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はじめてZen 2世代のRyzenでPCを組んだ話

 noteなるものを自分もやってみんと思うも、ブログ(ragemax.com)もあるのに何を書こうかと考えてたところ、最近組んだ自作PCの話でも残しておこうかとひらめいたのでここにメモっておくこととする。

[はじめに]

 筆者の家にあるPCは、これまでは大抵Intelプラットフォームのものが多かった。とはいえここ数年はEPYC(下の写真)や、Threadripper(初代)の自作PC、はたまた今オタクに話題のThinkCentre M75q-1 Tinyのように、Ryzen APU搭載PCなど、AMD製品の割合が増えた。しかし、いまAMD製品の主流であるZen 2世代のRyzenは触れたことがない。登場時から性能面でIntel Coreシリーズを(一部除いて)凌駕し、物理コア数でも上回ったプロダクトを一回は試しておきたい。なのでサブPCとして使ってみようと考えた。

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[マシンの構成]

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 今回組んだマシンの構成は、以下のようになっている。

CPU: Ryzen 5 3500
CPUクーラー: Noctua NH-U12S + Noctua NF-A12x25 PWM×2
メモリ: Crucial Ballistix Sport LT DDR4-2666 8GB×4
マザーボード: ASUS TUF B450-M PRO GAMING
SSD: hp S700 500GB(SATA.2.5インチ)
ビデオカード: ASUS Phoenix Geforce GTX 1650
ケース: Fractal Design Define R6(USB Type-C増設済み)
電源: Seasonic SS-1050XP
OS: Windows 10 Pro

メモリ・SSD・PCケースについては家にあるものを使った。書いてないがケースファンも同じ。以下、パーツ毎に所感を述べる。

[各パーツの所感]

CPU……6コアで1.6万円程度と、安価なものを選んだ。同じ6コアでさらに5,000円ほど安いRyzen 5 1600AFもあったが、これの中身は前のZen+世代なので面白味がないからパス。実際動かしてみると、メインPCに入れていたThreadripper 1900X(8コア)より明らかに体感で速く、何これご立派という感じ。本題から外れるが、メインPCも同じZen 2世代のThreadripperにしようと強く決意した。なお安価に済ませるなら4コアのRyzen 3 3300Xとか3100もあるけど、割と価格差は少ないのでコストパフォーマンスに優れた石と思う。

CPUクーラー……筆者はNoctua信者であるため、他ブランドは考えなかった。これはNoctuaのクーラーとしてはまあまあの価格(8~9,000円台)で、ファンだけ家にあったものと交換している。この時期、空調のきいた部屋では高負荷をかけても十分な冷却効果があるし、ファンも高負荷状態以外では環境音の方がうるさいくらい。ファンの色が気になる人もいるだろうが、筆者はこういうブランドのアイデンティティが確立した感じは嫌いじゃない。

メモリ……以前買ったまま余らせていたものを流用。ヒートシンク付きでXMPにも対応しているが、クロック自体は定格でタイミングもJEDEC標準と同じ。クロックだけDDR4-3200に指定し、タイミング等はマザーボード任せにしたところ普通に動くし、メモリテストでも特にこけていない。オーバークロックは自己責任で。

マザーボード……安価に済むB450チップセットを選んだ。ビデオカードしか挿さないのでMicro ATX版。似たような型番でTUF B450-M Plus Gamingってのがあって安いが、Proは電源部のヒートシンクが少し増える。+1,000円だけども安定重視で選択。つい最近(というか昨日2020/6/20)登場したB550チップセットまで待たなかったのは、単純にサブPCには高価なのが予想できたため。B450だとASRockのSteel Legendが定番だけど、在庫がなかったうえにこのASUSの製品が同等の立ち位置でさらに安かった(9,480円からCPUとのセット割で-1,700円)。実際普通に動いており、特に不満はない。

SSD……これも家にあったもの。安い。SSDならなんでもよかった。

ビデオカード……マザーボードとブランドを統一させたかった。あとやはり価格が安く(1.6万円前後)そこそことなると、今はGTX1650になるかなとなった。ゲームもしないし、高負荷もかけないためファンも静か。

ケース……これも家にあったもの。筆者は光るものに興味がないため、サイドパネルが透明でなく、使い勝手がよいケースなら何でもよかった。これはケースレイアウトの自由度がそれなりにあり、HDDを内蔵しなければ前方にかなり余裕ができる。さらにケースファン用のHUB基板がマザーボードベース背面側に最初からついていて、ファンコネクタがマザーボードに足りない時でも心配しなくてもいいし、配線をほとんど裏に回せるのは都合がいい。

電源……これはメインPCで動いていたもの。上の写真では違うものを使っているが、このあと交換した。はっきりいって1,000WもこのPCには必要ないので宝の持ち腐れだが、新しく電源を買うのはもったいなかった。安定感のあるPCは安定した電源から。

OS……リモートデスクトップしたいとなるとProを選ぶほかない。Windows Updateの制御もHomeでは厳しいので。

以上の構成を全部買うとなると10万を余裕で超えてしまうが、家にあったものを生かしたので今回の出費(CPU+クーラー+マザー+ビデオカード+OS)はそこまでかからずに済んだ。一番高いものはOSだが、これは仕方ない。実際はここまでのCPUクーラーや電源やケースなどは使わなくてもいいし、OSもHomeにすれば余裕で一式10万未満に収まるだろう。

[最後に]

今は安いPCが欲しければいくらでも新品で安いものがあるので、自作するメリットはほとんどないが、久々に自作する楽しさを実感できた気がする。しかしRyzen 5 3500、恐ろしい子。

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