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前科者になった

 突然だが前科者になった。といっても泥棒とか人殺しではなく重度のスピード違反を犯し、運転免許を停止された件である。こんな愚かな事を堂々とnoteに書くこと自体恥ずかしいが、事実なので仕方ない。

 これを残すのは自分の備忘録目的でもあり、こういうことをするとこういう過程を経て免許が停止するので気をつけよう、安全運転が第一という啓蒙目的もあるかもしれない。なおこれは2022年に筆者が愛知県で起こした話であり、他県の場合はまた異なるかもしれないと前置きしておく。

免停の理由

 簡単に話すと高速道路上でオービスをピカピカさせたからであり、それも50km/h以上の超過であった。50km/h以上の速度超過は12点の違反点数であり、一発で30日免停となる6点(高速道路では40km/h以上超過)の2倍の点数だが、しかし停止期間は3倍の90日と十分重い罰則である。
 なお、それ以前にも時間帯によっては右折してはいけない交差点をうっかり右折してしまい、ちょうどそこにパトカーがタイミングよく存在していたため通行禁止違反を取られたことがあった。この時は2点の違反点数で、速度違反の2カ月前だったため合計で14点。あと1点取られていたら免許取り消しという最悪の事態になるところだった。

オービスを光らせるとどうなるか

 もしオービスを光らせるとどうなるのか、インターネット上にいくらでも情報は転がっているが、筆者の場合どうなったかを時系列で示す。

・今年8月某日 オービスを光らせてしまう
 場所は名古屋高速の万場線、烏森ICの近く。制限速度は60km/hの地点。

・9月上旬 ハガキが来る
 『あんたこの日のこの時間にオービス光らせたやろ、ちょっと聞きたいことがあるからこの日にここへ出頭してちょうだい』という趣旨のハガキが来る。どこからハガキが来るかは、どこでオービスを光らせたかによる。筆者の場合は愛知県内なので愛知県警からハガキが来て、以下の場所に出頭することとなった。

・9月中旬 県警の高速隊へ出頭
 上に示したNEXCO中日本の建物の中に、愛知県警の高速隊が入っている。車だと名二環の本郷ICで降り、少し下道を走って途中で右折する。朝方は非常に混雑する場所であり、自分が出頭した時も非常に混んでいた。駐車場は一応あるが広くはない。
 駐車場から建物に入る入口があり、入っていくとすぐ取り調べの部屋があるので分かる。ハガキを示して待つと広くはないスペースに案内され、実際にオービスで撮影した写真を見せられながら確認を受ける。
 話には聞いてたが、オービスで撮影された自分の顔は白黒ではあるがビビる位鮮明であり、よほど何かない限り言い逃れは無理なので光らせてはいけない。この日は今後の流れの説明を受けて終了。

・11月初旬 裁判の案内と行政処分の案内が来る
 免停になるような重い処分の場合、罰金の支払い(裁判)と行政処分(免許停止)という二つのイベントがやってくる。これらは別々に行なわれるので別々に通知がくる。恐らく全員そうだと思うが、まず略式裁判という形で裁判が行なわれ、そこで罰金の支払いを行なう。その後に行政処分ということで正式に免許停止が始まるわけである。なお自分のように免停が90日のような重い処分の場合、行政処分の通知の前に言い分を聞いてもらう機会がある(意見の聴取)。ここでの言い分や様々な状況によっては期間が軽減される場合もあり、実際重要である。
 先の出頭もそうだが、これらは平日しか行なわれないので仕事があれば休む必要がある。裁判については仕事の都合によって日程を変更できるが(筆者は一週延期した)、行政処分だけは本当にやむを得ない理由でなければ日程変更はできない。仕事はやむを得ない理由に入らないので、よほどでない限りは行政処分が最優先となる。
 ちなみに免停が始まるタイミングは、行政処分の通知を受ける日がスタートのため、先の高速隊への出頭や、裁判の時は別に車に乗ってもよい(ただし点数が危ない人は乗らない方がよいと思う)。

