴォ中将は10項目の命令を発した。それは以下のようなものであった。1、空襲警報が発令されたら急いで防空壕に入ること。その場所は事前に知っておくこと。2、郊外に住んでいる者は、周辺地域を周知しておくこと。3、警報なく奇襲的に爆撃された際は、急ぎ緊急防護を図ること。とくに開けた場所に長い時間いるときに当てはまる。4、照明弾が爆発した時は、素早くその場を去ること。5、爆弾の破片には触れてはならない。6、もしガスの臭いに気づいたら、頭を頭巾で覆うか何か多孔質の素材、草、苔、あるいは何か布を通して息をすること。7、ガス液の奇襲を受けたら、オーバーコートで頭上を覆うこと。8、ガスに汚染された場所に注意すること。9、空襲時は車両を歩道側に停めること。10、平静を維持すること。

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