ラブライブ!スーパースター!!ニ期第一話の(ネガティブな)感想

はじめに

結論から言うと、「スーパースター二期は自分向きではなかった」、それだけのこと
恐らくだけど、より若年層に広く受け入れてもらえるように方向性を調整してるんじゃないかな?という気がする

一般論として「自分が気に入らない」ものに遭遇した時、何も言わずそこから静かに立ち去るのがマナーであることは重々承知してるけど、シリーズ物の二期ともなるとそう簡単に割り切れなかったりするのだ
正直、この手のネガティブ寄りな感想ネタを書くのはどうかと思うんだけど、見直してもやはり印象が変わらないし、腹の中に抱えて吐き出さないでいるとどうにも気持ち悪いので書いておこうと思う(「王様の耳はロバの耳」ですな)

ニ期第一話が好印象だった方には本当に申し訳ないんだけど、自分の感想が好転しない限りスーパースター二期にはもう二度と触れないので、一度だけ御容赦を…

上滑りする追加キャラ達

まず、追加キャラ4名がことごとく上滑りしている印象が強い
元々ラブライブ!シリーズはアクの強いキャラ達がウリな訳だけど、二期で追加された四人は戯画化が行き過ぎていて、一期で積み上げた、相応に地に足のついた世界から浮いている印象が強い

一人目、OPを見る限り1年生のリーダー格になるらしい子は芋っぽくて大人しく引っ込み思案と、あれで方言があればサンシャインの花丸ちゃんの劣化コピー…というか語尾が不自然に「っス」なのは、まんま花丸になるのを避けるためだろうが、せっかく北海道出身って設定なのに生かせてなくて勿体ない
セイントスノー繋がりで北海道に"聖地"を増やしたい思惑があるのかも…、というのは邪推が過ぎるか

次、メスガキ風の配信者は、傲慢そうにみえて実は優しく気遣いができそうなタイプで、まんま平安名すみれ、如何にも"感動話"が控えてるんだろうなぁという感じ
他シリーズからキャラを引いてくるならまだしも自シリーズからとは正気か?と思わないでもないが、そこは流石にキッチリ色分けをしてくるんだろうと思う、多分

三人目、赤いストーカーの人、個人的にこれが一番キツかった
普段の凛々しい顔との二面性を強調したいんだろうとは思うが、やってることが只のキモヲタな上に、オーバーアクション過ぎて只の変態になってる
一体このキャラをどうしたいのか?きっと厳しい現実に直面して挫折したり立ち直ったりするんだろうと思う、多分

最後、ほぼ台詞がなかった人は どうにも既視感が強いと思ったら、スクフェスのNキャラ2人(クール系と発明好き)を足して2で割ったみたいな感じなんだと気が付いた
ラストでリーダー格と無理矢理二人三脚を始めた(上に解除後もリーダー格が勝手に階段を登り続ける)シーンは完全に意図も意味も不明だったが、これは二話以降にフォローが入るんだろう、多分

総じて新キャラ達の演出意図は、一期とは大きく異なる見せ方をすることで、異質なもの同士が擦り合わさっていく過程を一期とはまた違った形で描きたいのかな、と思わないでもないんだが、いかんせん大袈裟で行き過ぎていて不快感が先に立ってしまうのがツラい

それにしても見た感じ、赤い人と台詞がなかった人は実の姉妹(双子?)で、配信者と千砂都、リーダー格とクゥクゥは親戚に見えるんだが、どうなんだろうか
さすがにまだ9人しかいないのに書き分けできないなんてことは無いはずだから、顔が激似なのには何か意図があるとは思うんだが、一体全体なんなんだろう
もしジェネレーション・ギャップ的なものを描きたいのなら、キャラデザから大きく変えた方が分かり易いのではと思うのだが…

「無神経さ」

クゥクゥがスクールアイドルとして結果を出せなければ帰国する、という一期で散々張り続けた重要な伏線を一言でチャラにする(厳密には先延ばしだが)のは酷いにも程がある
一期ではクゥクゥの周りにスクールアイドルそのものを馬鹿にする者の存在を示唆しておきながら、"何の結果も出せていない"のに優勝チームが言及したから延長戦を許す?なんだそれ?

そのくせ、劇中で「何の結果も出せていない」を連呼してるのも無神経が過ぎる

無神経といえば、今回のかのんの行動も酷い
後輩に入部してほしくて堪らない彼女は たまたま部室に迷い込んだ子を部に勧誘する訳だが、あの描き方では、単にかのん自身のエゴで、相手なんか誰でも良くて、相手のことなんかお構いなしに、何でもいいから無理矢理入部させようとしてるように見えた
そのせいでせっかくの新曲も、美味しいエサをちらつかせて相手を釣ってるように見えてしまい、酷く白々しい印象になってしまっている

これがもしかのんが新入部員に消極的で、その上で内気なリーダー格の子の本心に気づいて…みたいな流れなら(サンシャインの再演っぽいが)綺麗だったと思うんだが、、、

酷いといえば、千砂都に「それって自己満足じゃない?」って言わせてるのも酷い
今作には大義名分(旧作での「母校を救う/名を残す」)が無く「全国優勝」という目標があるだけなので、必然的に素人(新入部員)なんか要らなくね?となるのは分かるし、それを否定するための台詞なんだろうとは思う
それをアスリート寄りの千砂都に言わせるのも、発言に説得力を持たせたいからなんだろう
でもさ、一期で、自己満足のためにダンスを始めて、自己満足のために音楽科に入学し、自己満足のためにダンス大会に出場し、自己満足のために退学届を用意して海外留学しちゃおっかな〜とか言って、大会に優勝したら自己満足のために普通科に転科した人が言っていい台詞か?

というか、そもそも部活動なんてのは自己満足なんじゃないのか?
そこに大義がない以上、大会優勝も とどのつまり自己満足の延長線上にあるんじゃないのか、と思えてしまう

おわりに

纏めると、エキセントリック過ぎる新キャラと、諸々の無神経さが、自分は気に入らない、ということです
どちらも一期の頃からあったことではあるものの、二期でパワーアップした結果、当方の許容限界を超えた印象です
特に「無神経さ」…「表現の雑さ」と言い換えても良いかもしれませんが…は我慢ならないレベルで、なんでもう少し丁寧にお話を進めないのか不思議でなりません
ひょっとするとわざと雑に始めて、今期の展開で丁寧に拾っていくような感じになるかも?とか一瞬考えましたが、まぁそんなことは無いよね、多分

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