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Fly into the moon with DiverDiva――DiverDiva「Shadow Effect」

こんにちは。かみなりひめです。

最近はめっきり寒くなりましたね。
また秋を楽しむことなく冬が来そうな
そんな予感がしております。

そんな冷えた心を燃やしてくれたのは
やはりあのユニットでした。

DiverDiva 3rd Single
「Shadow Effect」
発売おめでとうございます!

表題曲の「Shadow Effect」は、宇宙空間
髣髴とさせるデジタルサウンドを背後に、
村上奈津実さん(なっちゃん)のラップをはじめ
まくしたてる速さリリックが襲ってきます。

そんな一曲だからこそ、
ここの部分はなんて言ってるんだ?
と歌詞に惹かれてしまいます。

そして歌詞を紐解いたら最後、
その妙が放つ引力の虜となるのです。

1.「闇に浮かぶ未知なる世界」

Shadow Effect」の冒頭は
以下のような歌詞から始まります。

Take off 重力の境界線から解き放たれた
ガイアの灯り やっとたどり着いたね
”闇に浮かぶ未知なる世界”
わたしは今から 憧れのムーンウォーカーだ

(DiverDiva「Shadow Effect」)

わたし」のいる世界が月面であると
この歌詞から分かるでしょう。

このあと、「わたし」はクレーターへと
目線を移し、その広大さに驚嘆します。

ここは光当たらない裏側
クレーター近くで見れば広い!すごい!巨大!
想像の遥か超えたアートだった
”闇に浮かぶ未知なる世界”
知らない顔を覗かせ.. 心動いた

(DiverDiva「Shadow Effect」)

ここで注目したいのは、
闇に浮かぶ未知なる世界」という語。

冒頭で引用した箇所には、
闇に浮かぶ未知なる世界」とは
まさにそのものを表していました。

(つまりこういうことですね)

クレーターについての歌詞でも、
これはそのもののことを指すと
考えてよいでしょう。

ところが、2番に入るとこの
闇に浮かぶ未知なる世界」は
まったく異なるものを指し示します。

38万も離れた場所から見える景色は
パラダイム変えた 無限は嘘じゃないね
闇に浮かぶ未知なる世界
酸素のヴェールの向こう 目で感じて

(DiverDiva「Shadow Effect」)

38万も離れた場所」とありますが、
地球の距離は384,400km
酸素のヴェール」とはおよそ大気圏
ことであると考えられます。

つまり、ここで登場している
闇に浮かぶ未知なる世界」とは、
月から眺めた地球のことを指しています。

(つまりこういうことですね(第二弾))

同じ「闇に浮かぶ未知なる世界」という
語を用いながらも、まったく対照的な
地球という二者を表現しているのです。

2. 対比を乗り越えた「表裏一体」

さて、対照的な二者同じ言葉で表現する
という妙技を魅せてくれたDiverDiva

サビにおいても、特定の共通な歌詞
必ず置かれています。

Luna na Luna na Luna na
表見ただけじゃ語れない
Shadow and la la Light la la Light
人知れず まるで表裏一体

(DiverDiva「Shadow Effect」)

クレーターという光の当たらない窪みを
目にしたことで「月が綺麗な理由」に
気づいた、と歌い上げるのが1番

同じメロディでも、2番においては
全ては影響し合う」ということを
月は見せてくれた」のだと語られます。

これらを踏まえれば、「わたし」は
月によって、光と影とが表裏一体に
 相補的に働いていることに思い至った

ということが見て取れるでしょう。

光あるところに影がある」とは
昔からよく言われたものですね。

なにも、との関係に限らず、
あらゆる物事は比較対象があるからこそ
その価値が生ずる
ものです。

その意味で、
切り離せば Same as nothing!!
であるのは、確かに事実と言えましょう。

そのことを具体的に述べているのが
次の歌詞です。

Day and night 黒が強くあればコントラストが増していって
太陽の角度で姿形変えて Make up again
月のように わたしたちみたいに
Shadow and light 引力で引き合う

(DiverDiva「Shadow Effect」)

相反するように見える二者も、
互いが互いの特徴を強調するかたちで
補い合う関係にもなっているのでした。

3. 惹かれ合うDiverDiva

さて、先ほど挙げた歌詞には、
もう一点気になる箇所がありました。

Day and night 黒が強くあればコントラストが増していって
太陽の角度で姿形変えて Make up again
月のように わたしたちみたいに
Shadow and light 引力で引き合う

(DiverDiva「Shadow Effect」)

相反する二者が引かれ合い、補い合う
その姿を「わたしたちみたいに」という
表現をしているのです。

ここでいう「わたしたち」とはもちろん
DiverDivaの二人であるはずです。

思えば、今までDiverDivaのふたりは
お互いの個性をぶつけ合うことによって
お互いを高めあってきたユニット
でした。

そして、「Shadow Effect」の歌詞中では
そんな相反する二者は「Shadow and light」と
されていたわけでした。

ここで、ひとつの問いが生じます。

Shadow(影)とLight(光)、
 どっちが果林でどっちが愛なんだ?

ここまでお読みの皆さん。
いや、愚問では??」と思ったでしょう。

もちろん、私の答えも
Shadow=朝香果林
Light=宮下愛
  でございます。

これは、二人のデビューからすでに
決まっていた路線のように思います。

星空のように煌めくから
太陽のようにミナギルpower

(DIverDIva「SUPER NOVA」)

このうち、
星空のように煌めくから」は果林さんが、
太陽のようにミナギルpower」はさんが
それぞれ歌唱を担当しています。

さんの快活なイメージ
果林さんのクールな印象も、
それぞれ太陽・星空に合致しています。

さて、このように考えてみると、
太陽の角度で姿形変えて Make up again
とは、以下のように言えるでしょう。

太陽たる愛さんのパフォーマンスによって、
 果林さんがその姿を作り替えていく

これは、先ほど引用した過去記事でも、
クボターなっちゃんの関係性の変化として
触れた部分でもありました。

クボタに追いつきたいなっちゃん
そのなっちゃんの頑張る姿をみて、
自分も刺激をもらうクボタさん。

そのように考えてみると、
この「Shadow Effect」というのは、
クボタによるなっちゃんへの影響
なる意味をも内包していると言えます。

もしくは、クボターなっちゃんという
関係性が、果林ー愛の関係性にかなり
接近している
と言えるでしょう。

4. おわりに

Shadowたる果林さん=クボタ
Lightたるさん=なっちゃん

この二人は、
Shadow and light 引力で引き合う
と歌詞にありましたね。

やっぱりクボタとなっちゃんのことか!

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