12月17日(日)冬戦争18日目

 キュヨスティ・カッリオフィンランド共和国大統領は、ラジオで演説を行った。カイサ・カッリオ夫人もクリスマスのお祝いを述べた。カッリオはフィンランド独立当時からの有力政治家で、農民党所属、3回の首相経験を持ちフィンランドの危機と言える3年の間大統領を勤めた。カッリオは国内および外国に対して、マスコミそして一般に指導者のあるべき姿を示した。彼のパフォーマンス、とくにラジオ演説は戦時にあって、前線および銃後の人々を勇気づけた。カッリオは戦争中から病気に悩まされていたが、戦後はカレリア避難民の入植に力を尽くし、冬戦争終結後わずか9カ月の1940年12月19日死去した。

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