夢の4A
降りましたね、羽生さん。本当に羽が生えたように跳ばれましたね。
素晴らしかったです。あれってダウングレードなのですか? 両足着氷だけど半回転も足りなかった?? そうかなぁ…。
その目でロシア女子4回転組見てもらえればほとんどクォーターかダウングレードだと思うのですけれど…。ジャッジ構成が違うというのは置いておいて。
彼の常に高みを目指す姿勢、感服です。
昔、自分を褒めてあげたいとかいう言葉が流行りましたが、あれ言っちゃったら終わりです。…自分に満足してしまったらそれまでですからね。
もう五輪すら眼中にないようにも見えますね。自分と戦って、その結果ついてきただけ、みたいな。
彼は現役を終えた後どうするのだろう…。
意外とスパッとフィギュアから離れるかな?そんな気がしないでもない。
羽生さんと同じく、初出場で金メダリストとなった、イリヤクーリックは(あとディックさんだけです。初登場=金メダルは)スパッと現役を終えて、今でもショーで活躍しているのですが、これが凄く意外でした。
現役の最後の方は全く笑わず(オリンピック終了後以外)何だか義務感のようなものが感じられたので。フィギュアが好きっていうより、才能があって、周りからの責務やプレッシャーでちょっとばかし仕方なさ感があったのかな…と。長野で金とったからもういいでしょ?とでも言わんばかりのスパッと感で。。
それがねー、プロにいって現役では見たことないような嬉しそうな表情で、表現力豊かに楽しそうに滑るのですから驚きました。あれ?こんな人だったっけ?…と思ってしまいました。フィギュア自体は好きだったのね。ほっとしました。それでも彼の現役時代がやっぱり好きなんですよね。あの緊張感の中で凄まじい集中力を見せた演技が。
私は歴代のスケーターで、4Aを跳ぶのだとしたら、ポテンシャル的にイリヤクーリックしかいなかっただろうと思っていました。しかし彼はあんまりそういうことに情熱は持たなかったし、何より勝つためとしてリスクを追う、その必要が当時はなかったわけですが、やってみて欲しかったなー。あの美しさと迫力で。
羽生さんは何でもかんでも有言実行ですね。
何でもかんでものレベルが高すぎますが。。
4A無くても充分に勝てる…のだけど、挑戦するのはそういう意味ではない。勝つため、という普通のアスリートが持っているモチベーションを超えたところにいるのですね。。ただひたすら高みを目指す…。また彼も現実にこんな人いるんだなぁ…という域のひとです。