12月15日(金)冬戦争16日目

 ヴァイノョ・タンネル外相は、夜半午後10時30分ラジオで演説を行った。演説はスウェーデン語とロシア語で行われ、率直にソ連のモロトフ外相に向けられたものだった。最初にタンネルは、彼やパーシキヴィがモスクワ交渉を行ったこと。タンネルとしては、ソ連の領土的要求には合法な権利とは認められないが、フィンランドとしては同意する準備があること。交渉は決裂し戦争勃発後、全ての連絡、そして伝達の試みは失敗に終わったことを述べた。

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