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楠木ともりは優木せつ菜だ。

君のような才色兼備で度胸もあってエモい言葉を即座に言えるガキは嫌いだよ。ともり。

こんにちは。かみなりひめです。
ヘッダーは楠木ともりさんのTwitterから。せつ菜。
あ、もちろんせっつーもともりるも好きですよ。笑

さて、私のnoteでは以前も楠木ともりさんに言及したことがありました(過去記事を参照ください)。

その場の雰囲気意義目的
そのようなものをを理解し、的確にMCに織り込む
絶妙な緩急の付け方客を引き込む話術
人生何周目だ?」と感嘆せずにはいられない程。

その真摯前向きな姿は、
彼女演じる優木せつ菜とも重なるものがあります。

楠木ともり画伯。絵まで上手いのよ

例えば、昨年12月のニジガク1st終了時。
楠木さんは以下のように振り返ります。

ヘッドライナー優木せつ菜として舞台に立つに当たっての苦悩は、2日間のMCでもその思いの丈を述べておられました。

しかし、私は思うのです。

ともりよ。
もうせつ菜を演じなくていい。
なぜなら、貴女はもう既に
優木せつ菜そのものなのだから。


いや、さすがにまだ早くない?
なんてお思いの方も多いかと思います。
そりゃそうだ。アニメで演じてすらないのに!

そう感じているそこのあなた。
まずはこの曲を聴いてみてください。

楠木ともり『ロマンロン』

作詞・作曲は楠木ともりさんご本人
アンニュイ感漂うロックナンバーです。

この『ロマンロン』を読み解きながら、

楠木ともり=優木せつ菜

という構図を導きだしていきます。

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さて、『ロマンロン』の主人公は「」。
」は、「トーキョー」という観念的な "都市" 空間にいるひとりの大人であり、幼少期の夢を無くしかけている状態です。

トーキョーは 薄暗い閃光放って
消耗した MPも回復できぬまま
相当な 厄介者の説法聞いて
硬化した モノクロのレム睡眠
往々にして「現実的」が正義で
は 妄想と毛嫌いされるだけ
冷凍した 記憶を溶かす時を
ひとり 待っている
まだ 僕の夢はヒミツ
永久不可侵領域

トーキヨー」とカタカナで書かれているのは、
具体的な街の名前としての「東京」ではなく、
あくまで観念的な "都市" のイメージなのでしょう。

この「トーキヨー」では、
MPも回復できず、眠りも色褪せた浅いもの。
しかも、厄介者の説法つき。

ここでは、現実性のみが正しくて、
」は「妄想」だと切り捨てられます。
ゆえに、「」を封じ込めてしまうのです。
」にしか触れられない永久不可侵領域へと。

それでも「」は「」を思い出そうとします。

僕の前を過ぎる
子供達のパレードは
不安感 煽るメロディー
離してくれない

夢を持つ「子供達」。
夢を「冷凍」した「」。
夢に満ちた子供達は、「」を刺激します。

お前にも夢があったんだろう?と。

されど
僕は 見たくない
待ってよ 待ってよ
弁明させてよ
待ってよ 待ってよ
苦味さえ美しい
あたためてくれる場所

ですが、同時に「」は「」を取り戻すことも拒否してしまいます。
今、自分が生きている空間に対しての、
そして、「」を叶えられない自分に対しての
弁明」が必要だからです。

そんな苦々しさをもに変えてしまう
あたたかい空間を欲していると見えます。

さて、「僕」はどうするのか?

夜景に流す
僕しか知らないな
辛くて汚い毎日
綺麗に洗って

冷凍」された「」。
氷を溶かせば、水になります。
」の凍った「」は、となりました。
そして、現実性を追い求める空間を洗い流します。

僕の前を過ぎる
子供達のパレードは
可能性 煽るメロディー
離してくれない
夢幻的
悪いことじゃない
僕の灯よともれ

先ほどの歌詞と見比べてみると、
不安感」から「可能性」へと変わっています。

子供達」の夢に満ちた「メロディー」が
ポジティブに捉えられるようになったのです。

最後は、「夢幻」を肯定し、
自身の灯火を輝かせていくのでした。

**********************

ここまでを読み解いてみると、

「灯」=幼少期の夢

であることが見えてくるでしょう。
まとめると、こう言えるのではないでしょうか。

『ロマンロン』は
現実性に囚われずに
夢の灯火を点けることを
認めてくれる歌なのです。

注目すべきは、この「灯す」という動詞。
楠木さんはその「ともり」という芸名にちなんで、
ファンの心に火を灯したいと言うのです。

昨年12月に行われたバースデーイベントでも、

演技だけでなく、音楽にも羽を伸ばして真っすぐ向き合いながら、皆さんに寄り添える曲皆さんに響く曲をたくさん歌っていきたい。

と思いを述べています。

これを、『ロマンロン』の文脈と重ねてみると、

楠木ともりという存在によって
ファンに寄り添い、「夢」を与えたい

ということになるでしょう。
これこそ、楠木ともりの野望といえるでしょう。

思い返してみると、
似たような「野望」を
抱く者がいましたね?

そう、優木せつ菜です。

私ね、実は大きな野望があるんです。
ちょっと恥ずかしいけど、勇気を出して言いますね!
それは、「大好き」を世界中に溢れさせちゃう、スクールアイドルになることなんです!
今の世の中、好きなことを素直に「好き」って言うの、ちょっと難しいじゃないですか?
恥ずかしかったり、誰かにバカにされちゃったり、色んな事情があったり……。
優木せつ菜 メンバー紹介動画より)

抑圧された「好き」という感情。
押し殺すことなく自分の「好き」を大切にしよう!
そして、誰かの「好き」も大切にしよう!
これが、優木せつ菜の願い(野望)だと言えます。

そんな野望を曲にしたものが、『CHASE!』です。

走り出した! 思いは強くするよ
悩んだら君の手を握ろう
なりたい自分を我慢しないでいいよ
夢はいつか ほら輝き出すんだ!

なりたい自分」(=)を我慢することなく、
」を追い求めることを力強く歌い上げます。

まさに、せつ菜の野望を歌う曲です。
「大好き」(=夢)を追いかけろ!と。


ここまで見てくると、

『ロマンロン』と『CHASE!』が
「現実に囚われずに夢を追いかけろ!」
という同じテーマを持っている

ことがハッキリしたのではないかと思います。

これはつまり、

楠木ともりと優木せつ菜が
同じ思考の持ち主である

と言い換えることができるでしょう。
この意味において、やはり

楠木ともり=優木せつ菜

であるのです。

今、誤解を恐れずに言えば、ニジガクメンバーで圧倒的に人気を勝ち得ているのは優木せつ菜であると感じています。

それは、この奇跡とも言える思考のシンクロ
あるのではないか、と感じています。
ここまで楠木ともり優木せつ菜一心同体だからこそ、優木せつ菜としての言葉により説得力が増すのでしょう。

ということは、
より一層のニジガクの盛り上がりには、

他のキャラクターと担当キャストとの
シンクロ率がいかに上がっていくのか?

に掛かっていると言っても過言ではないでしょう。

ニジガクのステージに立つのが
「18人」ではなくて
「9人」になっていくことを
期待してやみません。

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