 なお裁判の案内・行政処分の案内は次のようなものである。

裁判の案内


行政処分の案内

・11/21 裁判

 行政処分の前に裁判を受ける。自分の場合、場所は名古屋の丸の内にある名古屋区検察庁交通分室であった。地下鉄の丸の内駅から近いため迷うことはないが、周りにはほとんど何もない(ローソンがある程度)ためあまり早く着いてもすることがないので注意したい。

 着くと窓口があり、そこに先の書類を提出して順番を待つ。

流れを書いた紙を渡される。裏に書いてある番号で呼ばれる

 自分の時は先に4人ほどいて少し待ったが、そのうち自分の番が来て番号で呼ばれ、事務室のような部屋の一スペースで検察官と対面する。裁判と言っても別に法廷で云々という感じではなく、今回のように自分がやったことが間違いなく明らかな場合は先方からの事実確認だけで終わる。
 裁判が終わると建物の2Fで結果を待つことになるが、罰金を準備したい人は近所のローソンに行ってもよいなどの案内が書いてある。罰金を払える人は罰金を支払うと領収書を受け取れるが、持ち合わせがなくても振込用紙を渡されて後で支払うことができる。

待合室にあった案内

 そこそこ待った結果、筆者は罰金10万円の支払ということになりその場で支払った。非常に痛いが自業自得である。この日はこれで終わり。

・11/22(つまり今日)行政処分の通知

 いよいよ免停が始まってしまう日である。行政処分の場所は人によるとは思うが、筆者の場合は愛知県の運転免許試験場、愛知県民の大半には『平針』で名前が通るあの場所である。あそこに用があるのは大抵免許の試験か更新の時だけだと思うが、行政処分もここで行なわれる。この日からは運転ができないため、当たり前だがここに車で行ってはいけない。

行政処分は建物の1F

 行政処分のスペースに行くと処分の重さによって受付が分かれる。免停90日の人は意見の聴取があるので、その受付に行って案内と免許証を渡す。その際には本人確認と、今日は車を運転して来てないか(無免許運転になるため)や、先の案内以降に違反をしてないかの確認をされるが、その後自分の番号を案内されるので呼ばれるまで待つ。筆者のときは先に20人ほどいたが、2~30分もすると自分の番となった。
 意見の聴取をしたのは初老の男性で、横に事務の男性っぽい人がいた。ここでは事実の確認と、本人の言い分があれば述べる。またこの際には処分の軽減を狙って反省文というか、上申書を提出することが多々あるようで、筆者も事前に持って行って渡した。内容は、事実を認め反省しておりますという感じだが、ここでは掲載しない。
 聴取が終わると再度待合室で待ち、今後についての説明があった後に最終的な免停の期間が書かれた書類を受け取る。結果的に筆者は何の軽減もなく、この日から90日間の免停が確定してしまった。当たり前だが重大であり、本当に反省以外の言葉がない。後悔先に立たず。

免許停止期間が書かれた紙

免停期間の短縮

 免停になってしまったが、そういう憐れな人間向けに停止処分者講習というのがある。これは受講してテストを受け、成績がよければ免許の停止期間が半減する便利な制度である。

講習の案内

 受講は任意なので受けなくてもいいが、受ければ免停90日が45日になる可能性があるので受けないわけにはいかない。当然有料なのでまたお金が飛んでいくが、筆者は早速予約した。
 これも場所は平針の免許試験場であり、免停の期間にもよるが90日の場合は2日間行なわれる。平針で受ける場合は予約が必要で、処分書を受け取った所の横に予約のための窓口があるのでそこで予約できるし、後で電話でも予約できる。筆者は来週受けることになったので、またその内容についてはnoteに書いていきたい。

さいごに

・安全運転が一番。
・オービスの場所は把握すること(追記:このようなことを書いている時点で反省が足りない)だが、どこであっても安全運転第一なのは大前提である。

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